Cheer up! アスリート2020

連載

バドミントン男子ダブルスで世界の頂点を争うペアが登場!

2人だから、目指せる頂点。

 カタカナペアは女子の専売特許ではない。結成して約15年、昨年の世界バドミントン男子ダブルスで銀メダルを獲得した“ソノカム”こと園田啓悟&嘉村健士。スピードとパワー、アクロバティックなプレーで東京五輪では金を狙う!

 ともに身長が169cmという2人は、ネットぎりぎりの高さでシャトルを打ち合う低空・高速ラリーで大型選手たちと戦っている。

園田 「最初からずっと低空戦をやってきました。そこが自分たちの武器だと思っています」

嘉村 「自分は前衛で、本当にアグレッシブなプレーを心掛けています。世界的に見ても、どちらかの特技が飛び抜けているというペアはいますが、2人とも同じことを得意としているペアは珍しいと思います」

 日本勢の活躍が期待される世界バドミントンが、8月19日からスイス・バーゼルで開幕する。

園田 「昨年は銀メダルでしたが、決勝で敗れてすごく悔しい思いをしたので、今年は金メダルを目指したいです」

嘉村 「世界バドミントンは過去に銅メダル、銀メダルを獲得したので、もう自分たちには金メダルしかないと思っています。今年一番大きな大会でもあるので、そこで結果をしっかり残すことで来年の東京五輪にもつながってくると思います。しっかりと重点を置いて、結果を出したい大会ですね」

 そうした結果はもちろん、男子ダブルスの魅力を伝えることも重要な役目だと2人は考える。

園田 「試合中の動きが速い分、バドミントンでは男子ダブルスが一番面白いと思います。スピード感だったり、豪快なスマッシュだったり…。時には背面でシャトルを打ち返すということもあります。そういうプレーは見ていて面白いんじゃないかと! 上手く予測していないところにシャトルが飛んできても、自然に体が動いてしまうんです。それが気が付くとすごい姿勢になっているということもあります(笑)。どうにかして返そうという気持ちで必死ですから」

嘉村 「やっぱり見ている人が面白いと思わないと、注目されないと思います。自分たち2人のアグレッシブなプレーで“おおっ!”と驚いていただいて、男子ダブルスが魅力的だと感じてもらえたらいいな、と毎回思いながらプレーしています」

 初めてペアを組んでから約15年になるが、「普段一緒なので、プライベートはあえて別」(嘉村)だという。そんな2人にとって、苦しい時期はいつだったのか。

園田 「ʼ16年のリオ五輪の出場権を争っている時、勝てない試合が続いて、結局五輪に出られませんでした。その時がやっぱりキツかったですね。負けが続いて、何大会も続けて1回戦負けということもありましたから」

嘉村 「僕らは昔から2人でバドミントンの話をすることはそんなにないので、その時は1人1人が苦しい思いを抱えていました。そうした中で勝つためにどんなことをしなければいけないのか、個人個人で考えていましたね。僕らは全く性格が違うんです。自分はどちらかというと結構言うタイプなんですが、啓悟は黙って『うん』と聞いているタイプ。それがここまで続けていられる理由でもあると思います。お互いが言い合っていたら、きっとうまくいっていないだろうと思うし、そういう部分で自分として助かっているというのもありますね」

 そんな息の合ったペアは、ともにʼ20年を見据えている。

園田 「自分は後衛のタイプなんですが、もっとスマッシュを打ち切って一発で決める能力などを高めていければ、安定して勝てるようになると思います」

嘉村 「前衛でゲームメークをしないといけない立場にいると思っています。今は昔と違って、相手のいろいろな動きや、相手に対して苦手なところも見て分かるようになってきたんです。そうした発見があって最近は楽しいと思える状況になってきているので、もっとバドミントンを理解して啓悟にいいスマッシュを打たせるために配球を研究しながら、クオリティーを上げていきたいです」

園田 「この年齢で、東京で五輪が開催されるのは奇跡に近いぐらいすごいこと。その挑戦権を自分たちは持っているので、出場して金メダルをとれるよう頑張りたいです。五輪での金メダルは夢だったんですが、今は目標に変わったので本当に狙いにいきたいですね」

嘉村 「リオの時は悔しい思いをして、ここで辞めてしまおうかと思うこともありました。でも、家族や恩師、ファンの皆さんに助けられて今ここに自分がいると思うので、東京五輪で感謝の気持ちを込めて結果を出すことが一番だと思っています。男子ダブルスを注目させたいという気持ちでバドミントンを続けてきたので、東京五輪で種目初のメダルを取って注目を集めたい! とってその意味でも集大成の大会だと思って、頑張りたいです」

【TVガイドからQuestion】

Q1 印象に残っているスポーツ名場面を教えて!

園田 「’04年のアテネ五輪の体操男子団体の鉄棒です。アナウンサーの方の『伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ』という実況が今でも頭から離れないですね」

嘉村 「野球が好きでよく見ています。地元九州の福岡ソフトバンクホークスが好きでずっと応援しているので、やはり日本シリーズの優勝シーンなどは印象に残っています」

Q2 好きなTV番組/音楽(応援歌)を教えて!

園田 「テレビは何でも見ます。特に『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』(ともにテレビ朝日系)はよく見ますね。音楽は平井大さんが好きで、お風呂でも聴いています(笑)」

嘉村 「ドラマが好きで、ネットでまとめて見ています。音楽は特にケツメイシさんが好きで、『ケツノポリス』を聴いたりしています」

Q3 2020”にちなんで、結成“20”年目もペアを続けていたら?

園田 「僕たちが続けてきたプレースタイルは変わっていないと思います。声を出して、コートを走り回るというスタイルですね。何歳になってもそれは変わらないはずなので」

嘉村 「自分たちは気持ちを前面に押し出すペアなので、その部分をなくしたら自分たちではないと思います。声を出して若者に負けないぐらいの気合で戦っていると思います」


バドミントン競技概要
1人対1人、または2人対2人で、ラケットを使ってネット越しにシャトルを打ち合い、得点を競う。’92年のバルセロナ大会から五輪の正式競技となった。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目がある。ボールではなく、半球状のコルクに水鳥などの羽根を接着剤などで固定したシャトルを打ち合うため、ラケットで打った瞬間の初速と終速に大きな違いがある。そのためストロークの種類が多く、ラリーがスピードや変化に富んでいる。
【プロフィール】
園田啓悟(そのだ けいご)
1990年2月20日熊本県生まれ。魚座。A型。
嘉村健士(かむら たけし)
1990年2月14日佐賀県生まれ。水瓶座。O型。

▶︎ともに小学生の頃から本格的にバドミントンを始め、全国大会で活躍。熊本県立八代東高等学校に2人とも進学。ペアとして大会に出場し、1年生の時に高校選抜で準優勝。3年生の時にはインターハイで3位に。
▶︎高校卒業後、園田は社会人になり、嘉村は大学に進学したためペアを解消したが、’09年トキめき新潟国体でもペアを組み、「試合後に露天風呂に行った時、啓悟からダブルス1本でやりたいと言われた」(嘉村)
▶︎’15年に全日本総合バドミントン選手権大会初優勝、’16年にBWFワールドスーパーシリーズファイナルズ準優勝、’18年に世界バドミントン準優勝。
▶︎印象的な試合は「全日本総合で初めてトップに立てた’15年の決勝戦」(園田)、「昨年の世界バドミントンでのメダルをかけた試合。世界ランク1位のペアとの厳しい競り合いを制したので、一番喜びました」(嘉村)
【番組情報】 
「世界バドミントン2019 スイス・バーゼル」
8月19日~25日開催 テレビ朝日系で放送
第4日:8月22日 深夜2:03~4:55
準々決勝:8月23日 深夜2:25~4:30
※8月24日[準決勝]、25日[決勝]も放送

男子ダブルス世界ランキング3位(7月30日現在)の園田&嘉村のほか、男子シングルスの桃田賢斗、女子ダブルスの永原和可那&松本麻佑や髙橋礼華&松友美佐紀ら、世界に挑む日本代表選手の熱戦の行方に注目!(BS朝日でも放送)
【プレゼント】
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応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募締切:2019年8月21日午前11:59)

ハガキでの応募方法は「TVガイド」8/23号(P114)をご覧ください。
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取材・文/田村友二 撮影/為広麻里





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