ネットで話題の雑学クイズバラエティー「チコちゃんに叱られる」は「ボーっと生きてんじゃねえよ!」から始まった!? 水高チーフ・プロデューサーに番組のナゾを直撃

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 「ボーっと生きてんじゃねえよ!」。5才の女の子“チコちゃん”が繰り出す素朴な疑問に答えられない大人たちが容赦なく叱られる――そんな一風変わったNHK総合のクイズ番組「チコちゃんに叱られる!」が話題だ。最初に放送されたのは、今年の3月。チコちゃんの「人と別れる時に、どうして手を振るの?」という、これまでに考えたことすらない素朴すぎる疑問から始まった。のっけからの難問にナインティナイン・岡村隆史も「えっ!?」と絶句。さらには、ゲスト解答者の田中美佐子に「長袖だから(手を振っても)二の腕のプヨプヨは気にしなくていいよね」といった悪態をつくなど、チコちゃんの言動に大人たちが翻ろうされっぱなし。

 ちなみに、このチコちゃんは、着ぐるみかと思いきや、スタジオで縦横無尽に暴れ回りながら、表情が目まぐるしく変わる。放送終了後、盛り上がったSNSの言葉を借りれば、テレビのバラエティー番組ではあり得ない高度な「謎技術」も話題に。岡村いわく「イメージしていたクイズと全然ちゃう!」とのことだが、久しく忘れてかけていた“何だかとんでもない番組に出会ってしまった感”にワクワクした視聴者も多いことだろう。

 その後、8月には初回の15分拡大版で第2回目を放送。チコちゃんの毒舌とCG技術により磨きがかかり、視聴者の期待も一層高まるなか、この12月27日に「チコちゃんに叱られる!」(午後7:30)の第3回目が放送される。さて気になる内容は? 現場での撮影の様子は? そしてチコちゃんの秘密とは? チーフ・プロデュサーの水高満氏に話を聞いた。

──初回が放送されるや話題になりましたが、周りの反響はいかがでしたか?

「同業者の間では、やはり『どうやって撮ってるの?』と、聞かれることが多いですね。まさか全部バーチャルではないだろうし、かと言ってリアルだけでもない。あれは一体、何なんだと(笑)。また、ネットなどでもチコちゃんに関する話題が大半を占めるなか、内容に関しても面白がっていただいたようで。決して新しいジャンルではないじゃないですか? 『トリビアの泉』(フジテレビ系)に代表される雑学クイズバラエティーの系譜ですし。でも、大の大人が5才の子どもに叱られるという仕掛けを楽しんでくれた。とりわけ若い皆さんからの反応が多くうれしい限りです」

──誰もが驚いたのは、チコちゃんの表情。その秘密の一端を明かせる範囲で聞かせてもらえればと。

「そうした要望はNHKにも届いていますが…現時点で謎のままにしておきたいなと考えています。申し訳ありません! 単なる着ぐるみでも単なるCGでもない、リアルとバーチャルの間にいる女の子ということで、もう少しネットなどで盛り上がっていただければなと」

──そのSNSでは本職のCG職人の方々が、チコちゃんの動きに合わせた表情はもとより、生地感であったり、目に反射していている照明であったり、その技術力の高さに感嘆の声を上げています。

「『このゆるいバラエティーに、この謎技術』とか(笑)、話題にしていただいているようでありがたいですね」

──映画のSF大作ならともかく、いちバラエティー番組でやっていることに驚く人も多いようです。

「ハリウッドの大作であれば時間も予算もかけられますが、それをやる体力がない。なので、NHKの技術陣と一緒になって開発すればいいじゃないかと。企業秘密なので、これ以上はお教えできませんけど(笑)」

──チコちゃんの声は木村祐一さんが担当。事務所の先輩後輩で勝手知ったる仲なだけに、岡村さんとのやりとりがハマっていますが、どこまでが台本なんですか?

「全体の流れはもちろん決まっているんですけど、やりとりは全部アドリブになっています。もちろんゲストの方もアドリブでお答えいただいています」

──てっきり緻密な台本があり、リハーサルを重ねているのかと。

「逆にかなりアバウトです(笑)。大筋だけあって、そのフォーマットのなかで、岡村さん、木村さんを中心に遊んでいただく形をとっています」

──ちびまる子ちゃんやじゃりン子チエのようなおませで、どこか昭和のにおいのするチコちゃん。キャラクター設定はあるのですか?

「まさに昭和の時代によくいたような、こましゃくれた、大人の顔色をうかがわない子どもです。今のお子さんって変に空気を読む、いわゆる“いい子”が増えましたが、その逆にいるような。一言で言うなら“毒舌なんだけど正直”な子ども。ほかにも実は港区の白金台に住んでいて…とか、細かい設定がたくさんあります。そちらも少しずつ明かしていきますのでお楽しみに(笑)」

──毒舌といえば、語り手を務める森田美由紀アナウンサーの、なかなか辛らつなナレーションも話題に。

「NHKスペシャルなどを担当してきた大ベテランの森田さんが言うから、面白いんです。ナレーション録りのたびに、『今までのアナウンサー人生でこんなことを言うのは初めて』とおっしゃっていますが(笑)」

──ほかプロデューサーのクレジットには小松純也さんのお名前も。30代以上の世代には、冒頭でおっしゃった『トリビアの泉』(監修)であったり、『笑う犬』シリーズ(フジテレビ系)などを演出した、伝説のテレビマンとしておなじみです。

「そうですね、まさに“小松演出”の系譜に当たるのかなと。最初は、あるお酒の席で、『小さな女の子が素朴な疑問を言って、答えられない大人が“ボーっと生きてんじゃねえよ!”って叱られる番組はどうだろう?”』と小松さんが。面白いですね!と盛り上がったのが、企画の始まりで、だんだんと形になっていって」

──「“ものごとの意味を考えず、何となくボーっと生きている自分”に気付いてもらうこと」が番組の裏テーマだとか?

「今後の展開は分かりませんが、今までは“みんながやっていたから自分もやっていたこと”を問題にしたくて。現在、定番になっていることには必ず意味がある。それを無垢な…無垢じゃないか(笑)、無邪気な女の子の質問で気付かされるということがテーマでした」

──岡村さん、木村さんは番組について何かおっしゃっていましたか?

「『そういえば、考えてもみなかった』疑問を、チコちゃんを通して展開するところを新鮮に思っていただいているようでした。岡村さんも木村さんも、親などの近しい人から番組の感想などほとんどもらったことがないのに、そろって『面白かった』と電話が来たそうで。木村さんなんかは『大河ドラマに出た時もこんなにかかってこうへんかったのに』って(笑)」

──水高さんは「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!」など、楽しみながら知識が得られる番組を多く担当されていますが、ご苦労はありますか?

「どの番組も問題設定には苦労します。あとは単純なQ&Aではなく、諸説ある答えも多いので、どこまで取材できるか? われわれはここまで取材をして、こんな答えや説を導き出しましたという番組ばかりのため、大変といえば大変です(笑)。ただ先日も『日本人のおなまえっ!』で、『木村さんの“木”はツリーの意味じゃない説』というものを唱えまして。大学の先生方が“新説では!?”とザワザワされていましたので(笑)、『チコちゃん』でも、そういう新発見ができればいいなと」

──では、第3回目の見どころを教えてください。

「2回目ではいろんな問題のパターンを試したので、今回は初心に返って…例えば『バースデーケーキのろうそくはなんで吹き消すの?』とか。普段、何気なくやっているけど、その意味や理由が分からないことを問題にして探っていこうかなと。あと…通常のクイズ番組ではあり得ない展開もあったりしますので、どうぞ楽しみにお待ちください!」

【番組情報】
チコちゃんに𠮟られる「第3弾」 
NHK総合 
12月27日 午後7:30~8:15
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