俺の5チャンネル

連載

渡辺いっけいが敬愛してやまないレジェンド俳優とは!?

かつてのドラマを見直すと当時好きだった理由をみつけることができるんです


 数多くの映画やドラマ、舞台に出演し、屈指の出演数を誇る俳優の渡辺いっけいさん。スカパー!でもさまざまなチャンネルで彼の出演作品が連日放送されており、その姿をテレビで見ない日はないと言っても過言ではないほど。そんな彼自身は、果たしてどのようにスカパー!を楽しんでいるのだろうか?

──スカパー!に加入したのはいつごろですか?

「そもそもはヨーロッパのサッカーを見たくて加入したんです。中田英寿選手がヨーロッパでプレーしていた時期だったので、もう20年くらい前なのかな。それで、最初はサッカーを中心にスカパー!を見ていたんですけど、せっかくだから映画のチャンネルも…という感じで加入チャンネルがどんどん増えていきました(笑)。でもね、ヨーロッパの試合は、日本だと夜中に放送されるんですけど、最近は次の日に仕事があるときに夜中まで起きて見ているのが体力的にちょっとつらくて(苦笑)。だからどうしても見たい試合だけを見るようにして、あとは録画をしたり、ハイライト番組で楽しんでいます」。

──他にはどんな番組をご覧になっていますか?

「映画や海外ドラマですね。映画は映画館で見るのが一番かなとは思うんですけど、でも、スカパー!で見ちゃうんですよね(笑)。それと、子どものころに見ていたドラマを改めて見直せるのもうれしいし、見逃していた作品が見られるのもありがたいです。“TBSチャンネル2”では久世光彦さんが手がけた『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』をやっていましたよね。この2作品も大好きでした。改めて見ると、当時なぜ感動したのかを確認できるし、どうして自分がその作品を好きだったのか、理由をみつけることができるんです。あと、これはいま僕が役者をやっていることにもつながってくることで、サッカーが好きということにも通じていると思うんですけど、僕はチームプレーが好きなんですね。『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』がいい例ですけど、誰かが主役でほかの人はその人を引き立てる役といった作品ではなく、それぞれの登場人物がしっかりと描かれている一体感のある作品にひかれるんです。特に『時間ですよ』は、子どものころは、堺正章さんと樹木希林さんとの掛け合いが面白くて見ていたんですけど、見直してみると、夫婦役の船越英二さんと森光子さんが重厚な芝居をしていて、家族劇として大人が楽しめる部分がしっかりあるんです。重層的に成り立っていて、ある意味、テレビドラマの一つの完成形だと思います。それからね、久世さんの作品では希林さんがすごいんです! 特に『ムー一族』では、由利徹さんや伴淳三郎さんなどの大ベテランから、郷ひろみさんや岸本加代子さんといった当時の若者に人気がある方まで幅広い方が出ていましが、希林さんはそのつなぎ役を見事にされているんです。ベテランの方々の笑いを受け止めて、それを若い視聴者にもわかるように返して、一方で、若い俳優たちとは丁々発止でアドリブを仕掛けてやり合っている。実は、希林さんが“回して”いるんです。すごいと思いますし、あの希林さんの演技は目標の一つです。希林さんのように信頼される役者になりたいと思いますね。希林さんには、おこがましくてなかなか言えないですけど(笑)」。

話をしてみると僕はスカパー!ばかり見ていることに気づかされますね


──それでは5チャンネルを選んでいただけますか?

「5つしか選べないのかあ、難しいなあ(笑)。まずは、“日テレジータス”がいいな。僕はお正月の『箱根駅伝』が大好きなんですけど、“日テレジータス”では本番のレースの数日後に『箱根駅伝 往路・復路 G+完全版』や『続報!箱根駅伝 G+特別編』といった特別番組を放送していますよね。完全版は地上波とは別編集だったり、特別編には選手への密着映像やレアな情報が盛り込まれていたりして、毎年、すごく楽しみにしているんです。さらにレース本番の直前には、『密着!箱根駅伝 春夏秋冬』などの事前番組もあって、それを見て各出場校の個性や、それぞれの選手が背負っているドラマなどを頭に入れて、本番を見るようにしています。そうすると、レースがよりドラマチックに楽しめるんですよ」。

──まずは「箱根駅伝」が多角的に楽しめる“日テレジータス”が決まりました。二つ目はどうしましょうか?

「“LaLa TV”ですね。数年前に『ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ』というアメリカのドラマを放送していまして。多重人格の主婦が主人公で、いくつもの人格が現れるんですけど、家族はそれを“しょうがないこと”として受け入れるというちょっと風変わりな物語でした。役者として見ていて、本当にすごい作品だったんです。主演の女優が何人もの人格を演じ分けるんですけど、すごくうまいんですよ。“LaLa TV”ではシーズン2まで放送されたんですが、確か本国ではシーズン3まで続いて、風変わり過ぎたのか、そこで打ち切りになってしまったようなんです。また見たいとずっと思っているので、いつか全話を一挙放送してくれないかなという期待を込めて“LaLaTV”を入れたいです。それから、スカパー!では、昔の2時間ドラマの放送を数多くしていますよね。かつて自分が出演したドラマのオンエアがあると、録画するようにしているんですよ。VHSで残している作品だと、それをデジタルで録画し直せるのは本当にありがたいですね。録画しつつ改めて見たりもするんですけど、やっぱり懐かしいですね。なかには、まったく忘れているドラマもあったりして、そうすると、自分の芝居でもすごく新鮮(笑)。“チャンネル銀河”では、そんな自分の出演作の放送もあるし、あと出演作ではないですが、地上波ではなかなか再放送されない“えっ!?”と思うような貴重なドラマも放送しているんですよね。例えば『浮浪雲』。ジョージ秋山さんの漫画が原作で、倉本聰さんの脚本、渡哲也さんの主演でドラマ化されたんですけど、子どものころにこの作品が大好きで、放送されたときはうれしかったです」。

──さあ、あと二つとなりました。

「自分が出演したドラマが見られるチャンネルを選びましたけど、実は、日本のドラマや映画は自分の仕事とどこかでつながっているものが多いので、客観的に見ることができないんですよね。へんな言い方ですけど、出てくるのはほぼ“知り合い”ですから(笑)。家で海外の作品を見ることが多いのはそういう理由もあるんですけど、もっと自分と関係のないものが見たくなるときもあるんです(笑)。そんなときに見るのがドキュメンタリーですね。なかでも好きなのはUFOや超常現象などを扱った番組。それにピラミッドの謎なんかを取り上げている番組があると、ずっと見ていますね。ずっと見ているといえば“ナショナル ジオグラフィック”の『メーデー!:航空機事故の真実と真相』シリーズも。僕は飛行機に乗るのがすごく苦手なので、事故について理解することで、苦手な思いを克服できるのではと見ているんです(笑)。それはともかく、事故の原因を徹底的に究明しようというジャーナリズムが感じられて、すごく好きな番組です。ということで“ナショナル ジオグラフィック”を4つ目にしましょう。“ナショナル ジオグラフィック”には、アドルフ・ヒトラーを取り上げた番組も多いですよね。ヒトラーって良くも悪くもすごく個性的ですし、なぜあんな独裁者になってしまったのかを検証していくドキュメンタリーは、とても面白いですね。それにヒトラーが率いたナチス・ドイツはUFOを作っていたのではないかというオカルト的な都市伝説もあって、興味は尽きません」。

──いよいよ最後です。

「音楽チャンネルがいいですね。仕事が休みのときによく見ています。環境ビデオのように、美しい映像が見たくなるんですよね。そういうときにミュージックビデオを特集している番組をつけっぱなしにしておくんです。ミュージックビデオは映像が美しいですし、こった映像が多くて楽しいです。とてもいい息抜きになりますね。それにアーティストの意外な一面も見られる気がするんですよ。曲を聴くのと同時に、その人が歌っていたり、何かを表現していたりしている映像を見ると、伝えたいものがよりわかってくるというか、メッセージが多角的に感じられるんです。また、チャート番組だと、いまの流行がわかるのでいいですね。いまだと岡崎体育さんが面白い映像を作っていて、楽しいですよ。音楽チャンネルはどれもよく見てはいるんですけど、古くからなじみがある“MTV”を選ぼうかな。最近は邦楽を聴くことが多いですけど、洋楽も好きですし。なかでもいまはテイラー・スウィフトのミュージックビデオが好きですね」。

──無事、5チャンネルが決まりました。サッカーをきっかけに、現在ではさまざまなジャンルの番組を楽しんでいるようですね。

「そうですね、こうやって改めて話をしてみると、僕は本当にスカパー!ばかり見ていることに気づかされますね(笑)。でも、お金を払って見るというのは、ある意味、正しいことなのかも。だからこそ、何かに特化した番組、マニアックな番組が作れるわけだし、それを興味がある人が楽しめればいいわけです。余計なことは除いて、この部分だけをしっかり見せたいという番組作りができますよね。僕はそういう番組が好きなんです」。

──いっけいさんの思いに、スカパー!はガッチリ応えてくれているようですね。今回選んだ5チャンネルをはじめ、これからもスカパー!で素敵なひとときをお過ごしください! 今日はどうもありがとうございました!


取材・構成/竹内伸一 
撮影/中越春樹

【プロフィール】 
渡辺いっけい(わたなべ いっけい) 
1962年10月27日生まれ。愛知県出身。蠍座。B型。劇団に所属後、舞台からテレビ、映画など活動の場を広げる。連続テレビ小説「ひらり」(92~93年)、ドラマ「LIAR GAME」シリーズ(2007・09年)、「ガリレオ」シリーズ(07・13年)をはじめ数多くの作品に出演。2月21日(水)まで開催の劇団☆新感線の舞台、「髑髏城の七人 Season月-上弦の月-」に出演。
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