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白洲迅、岡本夏美らに「本当に修業みたいだった」!? 映画「ゴクドルズ」完成披露イベントリポート!2019/01/23

白洲迅、岡本夏美らに「本当に修業みたいだった」!? 映画「ゴクドルズ」完成披露イベントリポート!

 2月8日から公開の映画「BACK STREET GIRLS―ゴクドルズ―」。極道を貫いてきた男たちが不始末の落とし前としてタイで性転換&全身整形を強いられ、女性アイドルグループとしてデビューする…という物語。斬新すぎる設定が話題となった「ヤングマガジン」(講談社)で連載された漫画「Back Street Girls」を、多くの任侠映画を生み出してきた東映がまさかの実写映画化をします!

 ヤクザ3人組を演じるのは白洲迅さん、柾木玲弥さん、花沢将人さん、全身整形後の女性アイドルグループ“ゴクドルズ”を演じるのは岡本夏美さん、松田るかさん、坂ノ上茜さん。このたび1月21日に東京・SHIBUYA WOMBで開催され、上記キャスト陣6人と映画監督の原桂之介さんが登壇された完成披露イベントを取材してきました。

本作の映画化にあたって、正直な気持ちは…?

 原監督が「東映のヤクザ映画や“ピンキー・バイオレンス”の歴史もある中で、正直、ハードルが高いなと…」と口を開くと、うんうんとうなずくキャスト陣。続いて白洲さん演じる山本健太郎の整形後、アイリ役を演じる岡本さんが「私たちは、中身は男性なので、どうしたら男っぽく見えるかを毎日考えて演じました。迅くんのお酒の飲み方と、タバコの持ち方と、泣き方と…。とにかく迅くんを見てまねっこしていました」と試行錯誤していた様子を明かすと、花沢さん演じる立花リョウの整形後、マリ役を演じる松田さんからも「私も花沢くんの歩き方を毎日見ていました」と“男っぽさ”を出すために奮闘したエピソードが。

 そんな女性陣のコメントを受け、白洲さんは「僕と岡本さんは同一人物なので、2人でそれぞれどうやって役を作っていったかを話し合いました。これほど役について誰かと話すことはこれまでなかったので、いい経験ができました」と、役さながらの“頼れる兄貴”っぷりを発揮するかのように、どっしりと構えて回答。花沢さんは「2人が演じるものをすり合わせていく作業が結構大変でした」と振り返りました。

まるで“修業”!? 演じるうえで苦労したことは…?

 質問を読み上げる司会者から「往年のスターの皆さんが築いてきた、東映の任侠映画の流れを受け継ぐにあたって、意識されたことはありますか?」という質問を受けた白洲さんは、「いや、さっきのその…言い方がすごく大げさなんですけどね(笑)。往年の、東映の、任侠映画の…って(笑)。そこまで背負いきれているか全く分からないんですけど、演じていて楽しかったです。僕自身ヤクザ役は初めてだったので、まずそこに一つハードルがあって。おやじが東映のヤクザ映画を見ていたので、改めて参考に見せてもらったりしました。それを生かせたかどうかは分からないんですけど…(笑)」とプレッシャーを感じつつも撮影を楽しんだことに触れ、さらに「でも、(女の子たちは)大変そうでした」と隣の女性陣をちらり。岡本さんが「映画の撮影を含めたら、3カ月以上いろんなことをやってました。歌の練習、レコーディング、ダンスの振り入れ…」と話していると、「本当に修業してるみたいだった」と白洲さんがボソッと。

 また、柾木さん演じる杉原和彦の整形後、チカ役を演じる坂ノ上さんは「撮影も終盤になるとしぐさがどんどん男っぽくなってしまって、岩城(滉一)さんに心配されたよね(笑)。撮影現場では脚を開いていても誰も怒らないから、ほかの仕事にも影響があった(笑)」と暴露。すかさず岡本さんが「『(王様の)ブランチ』(TBS系)で!?」と尋ねると、「そう!(笑)。そういうのも意外と大変でした」と苦笑いする坂ノ上さん。

男性陣に質問! 性転換後を演じる女性キャストについてのイメージは?

 白洲さんは、岡本さんに対して「同じ役を演じるということで『どういう子が来るんだろう?』とドキドキしていたんですけど、最初に初対面で岡本さんと話して、すぐ安心しました。一番年下なんですけど、一番しっかりしていてリーダーシップもある方なので、健太郎としてもアイリとしても安心しきって演じることができたと思っています」と即答。

 花沢さんは、松田さんに対して「整形後、よくこんなに成功したなって思います(笑)。でも、なんで金髪になったんだろう? あと、僕と松田さんの顔を重ね合わせる描写があるんですけど、一番パーツがしっかり重なったんですよ。松田さんがこれだけクールに演じてくれたので、すごく心強かったです」と信頼を寄せていたことを明かしました。

 柾木さんは、坂ノ上さんに対して「最初から僕の人見知りがすごくて…。同じ役同士、役のすり合わせをしなくてはいけなかったのに全く話せなくて。でも、頑張ったんですよ」と弁解(!?)していると、すかさず白洲さんから「半端じゃないくらい質問攻めに遭ってたよね」とタレコミが。坂ノ上さんが「1秒に1回質問をされて、早く答えないと怒られるんじゃないかと思いました(笑)」と柾木さんからの攻撃を暴露すると、柾木さんは「頑張って頑張ってコミュニケーションをとって、なんとかなりました(笑)」とにっこり!?

男性陣がゴクドルズのライブに乱入!

 質疑応答の後には、ゴクドルズによるライブが開催。ゴクドルズのデビューライブとなるこのステージでは、「恋して♡愛して♡養って♡」「ゴクドルミュージック」「恋のサカズキ」の3曲を披露しました。なんと「恋のサカズキ」では“シン・ゴクドルズ”として白洲さん、柾木さん、花沢さんも乱入し、6人でパフォーマンス。キラキラの笑顔でライブを盛り上げる岡本さん、松田さん、坂ノ上さんとは対照的に、ひたすら真顔で踊る男性陣3人…。細かな指の動きを見せるパフォーマンスでは、誰よりもキレの良い指さばきを見せていた白洲さんが印象的でした。

 映画「BACK STREET GIRLS―ゴクドルズ―」は2月8日公開です。見た目はキュートなアイドル、中身はゴリゴリのヤクザな3人(6人)を襲う葛藤、そして掟破りの世界観を、ぜひ劇場でお楽しみください。

【作品情報】 

「BACK STREET GIRLS―ゴクドルズ―」 
2月8日全国ロードショー

取材・文・撮影/宮下毬菜



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