【W杯・グループH展望】乾貴士らの活躍で日本代表に光は見えたか? 初戦での勝ち点奪取が大事

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 西野朗監督就任後、日本代表はガーナに0-2、スイスに0-2と連敗していただけに、6月12日に行われた最後のテストマッチで、パラグアイに勝利できたことはプラスであろう。一つの結果を手にして日本代表は、決戦の地・ロシアに乗り込むことができる。

 4-2で勝利したパラグアイ戦では、新シーズンからベティスでプレーすることが決まったMF乾貴士が2得点、トップ下で起用されたMF香川真司も試合終盤にゴールを決めるなど、目に見える結果を残した。中盤の底で起用されたMF柴崎岳も、スペインで培った強さと、持ち前のパスセンスを発揮。前半0-1の劣勢から逆転した展開も含めて見事だった。彼らの奮起を受けて、西野監督は、いよいよ迎える本番、6月19日のコロンビア戦で、誰を先発で起用するか悩ましいところだろう。

 ただ、この1勝で安堵するのは早計だ。0-2で敗れたスイスは、ワールドカップに出場する一方で、4-2で勝利したパラグアイは南米予選で敗退している。今回のワールドカップに出場しないため、チームとしての完成度やコンディション、さらにはモチベーションに至るまで、スイスはもちろんのこと、グループステージで対戦する3カ国よりも大きく劣る状況にあった。そのパラグアイ戦では、特に後半になると日本はボールを保持して優位にゲームを進めたが、果たして初戦でぶつかるコロンビアがあそこまでボールを持たせてくれるだろうか…。

 日本を含めたコロンビア、セネガル、ポーランドでグループHは争われるが、FIFAランキングを見ても日本が最も格下である。ポーランドが8位、コロンビアは16位、セネガルは27位で、ちなみに日本は61位。このランキングが単純に試合の優劣を決めるものではないが、指標として捉えてもかなりの差がある。

 実際、初戦で対戦するコロンビアはかなりの強敵である。トップ下のMFハメス・ロドリゲスは現在26歳、選手として最も脂が乗っている。前回大会はけがで欠場したFWラダメル・ファルカオも今回は万全で、MFファン・ギジェルモ・クアドラードとMFマテウス・ウリベが2人のエースをしっかりと補完する。直前の親善試合2試合で無得点に終わっているのは、日本にとって朗報だが、中央とサイドの両方から仕掛けてくる攻撃は迫力がある。前回大会で1‐4と敗れている日本は、その差を埋め、勝ち点を奪うことができるだろうか。初戦だけに勝ち点3といわずとも、勝ち点1は取りたいところだ。

 第2戦で日本が対戦するのはセネガル。アフリカ勢と聞くと、前回大会の初戦でコートジボワールに1-2で敗れた記憶が甦る。その時のコートジボワール同様、セネガルもFWケイタ・バルデ・ディアオ、FWサディオ・マネと、攻撃陣に身体能力の高いタレントを擁している。ウイングを務めるケイタ、マネの両翼を、日本はそれぞれのサイドバックとセンターバックで押さえられるかがポイントになるだろう。2人はスピードがあるだけに、カウンターも警戒しなければならない。前掛かりになって攻撃を仕掛けているときほど、注意を払う必要がある。

 第3戦で対戦するポーランドも、世界に名の知られるストライカーを擁している。バイエルン・ミュンヘンでプレーする点取り屋、FWロベルト・レヴァンドフスキだ。スピードあり、高さあり、テクニックありと、ストライカーに必要な要素をすべて兼ね備えるレヴァンドフスキは、DFの裏に抜け出す動きもうまければ、クロスに合わせる動きも卓越している。まさに、どこからでも、いかなる形からでも得点を挙げる力がストライカーだ。日本の守備陣はこの相手エースを徹底マークすることになるが、そこに人数をかけすぎると、2列目のMFピオトル・ジエリンスキや両サイドのMFカミル・グロシツキ、MFグジェゴジュ・クリホヴィアクにやられかねない。ただ、ポーランドは組織的に戦ってくることが予想されるだけに、日本も必ず主導権を握る時間帯が訪れるはず。そうした時間帯やチャンスを、パラグアイ戦で結果を残した乾であり、香川、さらにはFW大迫勇也らが決めきれるか。

 グループステージで対戦する3カ国は、いずれも攻撃陣に強力なタレントを擁している。大会直前に監督交代を行った日本が準備不足なのは否めない。ただ、ワールドカップは4年に一度の大舞台である。限られた時間の中で試行錯誤してきた組織力で相手のエースを押さえ、好機を活かして勝ち点をもぎ取りたい。世界的にはポーランドとコロンビアが優位と見られているが、番狂わせを起こして世界を驚かせてほしい。

文/原田大輔

【グループH/FIFAランキング(W杯出場回数)】
ポーランド/8位(3大会ぶり8回目)
セネガル/27位(4大会ぶり2回目)
コロンビア/16位(2大会連続6回目)
日本/61位(6大会連続6回目)
【グループH/放送スケジュール】
日本×コロンビア
6月19日(火)
NHK総合 午後8:45~11:10(生中継)
6月20日(水)
日本テレビ系 午前8:00~10:25(録画)
NHK BS1 午後7:00~8:50(録画)
6月23日(土)
NHK BS1 深夜0:00~1:40(録画)

ポーランド×セネガル
6月19日(火)
NHK総合 午後11:45~深夜2:00(生中継)
6月20日(水)
NHK BS1 午後5:00~6:50(録画)

日本×セネガル
6月24日(日)
日本テレビ系 午後10:00~深夜2:30(生中継)
NHK BS1 午後11:00~深夜2:10(生中継)
6月25日(月)
テレビ朝日系 午前8:00~10:25(録画)
NHK BS1 午後8:00~9:50(録画)

ポーランド×コロンビア
6月24日(日)
TBS系 深夜2:40~翌午前5:25(生中継)
6月25日(月)
NHK BS1 午後6:00~7:50(録画)

日本×ポーランド
6月28日(木)
フジテレビ系 午後9:00~深夜2:00(生中継)
6月29日(金)
フジテレビ系 午前8:00~10:30(録画)
NHK BS1 午後8:00~9:50(録画)
6月30日(土)
BSフジ 午後2:30~4:55(録画)

セネガル×コロンビア
6月28日(木)
NHK総合 午後10:45~深夜1:00(生中継)
6月29日(金)
NHK BS1 午後4:00~5:50(録画)

※都合により放送時間が変更になる場合があります。

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