【W杯・グループF展望】クロース、ミュラーら前回優勝経験ありのドイツが1位通過を目指す!

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 グループFには、前回王者であり、前哨戦となるコンフェデレーションズカップでも優勝したドイツがいる。指揮官であるヨアヒム・レーヴ監督は2006年から10年以上も指揮しており、チームとしての成熟度においても、完成度においても他を凌駕(りょうが)している。それだけにドイツは今大会も間違いなく優勝候補の一つだろう。

 ただ、ワールドカップ本番が迫った今、そのドイツに暗雲が立ち込めている。欧州予選を全勝で勝ち上がったところまでは良かったが、特に今年に入り親善試合では結果が出ていないのだ。3月のインターナショナルウィークでは、スペインに1−1、ブラジルに0−1と未勝利に終わっただけでなく、6月2日のオーストリア戦でも1−2で競り負けた。この敗戦を受けて、さすがのレーヴ監督も激怒。選手たちに発破をかけると、続く6月8日のサウジアラビア戦ではようやく2−1で勝利した。とはいえ、明らかに実力で劣るサウジアラビアにも試合終盤に失点するなど、どこか不安にかられる。おまけに司令塔のメスト・エジルが2日のオーストラリア戦で負傷したとのニュースも飛び込んできた。出場の有無は明らかになっていないが、エジルはスルーパスをはじめ、1本のパスで違いを見せられ、かつ試合を決定付けられる選手だけに、不在となれば相当な痛手となるだろう。

 とはいえ、それでもドイツの優位は揺るがない。もともと優勝を目指すチームは、徐々にコンディションを上げていくもの。現時点でパフォーマンスが上がっていないのは当たり前で、グループステージを戦いながら調整していく。日本のようにピークがグループステージにあるチームと、(決勝まで)7試合を戦う想定でチーム作りを進めていくチームでは、その過程は大きく異なる。

 戦力を見渡せば、DFマッツ・フンメルス、MFトニ・クロース、MFトーマス・ミュラーと前回大会で優勝を経験した選手も多く、DFヨシュア・キミッヒ、FWティモ・ヴェルナーと若手も融合している。前回大会も死の組といわれるグループを突破して優勝を成し遂げたように、今大会もメキシコ、スウェーデン、韓国を押さえて、しっかりと1位突破してきそうだ。何よりドイツも、ベスト16でグループEを1位突破してくるであろうブラジルとの対戦は避けたいはず。そのためにはドイツもグループFを1位で通過するしかないのである。

 正直、このグループにおいてもアジア勢は劣勢だろう。韓国にとってグループFは、まさに死の組だ。優勝候補であるドイツを筆頭に、実績のあるメキシコ、高さのあるスウェーデンから勝ち点を奪わなければならないのだから……。

 メキシコは6大会連続でベスト16に進出している北中米・カリブ地区の雄である。FWハビエル・エルナンデス、MFアンドレス・グアルダード、MFジオバニ・ドス・サントスらは軒並み30歳前後となり、チーム全体の年齢層も高くなってきている。だが、その分、戦術理解度及びチームの成熟度は増している。自慢の運動量と機動力を保ちつつ攻撃する全員サッカーは、予選を見る限り、勝負どころを見極めている。39歳にしてメンバー入りしたメキシコのレジェンド、DFラファエル・マルケスが精神的支柱としてチームをまとめているのも頼もしい。

 スウェーデンは自分たちの武器を熟知し、戦い方もはっきりしている。DFの多くは190cm近い長身をそろえ、前線を担うFWオラ・トイヴォネンも192cmと高さに自信を持っている。MFエミル・フォルスベリ、MFヴィクトル・クラーソンのサイド攻撃から、ヘディングに強さを誇るトイヴォネンと、マルクス・ベリが狙う形が必勝パターンである。

 グループFは、メキシコかスウェーデンがドイツに続く可能性が高いが、そうした戦前の予想の中で、韓国はどこまで戦えるか。メンバーには、GKキム・スンギュ、MFチョン・ウヨン(共にヴィッセル神戸)、GKキム・ジンヒョン(セレッソ大阪)、DFチョン・スンヒョン(サガン鳥栖)、DFチャン・ヒョンス(FC東京)と5人のJリーガーが参加する。加えて、トッテナムで活躍するFWソン・フンミンが存在感を発揮するのか。同じアジア勢として躍進を期待したい。

文/原田大輔

【グループF/FIFAランキング(W杯出場回数)】
ドイツ/1位(17大会連続19回目)
メキシコ/15位(7大会連続16回目)
スウェーデン/24位(3大会ぶり12回目)
韓国/57位(9大会連続10回目)
【グループF/放送スケジュール】
ドイツ×メキシコ
6月17日(日)
NHK総合 深夜0:00~2:00(生中継)
6月18日(月)
NHK BS1 午後5:00~6:50(録画)

スウェーデン×韓国
6月18日(月)
NHK総合 午後8:45~11:10(生中継)
6月19日(火)
NHK BS1 午後3:00~4:50(録画)

韓国×メキシコ
6月23日(土)
テレビ朝日系 午後11:10~深夜2:10(生中継)
6月24日(日)
NHK BS1 午後5:00~6:50(録画)

ドイツ×スウェーデン
6月23日(土)
TBS系 深夜2:40~翌午前5:10(生中継)
6月24日(日)
NHK BS1 午後7:00~8:50(録画)

メキシコ×スウェーデン
6月27日(水)
TBS系 午後10:00~深夜2:00(生中継)
6月28日(木)
NHK BS1 午後4:00~5:50(録画)

韓国×ドイツ
6月27日(水)
NHK総合 午後10:45~深夜1:00(生中継)
6月28日(木)
NHK BS1 午後2:00~3:50(録画)

※都合により放送時間が変更になる場合があります。

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