スペシャルインタビュー

特集

「極道めし」ぶれない男・福士誠治! 今後も“柳沢劇場”はあるのか?

 BSジャパンで放送中の新しい飯テロドラマ「連続ドラマJ『極道めし』」はご覧になっていますか? 土山しげるさんの同名漫画を原作とする本作は、刑務所の雑居房(204号室)に収監された5人の囚人が刑務所で出されるおかずを巡って、誰が一番うまい飯の話をしたかを競う姿を描いています。より多くの者の喉を“ごくり”とさせた者が勝者となり、おかず一品を独り占めすることができます。おかずを奪おうと、5人があの手この手を使って語る娑婆で食べた飯の話は、おいしそうなのはもちろん、ホロリとさせられることも。そんな飯の争奪戦を繰り広げている204号室の新人・原一平役を務める福士誠治さんと詐欺師・坂井直次役に扮する柳沢慎吾さんを直撃! 撮影でのエピソードや個性豊かな“囚人仲間”について伺いました。

 第1話、2話をご覧になった方は感じているかもしれませんが、5人がまるで修学旅行に来た中学生のようで“おっさんワチャワチャしすぎだろ!”と思いませんでしたか? また、新人の一平が初めて房にやって来た時も自然とバトルに参加させていて“いい人たちなんじゃない?”と。このワチャワチャした和気あいあいとした雰囲気は、どんな現場から生まれるのでしょうか。5人でのシーンは落語のようにしゃべりっぱなしで、難しいところもありそうですが…。

福士 「せりふの量が多いので毎日苦労しています。中でも役者が一番大変だと思うのが、いわゆる説明ぜりふで、それが5人全員にあるんですよ。面白く話しているようで結局、全部説明ぜりふだから難しい。だから落語に近いかもしれないですね、キャラクターを出したりとか。最近はせりふじゃないところで突っ込まれたりすることもあって、段取りが違うなと思いながら(笑)」

柳沢 「みんなどこに入って来るか分からないよね? だってせりふを言っていても急に相づち打つしさ。“そんなせりふあった”って?」

福士 「でも(脱線しても)八戸役の徳井(優)さんが“そうだな、何とかだな、話戻すぞ”って自分のキャラクターで言うと“うわー職人~”ってなりますね」

柳沢 「(徳井さんは)朝4時半からせりふを覚えているから余裕があるわけ。こっちは余裕ないからね」

福士 「人によって個性がありますよね。例えば僕はリハーサルで何か言われると、本番の時に“今のは言うんですか、言うんですね?”って聞きたくなっちゃう。本番でいきなり言わなくなったりするから。小津役の今野さんは、ちょっとずつ(自身の)キャラクターをアウトプットし始めましたし。昨日の撮影でも“テメー、テメー”って言っていましたもんね(笑)」

柳沢 「そうだよね。最初はおとなしいサラリーマンの役だったのにどこかで吹っ切ったんだろうね、“お前―――!”とか言い出して。“えっ、そんなキャラ?”って。最初は眼鏡かけて暗いサラリーマンだったんだけど、何回もやっているうちにどんどんテンションが上がっていって(笑)。だから今野もこのメンバーで負けちゃいられないって思ったんじゃない? 自分の個性が死んじゃうって。でも(福士さんは)そんな時も冷静なのよ、ちゃんと気持ちを入れて。俺たちもその時はおしゃべりのトーンを控えようと思うんだけど、でかいんだよ声が! ヤツらの」

福士 「ヤツら“も”です(笑)。それだけキャラクターがみんな違ってかぶらないですよね」

柳沢 「でも、まとまる時はまとまるんだよね。やっていて不思議なパワーというか力を感じますね。なんだかんだ言いながら、みんなお芝居のことを考えていて」

福士 「考えていますね、瞬発力が高い人が多いです」

 瞬発力の高い5人がそれぞれの個性を発揮したことによって、あの“中学生感”が出ていたんですね。そして、アドリブが飛び交う中での膨大なせりふには皆さん苦労しているので、先々の台本が気になってしまうそうです。撮影時に「今、何話だっけ?」と迷子になることもあって、福士さんが先々の台本を覚えだすと、現場では「おいおい、福士くんが台本覚えてるよ、ずりーよな」と謎のやっかみがあるんだとか。

福士 「でも“覚えられない、覚えられない”って言いながら(柳沢さんは)覚えてきますから」

柳沢 「そう! 言ってやって(笑)」

福士 「5話でね、(柳沢さんの)長い一人しゃべりがあるんですよ。そこは回想シーンもなくナレーションもなく、ずっとしゃべるシーンで。一カ所だけあったナレーションの部分もしゃべることになって。それで通してOKが出て」

柳沢 「あの時、全員と握手してたよね?」

福士 「(握手を)求めていました(笑)」

柳沢 「求めたんだっけ? 自分から照明さんとかと」

福士 「自分から求めていきましたね。“どうもありがとう、どうもありがとう。さすが柳沢だね”って(笑)」

柳沢 「自分から言ってたからね。どうよ、あの芝居って(笑)」

福士 「出会ったことのないタイプの役者さんです。カットがかかった後に自己評価を求めてくる役者は、なかなかいない(笑)」

 まだ少し先ですが第5話は注目です! ほかにも第6話では柳沢さんがもらい泣きをして「今でも思い出すと泣いちゃう」という、福士さんの“ヤベー”シーンがあるそうですよ。ところで、福士さんと柳沢さんは今回で2度目の共演。柳沢さんを「出会ったことのないタイプの役者」と福士さんは評していましたが、印象の変化はあったのでしょうか。

福士 「以前ご一緒した時も柳沢さんには現場を明るくしていただいたのですが、今回の方がさらにパワーアップしている感じがありますね。その時も空き時間に“甲子園”をやってくださいましたけど、今回はもう、…爆裂ですね! 本当にマグロのような人間がいるんだなと。泳いでいないと死んでしまうっていう、そんな人間がいるんだと。息を吸って吐く瞬間には音が出ているんだなと思って(笑)」

柳沢 「俺だけじゃないもんね!」

福士 「そうですね。でも、ダントツ1位で、皆さん周回遅れにされてますよ!」

柳沢 「でもね、(福士さんは)絶対ぶれないのよ。1本きちんと芯が通っていて。(そのことについて)小沢ちゃん(小沢仁志)とも話していて、“福士くんは絶対ぶれないよね、1本芯がドンっとあって、俺たちが周りをぐるぐる回ってる、それがいいね”と。芝居も落ち着いているし、たまに指摘される。“そのあとのせりふを言ってくれないと、僕が出られないです”って。ごめんとか言いながら、ちっちゃい自分が“うるせーなこの野郎”って(笑)。でも、確かに(自分が)言わないと出られない」

 柳沢さんを「マグロのような人間」と表現する福士さんに思わずうなずいてしまいます。一方、福士さんを「ぶれない男」と語る柳沢さん。主演を立て「周りで自由にやれるのがいい」と言えるところに懐の深さを感じますが、一方で、ちょっと失敗すると「ダメだ、この世界向いていない」と落ち込んでしまうのだとか。あるシーンで落ち込んだ時には“囚人仲間”の小沢さんの一言で自信を取り戻したそうですよ。そんな優しさに触れてか、柳沢さんは「危ないよ、最終回は泣きそうだもん」とおっしゃっていて、撮影の充実ぶりが伝わってきます。それだけ5人の撮影が楽しいと、自分のエピソードの時に1人で撮影をするのはさぞや寂しいかと思いますが…。

福士 「でも絶対に何日かに1回はあそこ(204号室)に行くので(笑)。ロケになると皆さんと会わないですが、それはそれで面白いです。いいバランスというか、違うゲストの方と共演して。1週間204号室はキツいですね」

柳沢 「たまにトイレで会うと、“まだ押してるかな”“押してますね”“…”って、会話が途切れる(笑)」

 あんなに楽しそうな現場なのに! 会話が…。どえらい量のせりふに疲労困憊(こんぱい)なのでしょうかね。それでも今野さんがキャラ変するぐらいアドリブ満載の本作。今後も1話であったような“柳沢劇場”を期待してしまいます。

柳沢 「1話で全部詰め込みすぎちゃった。もうないよ、ネタ切れですよ。“あばよ”言っちゃったし。でも、まだ言ってないのがあるんですよ。“そこのかまいたち、いやお前たち”。これ、いつか言おうと思って(笑)」

福士 「僕と今野さんで話し合って先に言ってやりますね!」

柳沢 「困るよ~~! 今野はだめだよ、今野は!」

 果たして柳沢さんは最終回までに言うことができるのか。それとも今野さんに横取りされてしまうのでしょうか。ドラマの展開とともにこちらも目が離せません!

テレビ東京担当 N・S

【番組情報】
連続ドラマJ「極道めし」 
BSジャパン 
土曜 午後9:00~9:54

衣装協力/lot holon (03-6418-6314)、BLUE IN GREEN pr(03‐6434‐9929)‬
スタイリング/吉田ナオキ (福士誠治)、浅田晶子・山崎果穂(柳沢慎吾) 
ヘア&メーク/花村枝美

キーワード

関連記事

テレビ視聴率ランキング

地上波録画視聴ランキング

BS録画視聴ランキング

スターランキング

PAGE TOP