コラム

北川景子がデビュー15年にして新境地「指定弁護士」に挑む!【後編】

「ドラマスペシャル 指定弁護士」(テレビ朝日系)で、ほぼ負け戦でしかない裁判に挑み、弁護士として、そして人間として成長していく一ツ木唯を演じる北川景子さん。今作で、デビュー作となった特撮ドラマ「美少女戦士セーラームーン」(TBS系)のプロデューサーさんと再会を果たしたとのことです。そんな北川さんが、デビューから15年間の芸能生活や現在挑んでいる作品に対する思いについて明かしてくれました!

──縁が深い方々とご一緒していかがでしたか?

「一度ご一緒した方がまた呼んでくださるっていうのが、私はすごくうれしくて、そういう仕事を優先してしまいます。『うまくなったね』って思われたいというのもあるし(笑)、もちろん作品としてクオリティーの高いものにしたいです。だから現場では、感慨深いというよりは必死だった気はします。これから何年か経って、『あの時ご一緒したなあ』と思って、それが感慨深いものになるかなと思います」

──今作のほかにも、映画「スマホを落としただけなのに」(11月2日公開)、ドラマ「フェイクニュース」(NHK総合 10月20・27日放送)と立て続けに社会派の作品に調整していますが、何か心境の変化などはありましたか?

「たまたまそうなったところもあったんです。仕事もある程度安定していて、キャリアを積んできた中で苦悩している役が多くて、年齢に合った役をいただけるようになってきたっていうのがあります。ただ、主演が続いてすごくタフな期間を過ごしているというか。社会的な作品をやってみたという憧れはあったので、精神的には充実していて楽しいですけど、毎日必死な感じがします」

──デビューから15年となりますが、振り返ってみていかがですか?

「早かったです。15年というとすごく長いんですけど、そんなにやっていたという感じがしないというか。その日その日に与えられたお芝居をコツコツやってきたら、気付いたら今ここに居れてっていう意識が強くて。デビュー作から数珠がつながっている感じですごく人に恵まれていて、運も良かったし縁にも恵まれた15年で、根気強く応援してくださったファンの方もいて。自分なりにピンチがあっても、総じて恵まれてきた15年で楽しかったです」

──デビュー当時の思い出などをお聞かせください。

「デビューした直後は、芸能界に入ったことが『間違えた…』と思いました(笑)。こんな厳しい世界と思わずに入ってしまったというか。普通に生きている方が向いているのではないかと思ったことがあって。でも、もう名前も顔も出ているので、後戻りもできないから決めたからにはっていうのがあったので、今はコツコツやってきてよかったと思います」

──気持ちが変わるきっかけになったことがあったのですか?

「『美少女戦士セーラームーン』の撮影で14カ月同じ役だったので、その中で『もうこの役を演じたくない』と思う時もあれば、1周回って楽しくて明日も撮影に行きたいとか、役が下りてくる感覚になった時とかもあったりして。いろんな思いで4クールを過ごして、その中で女優って心身ともにタフな仕事だし、こうすれば正解っていうのもない中で試行錯誤していく仕事なんだなって、そういうところが大変だけど取りつかれたし楽しかったです。それで苦労して撮ったものが放送されて、『勇気になりました』とかそういう声をいただいたりするのが、『自分も人の役に立っているんだ』と思えました。元々芸能界は興味なかったけど、何か人の役に立てる職業に就けたらいいなと思っていたから、こういう役の立ち方もあるんだって思えたのがデビュー作でした。その後は、映画の楽しさに気付いたり、初めて主演を任された時とか、これが転機っていうのは難しいですが、いろんなタイミングですね」

──「指定弁護士」で初めての弁護士役に挑戦して、役の幅が広がっていく中でお芝居の楽しさはどう感じていますか?

「これまでやってこなかった種類の作品が続いて、難しいなって思うことが日々多いですね。『指定弁護士』もそうですが、説明ぜりふが多いんです。でも説明ぜりふばかりだからといってその人に感情がないわけではないから、細かい感情の表現が難しいと思っていて。でも、その中で10回に1回くらいは『今うまかったんじゃないの?』っていうのがあったりして。そういうのが励みになって、難しいけど楽しいと思います」

 30分間ほどの取材で、北川さんは記事に反映しないのがもったいないお話をたくさんしてくださりました! そんな北川さんが演じるのは、三塚文則(中村梅雀)を所長とする弁護士事務所所属で上昇志向が強く、優秀な弁護士・一ツ木唯。夫でパラリーガルの一ツ木隆司(えなりかずき)も同事務所内で働いています。問題発言などで連日ワイドショーに取り上げられている衆議院議員・田金清造(石橋蓮司)に贈収賄事件の疑惑が浮上しますが、大阪地検特捜部による捜査の結果、不起訴処分に。唯は弁護士会の事務局弁護士・神林京子(羽田美智子)から「被告人が田金の指定弁護士をやってみないか」と声を掛けられ、「弁護士として名が売れるなら」と引き受けます。唯は京都地検特別刑事部検察官・橘慎二(北村一輝)とバディを組んで真実を追うことに。指定弁護士の存在意義を疑う橘との行動や市民感情に押されて強制起訴することで伴う困難と葛藤など、ほぼ負け戦でしかない指定弁護士の仕事を通して法律家としての正義に目覚めていく唯の成長が描かれています。

 事件背景と世論が複雑に絡み合った事案を扱うため、指定弁護士に特化された物語はあまり発表されていません。そんな新しい題材といえる今作で、これまで数多くの映画やドラマでさまざまな演技を披露してきた北川さんがどんな新境地を見せてくれるのか楽しみですね!

テレビ朝日担当 K・T

【番組情報】
「ドラマスぺシャル 指定弁護士」
テレビ朝日系 
9月23日 午後9:00~11:05
 
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