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五輪最後の1枠を争う戦い「大阪国際女子マラソン」! 増田明美の解説のルーツにはあの人が!?2020/01/22

五輪最後の1枠を争う戦い「大阪国際女子マラソン」! 増田明美の解説のルーツにはあの人が!?

 1月26日に、ヤンマースタジアム長居をスタート・ゴールに行われる「第39回大阪国際女子マラソン」。東京オリンピックの代表選考を行う「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ」の一つで、関西テレビ・フジテレビ系でその模様を生中継で届ける。オリンピックの派遣設定記録である2時間22分22秒を切って日本人トップでゴールすれば、東京オリンピックマラソン代表にグッと近づく今大会。解説陣には、有森裕子、高橋尚子、野口みずきらの歴代メダリストが顔をそろえる。先日、高橋らと共に解説を行う増田明美が取材に応じ、大会への期待や、たびたび話題になる増田の“細かすぎる解説”のルーツなどを語った。

 増田は今大会の注目ポイントについて、「面白くなると思います。福士加代子選手、松田瑞生選手、小原怜選手が注目されていますが、それぞれの選手にドラマがありますよね。本当に最後のチャンスで、レースに懸ける思いが違って緊張感がありますし、見ている皆さんもドキドキするのではないでしょうか」と話し、約1週間後に控えた決戦に期待を膨らませている様子。

 増田といえば解説で、選手のパーソナルな面を紹介することでたびたび話題になるが、大会前には実際に朝の練習を見学するなどして取材を行うという。その際に心がけていることを聞かれると、「『選手である前に人なんだ』ということを伝えられるようにしたい。選手としての速さや強さは見ていれば分かりますけど、なぜこの選手がこんなレースをできるのかという時に、その人が大切にしている言葉や、どんな性格なのかなど、エピソードを一つ二つは出したいなと思っています」と自身の信条を口にした。また、現在のような解説になった背景には、かつてラジオ番組で共演した永六輔さんの影響が大きかったという。「永さんが『マラソン中継は好きでよく見るんだけど、独走になった時はつまんなくなる。独走になった時に俳句でも詠んで、飽きさせないように工夫した方がいいですよ』と言われたんです。永さんの影響は大きいですね」と、現在のスタイルになったルーツを明かした。

 一つの大会につき、取材メモは大学ノート1冊に及ぶという。今大会に向けても情報を集めているとのこと。とっておきのエピソードを聞くと「松田選手は体幹が強いんです。幼少時におじさんとよく海釣りに行っていたそうなんですが、海の荒波で船が揺れることがあったんです。その時に彼女は、船の船首に仁王立ちして微動だにしなかったそうなんです。それだけ持って生まれた体の強さもあるんですよね」と、増田らしい小ネタを披露した。

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