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「おっさんずラブ」“はるたん×武蔵”コンビ復活!“集大成ではなく新たなスタート”2018/10/26

「おっさんずラブ」“はるたん×武蔵”コンビ復活!“集大成ではなく新たなスタート”

 10月25日に東京プリンスホテルで「東京ドラマアウォード2018」が開催されました。「東京ドラマアウォード」とは、国際ドラマフェスティバルin TOKYOのメインイベントで、表彰前年7月から、表彰年6月までの1年間で放送されたドラマの中で、世界に発信したい日本のドラマを表彰する、日本初の国際的なドラマ祭です。そんな権威あるコンペで、テレビ朝日系の土曜ナイトドラマ枠で4月クールに放送された「おっさんずラブ」がグランプリを受賞いたしました! また、個人賞でも主演を務めた田中圭さんが主演男優賞を、吉田鋼太郎さんが助演男優賞を受賞するなど、タイトルを総なめに。まだまだ“おっさんずラブ旋風”はとどまることを知りません!! 今回は、そんな授賞式の模様をお届け。少しでも皆さんの“おっさんずラブロス”が解消されることを祈って…。

「おっさんずラブ」とは、結婚したいのにモテない男・春田創一(田中)が、ひょんなことから同居を始めた後輩の牧凌太(林遣都)や、営業所の部長・黒澤武蔵(吉田)から告白されます。平穏な毎日が狂い始めるも、本当の愛を探していく純愛ラブストーリーです。

「おっさんずラブ」“はるたん×武蔵”コンビ復活!“集大成ではなく新たなスタート”

 まずは個人賞の模様から。主演男優賞を受賞した田中さんは、「おっさんずラブ」では、女好きなのに全くモテない“ポンコツダメ男”を演じました。受賞の心境を聞かれると、「うれしいです。個人的に賞をいただくということが今年までなくて。まさか自分が助演より先に主演男優賞をいただくなんて夢にも思っていませんでした。『おっさんずラブ』のキャスト、スタッフみんなが僕にくれた賞だと思っています」と恐縮した様子。

 ドラマ放送以降は取材が増えたという田中さん。密着企画などが増えたとのことで、作品および“はるたん”人気がうかがえます。SNSでの大変な反響を受け、「1話を見てすごく面白くて、手応えも感じていましたが数字的には想像していたよりも良くはなくて。ただ数字を取りにいくのではなく、ブレずに自分たちが楽しい、好きだという気持ちを真剣にやり続けようと。そんな思いが届いた人がたくさんいて。数字を恐れずに自分たちが面白いと思える作品が今後増えればいい」と、第5話で一番大事なものは何かを説いた牧を彷彿とさせるコメントが。今後のドラマ界に対する熱い思いも飛び出しました。

 さらに、18年の役者人生の集大成だと思って取り組んだということで、「まだまだこんな楽しい現場作れるんだ。まだまだ楽しいことがありそう、もっといい現場を作りたい、会いたいという次への感情が生まれました。集大成と思ったけどスタートにしか過ぎなくて。『おっさんずラブ』以上のものをやらないと」と先を見据える田中さん。これからの“主演・田中圭”にも期待大です。

「おっさんずラブ」“はるたん×武蔵”コンビ復活!“集大成ではなく新たなスタート”
「おっさんずラブ」“はるたん×武蔵”コンビ復活!“集大成ではなく新たなスタート”

 助演男優賞には、吉田さんが2014年のNHK連続テレビ小説「花子とアン」以来の選出。作中では、田中さん演じる春田にひそかに思いを寄せる“ピュアすぎる乙女部長”を熱演し、人気を博しました。受賞後のコメントでは、「あらためてここに立たせていただくと、本当にたくさんの俳優さんがいらっしゃるのに、なぜ僕がここにいるんだろうと恐縮します。本当にうれしい、名誉なことです」と喜びを語った吉田さん。部長というエキセントリックなキャラクターを演じた際の役作りについて問われると、「今回はヒロインということで。演じたことがない役柄で悩んだんですけど、自分の性格が女性っぽいので(笑)。部長の気持ちがよく分かり、途中からは自分の性格でやればいいんだなと、役作りに苦労したという感じはないです」とご自身の性格にまつわる驚きのコメントも飛び出しました。また、撮影終わりに吉田さんが別の仕事で移動する中、田中さんと林さんは頻繁に食事に行っていたそうで。日に日に仲良くなっていく2人を見て吉田さんは焼きもちを焼いていたそう。そこが演技の原動力になった(?)という撮影秘話も明かしてくれました(笑)。

「おっさんずラブ」“はるたん×武蔵”コンビ復活!“集大成ではなく新たなスタート”

 連続ドラマ部門でも「おっさんずラブ」がグランプリを受賞。同作品は「毎週楽しみになるようなピュアな恋愛ドラマを作りたいという」プロデューサー・貴島彩理さんの思いから制作されたとのこと。ご自身いわく、 “はるたん”同様にダメ女らしく、周りにお世話をしてくれる同性の友人がたくさんいたそうで。「彼女たちと結婚できたらいいのにな、なんでダメなんだっけな?」という疑問を抱き企画がスタート。演出の瑠東東一郎さん、山本大輔さんは「すごく難しいテーマですが、田中さん、吉田さんをはじめとするキャストの皆さんが熱量をもって感情にうそをつかず演じてくれたので本当の気持ちが伝わったんじゃないか」と語りました。脚本の徳尾浩司さんは「男同士というよりも、恋愛ドラマという土俵でもう一度立ち返ってみよう。恋愛について真剣に考えてみよう」とコメント。主演の田中さんからも「みんなで楽しく撮影してたな、楽しい思い出しかないです。キャストやスタッフさん一人一人のチームワークがよかったので。あらためてこのドラマに携わってくれた皆さんに感謝したいです。また、グランプリに選んでくれた皆さん、見てくれた視聴者の皆さんにありがとうございます」という感謝の言葉が。実際の体験や現場の雰囲気、最高のチームワークなどの奇跡があったからこそ、描けた人間の愛。名作が出来上がった理由を肌で感じることができました。

 公式フォトブックがベストセラーになり、出演キャストが表紙を飾る雑誌が緊急増刷されるなど、まだまだ続いている“おっさんずラブフィーバー”。今後はどのような展開を見せてくれるのか、続編や今後の世界進出にも大いに期待したいです。

テレビ朝日担当 I・S



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