テレビの仕事人に会いたい!

連載

町あかりの「テレビの仕事人に会いたい!」
<第2回 永井ふわふわさん(放送作家)>

テレビの仕事人に会いたい!

 シンガー・ソングライターの町あかりが、テレビの裏側を支える「テレビの仕事人」。前回ご登場いただいたアートディレクター・田中秀幸さんのご紹介で、今回は放送作家の永井ふわふわさんに会いに行きました。

テレビの仕事人に会いたい!

 前回のインタビューでも、田中さんは「放送作家はみんな話が面白いんですよ。打ち合わせの時とか」とおっしゃっていました。お笑い芸人さんのラジオを聞いていても、よく放送作家の方の話題が出てきます。でも、具体的にどんなお仕事をしている方なのか、皆さんご存じですか…? ということで、たっぷり聞いちゃいました!


<テレビにおける放送作家のお仕事は?>

── ラジオ番組、コントライブだけでなく、数々のテレビ番組でも放送作家を務める永井ふわふわさん。テレビにおける、放送作家のお仕事はどのようなものなんでしょうか?

「大まかに言えば、番組の企画を考えて、スタッフと一緒に内容を詰めて台本を書く、というのがメインです。例えば、番組のゲストを誰にするか…というキャスティングや、ロケをどのようにするかリサーチをしたり、ナレーションの原稿を書いたり。他にもクイズを作ったり、コントを作ったり…。人によってやっていることが違うんです。だから『放送作家の仕事はコレです!』と一言で説明するのは難しいですね。アイデアを出したり、相談に乗ったり、台本もクイズもナレーションも書くし…。基本的に“なんでも屋”です。スケジュール的には、その番組のスタッフが全員集まる『定例会議』に出て、個別でも会議をやります。収録現場に行くこともありますよ。あとはオンエアの前に、編集した映像を見る『プレビュー』という作業があります。それを見て、どう直そうかなどと話し合います」


<きっかけは、バナナマンのラジオ番組の出待ち…たった1回!>

── 永井さんが放送作家になられたきっかけを教えてください!

「高校の友人で放送作家になったヤツがいて、その影響もあり『好きな芸人さんと仕事ができるのっていいな…』と思っていて。当時からバナナマンさん、おぎやはぎさんのファンだったのですが、そこで放送作家のオークラさんが書くコントが好きで。それでバナナマンさんのラジオ番組終わりに、出待ちをしたんですね。放送後に出てきたオークラさんに『弟子にしてください!』と言ったら『弟子なんかとってない!』と…。それでも『地元は群馬県です』なんていう話を続けていたら、なんとオークラさんと高校が同じだったことが判明して(笑)。『じゃあちょっと話を聞いてやろうか…(笑)』ということになり、早速次の週からバナナマンさんの現場に入ることになりました。よくラジオの出待ちから放送作家になる人っているんですけど、毎週出待ちして、ハガキ職人になって、すごく長い時間をかけて覚えてもらって…というのがよく聞く話なんですね。僕はたまたまオークラさんと高校が同じということで、たった1回の出待ちで夢がかなっちゃったんです。本当に運がよくて」

── 運も才能のうちです…。それにしてもスゴイ話! 出待ちをする以外で、通常、放送作家になるにはどうすればいいんですか?

「他の放送作家の方に聞いても、正式な“放送作家のなり方”ってないですね。もともと芸人さんをやっていた方もいるし、最初はADとして制作会社に入って、という方もいるし。放送作家の事務所もありますし、あとNSC(吉本興業が運営する養成所)にも作家コースがあるんですよ。たまにラジオのリスナーから『僕も放送作家になりたいんですけど、どうすればいいですか?』って聞かれることがあるんですけど、さっきも言った通り、僕の場合は『オークラさんと高校が同じだったから…』というのがきっかけなので、参考にならないですよね(笑)。こういう点は、タレント志望、歌手志望、シンガー・ソングライター志望などと似ているかも…。専門学校に入ったからといって必ずなれるわけじゃないし、例えば出待ちという行為は“デモテープを持ってレコード会社に押しかける”みたいなことに近いのかも!?」


<自称「なめられやすい」…が強み!?>

── ラジオ番組やコントライブも担当されている永井さんですが、放送作家の立場で、それらとテレビ番組の違いはありますか?

「テレビ番組は関わる人の人数が多いので、個人の責任があまりない立場になることが多いように感じます。ラジオやライブだと、お客さんとの距離感が近いので自分が書いた台本でお客さんが笑ってる!ということが、ダイレクトにモチベーションになりますが、テレビ番組だとそういうことが難しくて。『あの番組で好評のあの企画、俺が考えたんだよ~!』みたいなことは番組会議内の中でしか評価されない…という状況であっても、きちんと自分でモチベーションを維持することが重要です」

── 最後に、永井さんはご自身のどのようなところが放送作家に向いていると思われますか?

「強いて言うなら…人見知りしないところと、いい意味でなめられやすいところですね(笑)。とにかくいろんな人とコミュニケーションを取る仕事なので、人付き合いせずには成り立たないんですよね。話しやすい、頼みやすいというのが自分の強みだと思います。 『斬新な発想』『的確な分析』『締め切りを絶対に守る』みたいな、おおよそ放送作家に求められる強みはどれも持ち合わせていないので」


 いえいえ! 今回、永井さんとお話ししてみて、田中秀幸さんが「放送作家さんは話が面白い」とおっしゃったのがよく分かりました! 私が小学生のようなたどたどしい質問を「1」投げかけたら「10」になって返ってくるような感覚がありました(笑)。そんな永井ふわふわさんは、現在「ゴッドタン」(テレビ東京系)、「ウチのガヤがすみません!」(日本テレビ系)、「セブンルール」(フジテレビ系=関西テレビ制作)」など、多数のテレビ番組を担当されています。このインタビューを読んでから番組を見てみると、また違った発見があるかも!? ぜひご覧くださいね。

 こちらの連載は、ゲストの方に「テレビの仕事人」をご紹介いただき、次回につなげる「友達の輪」形式です。コラムのご感想や、「テレビ番組のこんなことが知りたい」「こういう職業の人の話を聞いてみたい」というリクエストも大募集です。もちろん今回も、永井さんから新たな「仕事人」をご紹介いただきましたよ! どうぞお楽しみに。


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抽選で、町あかりさんのアルバムを7名様にプレゼントいたします。
machi-honoji@tokyonews.co.jp

町あかり
シンガー・ソングライター。作詞・作曲、編曲、イラスト、衣装制作まで自身で行う。2017年ビクターエンタテインメントからメジャー3rdアルバム「EXPO町あかり」をリリース。現在、4thアルバム「収穫祭!」が発売中。他の歌手への楽曲提供も行う。文鳥を溺愛中。

★オフィシャルブログ:http://akrmc.blog135.fc2.com/
★オフィシャルTwitter:https://twitter.com/mcakr


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