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上川隆也が「遺留捜査」で7年間演じる糸村聡は「遠いようで遠くない距離感にいる存在」

 上川隆也さん演じる風変わりな刑事が、事件現場に残された“遺留品”から事件解決の糸口を見いだすドラマ「遺留捜査」(テレビ朝日系)。連続ドラマとして第5シーズンを迎える今期も、京都府警捜査一課特別対策室刑事の糸村聡が、京都を舞台にマイペースで周囲を振り回しながら、遺留品に込められた被害者の思いと事件の真相を解明していきます。その糸村を7年にわたって演じている上川隆也さんを直撃! 新シーズンでも見られる“変わらないけど変わった「遺留捜査」”への思いに迫りました。

──「遺留捜査」で糸村聡役をまた演じることについての思いをお聞かせください。

「これまで次のシーズンやスペシャルが作られることをあらかじめ見越して、収録に臨むということをしてこなかったんです。前回のシーズンを終えた際も、次のお声掛けがあるかどうかに期待することすらしませんでした。ですから、『今度はシーズン5をやります』というお話を正式に伺った時は純粋にうれしかったです」

──昨年は久しぶりの連ドラでもあり、舞台も京都に移ったということで大きな変化があったと思いますが、今回はそれとは違った意気込みなどがあるのでしょうか?

「意気込みというととても力の入ったイメージを受けてしまいますが、今回は再び京都ということもあって、むしろあまり意気込まずに臨めるという部分があるかもしれません。『遺留捜査』という物語と京都という街が、思った以上に親和度が高いことが分かってそれが前回の大きな収穫だったんです。今回は、京都という街+『遺留捜査』がもたらす何かを疑うことなくお届けすることができるという意味では、作品に対する信用はより強くなっている気がします。でも一方で、新メンバーとして(特別対策室刑事・岩田信之役)梶原善さんが加わったことで、作品に新味が加わることは間違いないでしょうから、その心地いい緊張感も同時にある。“安心感に緊張感が加味されたシーズン5”という言い方ができるのかと思います」

──撮影が進んでいる中で、梶原さんが加入したことによる変化という部分でどんなことを実感していますか?

「雑談が増えました(笑)。本当に話題が豊富で、撮影合間のカメラの回っていない時間に梶原さんからまず話題が振られて、みんなで雑談をするという流れがもうすでにできているんです。去年の現場がしーんとしていたというわけではありませんが、今回の雑談リーダーとして梶原善という男が加わってくれて、そのいい意味での空気感が作品の中でも反映されているのではないかと思います。そのあたりはシーズン4と比べても少し見栄えが違うでしょうし、僕らも楽しみなところではあります」

──梶原さん以外の皆さんとは再会ということになりますが、すんなりと撮影に入っていくことができましたか?

「何の確認事項も必要ありませんでした。『久しぶり、じゃあやろうか?』みたいな感じです(笑)。それが心地よかったですし、やはり一シーズン共に過ごした仲間のツーカー具合だといえるでしょう」

──糸村というキャラクターについて、「変わらない存在」ではありますが、描かれる物語によって新しい一面が出てくるということも多々あるものだと思います。そういった部分で楽しみにしてることなどを教えてください。

「今回、第1話の一つの見どころになるところだと思うのですが、糸村がロッククライミングに挑んでいるんです。そうした、これまでやってこなかったことで、思いもよらないようなことを体験して、それをやってのける糸村の意外性には僕自身も毎回驚かされます。それは待ち遠しく思っている部分でもありますし、楽しみにしていることだなともいえます」

──まだ描かれていないことで、今後、糸村としてやってみたいことはありますか?

「やってみたいということは実はあまりないのですが、糸村を演じている限りは何でもやろうとは思っています。糸村がやっていないことをあれこれ想像する方が面白い。例えば彼が突然大型バイクにまたがって走り出したとしても、僕はまったく驚きません」

──見ている方も、「ああ、バイクにも乗るんだ?」くらいで何の違和感も感じずに済んでしまいそうですね?

「糸村にバイクのイメージはありませんけど、そんなことがあってもきっと彼のキャラクターには何の支障もないでしょうし、他の登場人物達も『遺留捜査』の世界観を壊さずにやってのけるでしょう。そのくらいこの物語の器は柔軟で、いろんな要素を無理なく取り込めるんだろうと思っています」

──長い年月糸村を演じてきて、上川さんご自身に糸村っぽい一面が出てくる瞬間などはありますか?

「まったくありません(笑)。僕自身にとっては、彼は隔たりのある存在なので、自分で演じていながら、関わりとしてはどこか疎遠というんでしょうか。彼のひょうひょうとしたたたずまいが僕の日常に何か及ぼすことは、ほぼ皆無なんだろうと思うんです。だからといって、糸村を演じるにあたっての準備も特に必要なく、今から衣装を着て『これから何話の何シーンやります』って言ったら、僕はすぐに糸村になれる。その不思議な、遠いようで遠くない距離感の先にいるのが、糸村さんです」

──それはほかの役を演じる時と違う感覚になるものですか?

「ほかの役柄と大きく差を感じたことはありませんけど、糸村ほどにキャラクターの濃い存在は、なかなかいないように思います。彼以外の役と糸村の大きく違うところをあえて挙げるなら、その部分かもしれません。それはおそらく、彼と付き合っている時間や向き合っている時間が長くあるからかもしれません」

──なるほど、ほかとは違う愛着があるんですね! では、今シーズンの初回SPの見どころを教えてください。

「今回も豪華なゲストの方々にお集まりいただいています。恐らくゲストの皆さんだけで映画が1本撮れそうな、そのくらい豪華で味わい深いお芝居を繰り広げてくださいました。それに加えて、今回のスペシャルはミステリーの要素もご堪能いただける仕上がりになっているのではないでしょうか。手前みそではありますが、犯人の特定は決して簡単ではないかと。もちろん、『遺留捜査』の核ともいえる“遺留品に込められた想い”という要素も十分にお楽しみいただけると思います。ぜひさまざままな面から楽しみいただければうれしいです」

──最後に、『遺留捜査』を楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

「また新たに『遺留捜査』が連ドラとして戻ってこられたことをうれしく思っていますし、お届けできることを何よりの喜びと感じてます。“変わらない『遺留捜査』”と“新しくなった『遺留捜査』”の、心が少し温まるような『やさしい風』を、1話1話の『小さな風景』の中に込めてお届けいたしますので、ぜひ楽しんでいただければと思います」

【プロフィール】 
上川隆也(かみかわ たかや)
1965年5月7日生まれ。東京都出身。1989年に演劇集団キャラメルボックスに入団し、活動を始める。テレビドラマや舞台、映画などに多数出演するほか、声優としての活動も。今年は「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)、「執事 西園寺の名推理」(テレビ東京系)などに出演。4月より、アニメ「ルパン三世 PART5」(日本テレビ)に出演中。9月スタートのドラマ「連続ドラマW 真犯人」(WOWOW)や10月から上演の舞台「魔界転生」で主演。

テレビ朝日担当 K・T

【番組情報】
「遺留捜査」 
7月12日スタート 
テレビ朝日系 
木曜 午後8:00~8:54(初回は、午後8:00~9:48)
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