放送局から直送便・ドラマ版

コラム

「科捜研の女」土門が言った「お前に話せるようなことはない」の意味とは?妻、切磋琢磨した刑事との過去に隠された真実

 今まであまり語られることのなかった土門薫(内藤剛志)の過去が描かれた12月5日放送・第23話の「科捜研の女」(テレビ朝日系)。11月7日放送回では、藤倉刑事部長(金田明夫)の小・中・高時代の同級生であり、切磋琢磨した平野巡査(菅原大吉)が事件の関係者として浮上したため、刑事部長が指揮を外れるアクシデントが起きましたよね。その回の最後に土門は榊マリコ(沢口靖子)に“親友でライバル”のような人はいないのかと問われ、「お前に話せるようなことはない」と寂しげな表情を見せていました。

 ではここで、先週放送を振り返ってみましょう。

 フリーライターの広辺(森下じんせい)の絞殺遺体が発見され、マリコは遺体の下から“1999年12月31日”付けの京都タワー展望券を発見します。それを見た土門の顔はこわばり、マリコはどうしたのかと疑問を抱き…。チケットを鑑定した結果2000年3月に依願退職した火浦義正(升毅)の指紋を発見。しかし、彼は19年前に死亡しているというのです。でも、広辺の衣服から検出された指紋は火浦のもの。そして、そのシャツは今年発売された商品…。つまり、死亡したと思われていた彼は生きていたということになるのです!

 広辺の仕事部屋を捜索していた蒲原勇樹(石井一彰)によると、広辺は生前、99年の大みそかに発生した“ミレニアム集団自殺”と呼ばれる大学生の服毒自殺を調査していたことが発覚。集団自殺と広辺の絞殺事件にはどんな関係があるのでしょうか――。

 火浦はなんと土門の同期! それでもなぜ彼は「お前に話せるようなことはない」とマリコに言ったのか…。そのヒントをくれたのは、久しぶりの登場となった土門の妹・美貴(加藤貴子)でしたね。

 美貴によると、ミレニアム集団自殺が起きた99年12月31日に、京都タワー付近で妻・有雨子(早霧せいな)と火浦が一緒にいるところを目撃してしまった土門。有雨子が持っていた1999年12月31日付けの京都タワー展望チケットを見せるものの、彼女は「違うの。でも言えないの」と弁明しますが、土門は2人の不倫を疑い、それが原因で夫婦関係がうまくいかなくなったというのです。

 そして年が明けた春頃、火浦は警察を退職し、土門夫妻は離婚…。この話を聞いたマリコは、有雨子が現在どこにいるのか問うと、土門と別れた2年後に病気で亡くなっていると聞かされます。

 最後には、有雨子の墓の前で話をする土門と火浦の姿が描かれていました。蒲原からの電話を受けた土門が火浦に何かを確認しようとすると、そこにはもう火浦の姿はなく…。山門へと走る土門の姿と、彼を心配するマリコの声が響いたところで先週の放送は終了。

 筆者は、初めてこの台本を読んだ時、今までとは少し切り口の違った内容かつ、土門の知られざる過去の出来事に胸が痛くなりました。台本を読んだ同僚と「これは家で読んだら泣いちゃうやつだね…」と話してしまうほど。放送をご覧になられた方は、同じ思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。第24話では、土門の過去がどう描かれるのでしょうか。モヤモヤと苦しみ向き合うことを恐れてきた土門は、マリコたちの力を借りて、しっかりと過去と向き合えるのでしょうか。

 絶対に見逃せない「科捜研の女」第24話は、今夜8時から放送です。ハンカチを用意してご覧くださいね。


【番組情報】 

「科捜研の女」 
テレビ朝日系 
木曜 午後8:00~8:54

<第24話あらすじ>
20年前、有雨子と不倫を疑われていた火浦は、「人間として犯してはいけない罪を犯した」と言い残し、土門の前から逃亡。有雨子も生前「許されないことをした」と言っていたのを思い出した土門は、20年前の集団自殺では何が起こったのか、そしてその事件と今回の事件はどのような関わりがあるのか、マリコたちの力を借りてひもといていく。

テレビ朝日/ABCテレビ担当 Y・O





 
キーワード

関連記事
PAGE TOP