俺の5チャンネル

連載

平原綾香がケロロからニコラス・ケイジまで硬軟自在に語る!

スカパー!の音楽番組は音楽を理解していることが伝わってきます


 「Jupiter」「明日」「ノクターン/カンパニュラの恋」「スマイル スマイル」など、2003年のデビュー以来、数々の名曲を歌い、美しい歌声で多くの人々を魅了しているシンガーソングライターの平原綾香さん。父と祖父、姉もミュージシャンという音楽一家で育った彼女だけに、その5チャンネルは音楽にあふれたものになるかと思いきや…。

──普段はどんなテレビ番組をご覧になっていますか?

「よく見ているのは、音楽番組、特にコンサートですね。BSスカパー!では、私のコンサートも16年、17年と2年連続で放送していただきました。友達から『見たよ』っていうメールがたくさん来るんですよ。みんな見てくれているんだとうれしくなりますね。自分でも見ますよ。でも実は自分の出演番組を見るのは、どうしても仕事の目線になってしまうので、気が休まらなくてあまり好きではないですけど(笑)。とはいえ、思い入れのある自分のコンサートですからね、見るならとことん見ようと思って、研究を兼ねて見ています。スカパー!は、すごくきれいな映像で撮ってくださいますし、例えばドラムがソロになるとドラマーをちゃんと映してくださり、撮影スタッフの方が音楽をしっかり理解してくれているんですよ。映像からそういうことが伝わってくるので、見ていてすごくうれしくなります」

──子どものころは、どんな番組がお好きでしたか?

「やっぱり音楽番組が好きでした。日曜日の朝は『題名のない音楽会』を必ず見ていましたし、『サウンド・イン“S”』や『ときめき夢サウンド』、『MUSIC FAIR』など、生演奏で歌う番組が好きでした。それで、見ているとバックで演奏している人が気になっちゃうんですよ(笑)。まずは“パパはいるかな?”ってところから始まって、父の友達がサックスを吹いているとか、そういうところに目が向いていましたね(注:父はサックス奏者の平原まこと)。今は歌番組はカラオケで歌うことが多いんですけど、そんななかでも、生演奏にこだわっている番組を見るとうれしくなります。私がデビューしたころはすでに音楽番組はバラエティー化していて、出演するたびに今でも『どうして音楽のことを聞かずに、私のおもしろい話ばかりを聞きたがるんだろう』という疑問を抱くことがあります。そういう意味では、スカパー!はコンサートをフルで放送してくれる番組が多いので、すごくいいですね。こういうことを言うと、バラエティー番組は嫌いみたいですけど、そんなこと全然なくて、バラエティー番組も好きです。特にマツコ・デラックスさんが好きで、マツコさんが出ているとついつい見てしまいます。番組のジャンル云々ではなくて、きっと出演者の人柄にひきつけられて見ているんでしょうね。マツコさんにひかれるからバラエティーも見ているし、ほかの番組でも、出演者にひかれるから見ている、そんな気がします」

──音楽番組のほかによく見ていた番組はありますか?

「アニメが好きだったんですけど、わが家には『アニメは1日1本だけ』というルールがあったんです(笑)。どうしても2本見たいときは、親の仕事場に電話していました。突然、仕事場に子どもから電話がかかってきたら、親は何事かとびっくりしますよね。それで、親が『何があったの?』なんて慌てて電話に出ると、『実は見たいアニメがあるんだけど…』って。『もうっ、見なさい!』ってしかられました(笑)。『美少女仮面ポワトリン』など美少女シリーズも、好きだったなあ。そういえば、私、『超劇場版ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!』の主題歌を歌ったんです。プロデューサーから『きっと知らないと思うけど、ケロロ軍曹というアニメの映画の主題歌を歌ってほしい』ってオファーをいただいたんですけど、まさにその時、『ケロロ軍曹』が大好きで、ケロロのスリッパをはいていたんですよ(笑)。私は好きになると、そんなふうにグッズをそろえてみたり、とことんのめり込むタイプみたい(笑)。ドラマもアニメも、のめり込んで見ていることが多いかもしれません」

実はスリリングな展開のサスペンスやアクション映画が好きなんです


──それでは、5チャンネルを選んでいただけますか?

「まずは、音楽チャンネルがいいですね。“ミュージック・エア”は、いろいろなコンサートが見られていいですね。スティーヴィー・ワンダーやセロニアス・モンクの特集があったり、『歴代最強ギタリスト特集!』も面白そう。音楽チャンネルからはこのチャンネルにしましょう。それから韓流ドラマが多い“ホームドラマチャンネル”。疲れて帰ってきたときなどは、韓流ドラマをのんびりと見るのが好きなんです(笑)。今まで見た中で好きな作品は『屋根部屋のプリンス』。朝鮮時代からタイムスリップしてきた皇太子の物語で、ラブコメディーなんですけど、泣ける部分もあるんです。この作品の演出家のアン・ギロもそうなんですが、韓流ドラマは、女性の演出家が手がけている作品も多いんです。女性がこうなったらうれしいなと思う展開のドラマが多いのは、そのためだと思いますね。ほんと、かゆいところに手が届くんですよねえ(笑)。ドラマは、家族で見ることも多いですね。両親は、仕事を全部片づけた後に、夫婦一緒にドラマを見るのが楽しみの一つになっているんです。そこに私も参加する感じですね」

──大好きな音楽チャンネルと、リラックスするために見ているという韓流ドラマを放送しているチャンネルが選ばれました。三つ目はどうしましょうか?

「ドキュメンタリーがいいかも。実は意外と好きなんです。“ディスカバリーチャンネル”の『密着!世界の巨大船』は見たいなあ。あとミリタリー系のドキュメンタリー番組も好きなんです。イメージと違いますか? ふふふ(笑)。ともあれそういう番組も多いので“ディスカバリーチャンネル”を入れましょう。ドキュメンタリーといえば、動物モノも大好きなんです。最近知って衝撃を受けたんですが、ヒグマなどは、オスが自分の子どもを産ませたいという思いから、メスのヒグマが連れている別のオスとの間にできた子どもを攻撃してしまうんです。そういう番組を見ると、自然の厳しさを感じて涙が出てきてしまいますね。ということで“アニマルプラネット”も決まり。このチャンネルは犬の番組も多いですよね。家で犬を飼っているんですよ。だから犬のしつけをする番組『美人ドッグトレーナー ヴィクトリアが行く!』を参考にしていました。私も先生になりきって、愛犬のサラちゃんをしつけていましたね(笑)。それから『現代の恐竜たち』など、恐竜にまつわるドキュメンタリーも多いですよね。私、恐竜も大好きなんですよ」

──ドキュメンタリー系のチャンネルが二つが決定し、いよいよあと一つです。

「最後はアニメにしようかなあ…でも映画にしましょう。私、特に大好きな映画が二つあって、一つはジョン・ウー監督の『フェイス/オフ』。ニコラス・ケイジが悪のボスの役で、ジョン・トラヴォルタがそれを追う刑事役なんですけど、あるきっかけで2人の顔が入れ替わる物語なんです。これは面白いですよ! 二つ目はデンゼル・ワシントン主演の『デジャヴ』。これも大好きですね。パラレルワールドを扱った作品なんですけど、繰り返し見ないとわからないほど話が作りこまれていて。並行して存在するいくつもの世界が交錯する…うまく説明できないですけど、面白いのでぜひ見てください(笑)。えっ? これも私のイメージと違いますか(笑)。でもスリリングな展開の映画、サスペンスやアクション映画なんかは大好きなんですよ。ということで、五つ目は『フェイス/オフ』と『デジャヴ』両方の放送があった“ムービープラス”にします」

──これで5チャンネルが決まりました。アーティストとして活躍する平原さんらしい音楽チャンネルは予想通りといったところですが、硬派なドキュメンタリーやサスペンス映画がお好きというちょっと意外な一面も垣間見えるチョイスになったのではないでしょうか。今日はどうもありがとうございました!


取材・構成/竹内伸一 
撮影/中越春樹

【プロフィール】 
平原綾香(ひらはら あやか)  
1984年5月9日生まれ。東京都出身。牡牛座。A型。2003年に「Jupiter」でデビュー。「誓い」「おひさま~大切なあなたへ」など数多くのヒット曲を発表。また、ミュージカルに主演しキャロル・キングを演じるなど、近年は活動の幅を広げている。18年3月からはミュージカル「メリー・ポピンズ」への出演が控える。「平原綾香のヒーリング・ヴィーナス」(TOKYO FM)に出演中。
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