Next Break People

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森崎ウィン☆ドラマ「本気のしるし」で転落していく主人公を熱演!

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「淵に立つ」(’16年)、「よこがお」(’19年)などで知られる気鋭の映画監督・深田晃司が初めて手掛けた連続ドラマ「本気のしるし」(メ~テレほか)で主演を務める森崎ウィン。スティーブン・スピルバーグ監督の映画「レディ・プレイヤー1」(’18年)でハリウッドに進出し、今年は映画「蜜蜂と遠雷」での好演も話題となっている彼が、周囲を巻き込みながら恋路を貫く男女の姿を描いたこの作品では、虚無感を抱え無軌道に生きる青年を演じている。どのように今回の役どころに挑んだのか、また、意外な趣味の話や所属するユニット・PRIZMAXへの思いも聞いた。


──「本気のしるし」で演じている、辻一路の役どころを教えてください。

「二股をかけるような、いわゆる“クズ”な男なのですが(笑)、すごくキャラクターが立っているわけではない普通の人です。その“普通”を表現するのが最初は難しかったですね。でも、撮影が進むにつれて、“普通”でいることにすごく慣れました。“表現しなきゃ!”って思わなくていいんだなって分かってきたというか。そのとき出てきたものを素直にストンと辻というフィルターを通して表せるようになりましたし、辻くんはこう言うだろうなって、腑に落ちるところが増えていきました」

──ご自身と似ているところはありますか?

「真逆です。辻くんみたいにモテるわけではないし(笑)、優柔不断でもないし。僕とはかけ離れた人間だと思います」

──自分の中で警報が鳴っているのに、土村芳さんが演じる浮世にひかれてしまう展開には共感できますか?

「分かります。やっぱり人間って刺激を求めて生きていると思うので。例えば、辻みたいにヤクザのところに乗り込むようなことは普段しない人間でも、実際行ってみて案外大丈夫だとまた行ってみたくなるっていうような、そういったところが誰しもある気がします。刺激を追い求めて欲が出てきてしまうっていうのはすごく理解できますね。僕自身は、乗り込まないですけど(笑)」

──監督はお芝居についてどのようなことを言っていましたか?

「『セリフに抑揚を付けてほしくない』とおっしゃっていましたね。『棒読みでもいいぐらい』って。普段の僕はすごく“こうなんだよ!”って伝えようとするんですけど、あんまりそれをしなくていいと言われました。『その場にいる相手役だけに伝われば十分だし、もし声が録れていなかったらアフレコで録り直すからボリュームは気にしなくていい』と。『カメラの前にいることを気にせず、その世界で生きてほしい』とご指導いただきました。あと、“これってどう思ってるんだろう?”って見ている方に思っていただけるような表情を求めていらっしゃいました。きっと、視聴者の方や観客に想像させる余白を残したいんじゃないかなと思います。それは、(深田監督の映画)『よこがお』(’19)という作品を見てもそう思いました」

──長回しが多く、あまりドラマっぽくない映像が印象的でした。

「映画を撮っているような感覚でした。監督はあまりカットを割らないんです。しかも、一つの長回しが良かったら、もともと割る予定だったものも“あ、ここはいらないな”ってなるんです」

──逆に納得いくまで粘ったりすることも?

「いえ、割とすんなりいきました。リハーサルの期間があったので、そこでキャラクターをつくることができていたのだと思います。ただ、本番までのテストは多かったですね。芝居だけじゃなくて、絵作りにすごくこだわられていたからということもあって。一つの画角に対して、ミリ単位の配置がなされているので、本当に計算されているなと思いました」

──相手役の土村芳さんとの呼吸はいかがでしたか?

「土村さんは女優さんとしてしっかり芯を持っていて、さらに人柄も良くて…。辻として浮世を好きになると同時に、撮影の間、土村さんを人として本当にすてきな方だと感じていました。いい意味で役と自分がシンクロしていたなと思います」

──そういった雰囲気は画面からも伝わってきますね。

「そうですね。辻と浮世が向かい合っているシーンでは、助監督の方も『役としての2人なのかリアルなのか、分からないです』っておっしゃっていて(笑)。それはスタッフの皆さんの配慮もありますし、何より土村さんに助けてもらったところが大きいですね」

──では、第7話(11月25日放送)以降の見どころをお願いします。

「優柔不断でクズだった辻が、ある一つのことを決めて、何かを乗り越えていきます。切り捨てるものが自分の中ではっきりしてくるので、そこに辻の変化が表れてきます。“どんな形であれ、俺は浮世さんと生きていくんだ”っていう。浮世さんも芯がしっかり出来上がって強くなり、大きな成長を見せるので、視聴者の方も2人を応援したくなるんじゃないかなと思います」

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──ドラマのタイトルにちなんで、今まで“本気”で打ち込んだものは何ですか?

「飛行機です。『Infinite Flight Simulator』っていうフライトシミュレーションのアプリがあるんですけど、操作のマニュアルがないんですよ。しかも日本人でやっている人が少ないので、英語でプレー方法を書いているサイトを調べて、めちゃくちゃ本気で取り組んでいます。今、かなりいいパイロットになっていますよ(笑)」

──操作は難しいんですか?

「多少簡易的になっていますけど、結構やることが多くて。それに、例えば10時間かかる場所まで行くには本当に10時間アプリを起動しておかないといけなかったり。本当にリアルに作られていて面白いですね」

──飛行機のどういうところに魅了されているんですか?

「あんなに大きい物体が宙に浮いているっていうロマンですね。だから戦闘機より旅客機がすごく好きです。好きな機体は、“エアバスA380”という総2階建ての、世界最大の旅客機です。…このままいくらでもしゃべり続けられますけど(笑)?」

──いえ、この辺りにしておきます(笑)。お休みの日はどのように過ごしていますか?

「前はインドア派だったんですけど、最近はいろんな人とつながりたいなと思って、スタッフさんとご飯に行ったりしています。それから、来年、ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』に出演するので、いろんな舞台を見たり…。けっこうインプットに使っていますね」

──PRIZMAXとしてアーティスト活動もされているので、お忙しいかとは思いますが…。

「はい。グループとしては、12月29日に東京・豊洲PITでワンマンライブがあるので、そちらに向けてみんなで内容をつくり上げていっているところです。グループで応援してくださっている方も多いので、ファンの皆さんの期待に応えられるよう頑張っていきたいです」

──グループは森崎さんにとってどんな存在ですか?

「グループにいると“帰ってきたな”っていう安心感がありますね。個人だと全部自分の責任になるから、プレッシャーが大きいですけど、グループだと皆で分け合えるというか。メンバーのことを人として大好きなので、何も気にせずに過ごせて安心します。音楽をやっているからこそ芝居の表現も広がるし、役者をやっているからこそステージに立ったときに歌への取り組み方も広がるので、“全部がリンクしているな”とアーティストと役者の両方をやっているからこそ感じます」

──年末にかけては、ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の稽古とライブの準備で大忙しですね。

「実際どうなるかはまだ分からないですけどね。まぁ、“何とかなる!”という思いで臨もうかなと(笑)」

──森崎さんはポジティブな性格ですか?

「前までは、先のことに対して不安ですぐ“うわーっ”てなっていたんですけど、最近はそう思ってもしょうがないなって思うようになりました。『百聞は一見にしかず』じゃないですが、実際にやってみないと分からないので。でも、準備だけでもしておけばそこまで不安にならないですから。いきなり本番というわけではないので、まずはリハや稽古をしながらつくり上げていければと思います」

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【プロフィール】
森崎ウィン(もりさき うぃん)
1990年8月20日ミャンマー生まれ。獅子座。O型。映画「蜜蜂と遠雷」が公開中。’20年2月1日より「ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』[日本キャスト版]Season2」に出演。12月29日には「PRIZMAX Live Level9 ~CIRCUS WINTER EDITION~」を開催。
【作品情報】
Next Break People
メ~テレドラマ「本気のしるし」
メ~テレほか 
月曜 深夜0:54~1:26 
※TVer、GYAO!でも配信中

虚無感を抱えて成り行き任せに生きる青年・辻(森崎)と、意図せず男を堕落させる女・浮世(土村)が織りなすラブサスペンス。交際していた職場の先輩・細川(石橋けい)に刺され、これまでの二股交際を清算する辻。浮世と生きる覚悟を決めた辻は彼女を迎えにいくが…。
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(応募締切:2019年11月27日午前11:59)

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取材・文/高瀬純 撮影/為広麻里 ヘア&メーク/高橋亮 スタイリング/森田晃嘉





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