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「僕らは奇跡でできている」脚本・橋部敦子が最終回に隠した秘密とは?

 高橋一生さん主演の「僕らは奇跡でできている」(フジテレビ系=関西テレビ制作)が、12月11日でついに最終回を迎えます。高橋さん演じる大学講師・相河一輝の少し外れた言動が、周りの人々を少しずつ変えていく、大きなイベントはないかもしれないけれど確かに心に届く、不思議な魅力のあるドラマです。

 さて、先日、本ドラマの脚本を務めている橋部敦子さんがインタビューに応じてくださいましたので、ご紹介いたします。毎週楽しみに見ている方はもちろん、見たことがない方も「ドラマの脚本ってこういうふうに作るんだ」と興味深く感じられると思うので、ぜひご一読ください。

──リリースでもおっしゃっていましたが、このドラマは視聴者に“余白”を残して、判断を委ねているような作品だと思うのですが、橋部さんご自身がこのドラマでチャレンジしたことはありますか?

「テレビドラマにはいろいろな役割があって、視聴者の皆様がさまざまな感情になるものだと思うですが、今回このドラマを書く上で意図していたこととして、人の少し奥の方に届くような“気付き”だとか“目覚め”を促すような作品にしたいという思いがありました。初めはそのような作品がどういうものなのか全く分からなかったのですが、今になって挑戦したことの大きさを感じています。自分が描いていないものが形になっていき、それが自分の意図した“気付き”だとか“目覚め”が描かれていったということは、脚本だけではなく、キャストの皆さん、特に高橋一生さんの発する音が視聴者の皆さんの細胞に染みわたるというか(笑)。ドラマの世界観として『目に見えないものをみる』という部分もあるので、出来上がったものを見て、スタッフの方が思いを込めて作ってくださったのかが伝わってきまして、その時に自分がチャレンジしたな、という感情になりました」

──高橋さんがよく取材などで「相河一輝はほとんど僕です(笑)」とおっしゃっているのですが、イメージは高橋さんに寄せて書いているのですか?

「高橋さんのことは画面を通してでしか存じ上げていないですし、今回もちゃんとお会いしたのは数回しかなかったのですが、私の勝手なイメージとして、一輝も高橋さんも“地球人のふりをした宇宙人”なんですよ(笑)。やはり世界を俯瞰したような “世界”を持ってらっしゃるので、視点が一定じゃないというか。そういうところが一輝と通じるのではと思いました。一輝という役はとても難しくて、そんな中で高橋さんが一輝を演じてくださると伺って、『じゃあ大丈夫だ』と感じたのは確かです。なんの根拠もないのですが(笑)」

──一輝や育実の名前の由来はありますか?

「一輝は、『どんなに真っ暗闇でも小さな光は必ずあって、それを拡大して自分の世界を作る』というイメージでつけました。育実は、視聴者に対して一番変化を見せてくる役割なのですが、自分を育む、という意味で意図的に名付けました」

「僕の生きる道」シリーズ(同系)にも表れているように、橋部さんの脚本では「人生」をテーマにした作品が多いと感じています。今回のドラマでも育実の成長は、自分に自信がなかったり、少し生きづらく感じていたりする方々を勇気づけることがあったのではないでしょうか。ドラマが描かれることになった背景はなかなか伺うこともできないので、貴重なお話でした。

 取材終盤には、毎週楽しみにしている視聴者をワクワクさせるような、ある秘密を話してくださいました!

「実は最終回に熊野事務長(阿南健治)にどうしても言わせたい一言があって(笑)。その一言を言わせるがために第1話から伏線を張っていました。そこはすごく楽しみというか、『あの一言を言わせるために私は今書いている!』というワクワク感はありましたね。見ていたら分かるような印象的な言葉です」

 最後に、最終回の見どころとして「このドラマならではの最終回になっていると思っていて、見ていただければ必ず何かを受け取っていただけるはずです」とおっしゃっていた橋部さん。ぜひ、最後までお楽しみください!

フジテレビ担当 A・M

  

【番組情報】

「僕らは奇跡でできている」 
フジテレビ系 
火曜 午後9:00~9:54

 
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