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中村優一が「居酒屋ぼったくり」で謎多き男に。「リアルなリアクションをするために飲んでます!」

 店名は「居酒屋ぼったくり」と、なんとも物騒。しかし、出てくるお酒も料理も絶品で、店を切り盛りする若き主人・美音(片山萌美)と常連の間には、温かい交流がある――。グルメと人情が交錯するストーリーで人気の小説「居酒屋ぼったくり」がドラマ化。作中で新しい常連となる謎めいた男・要を演じるのは、俳優の中村優一。食にまつわる演技からプライベートでのお酒のたしなみ方まで聞いた。

──中村さんが演じる要は、どんな男性でしょう。

「最初、要は雨に降られて、店にふらりと入るんです。出された料理のおいしさにまず感動して、店の主人である美音さんと接していくうちに、その温かい人柄に心を寄せていく。そんな役どころです。見どころは、店の中で、要と美音さんの距離や関係性が変わっていくところ。ただ、要は毎回出てくるわけではないので、どういうふうに美音さんと距離を詰めていくか、監督と話し合いました。美音さんに対する態度を見ていると、要は人の気持ちを結構考える人なんだろうなと思います。でも、どこか寂しい部分を抱えている。そういうところを、美音さんが温かさで包んでくれるんですよね」

──出先で見かけた「居酒屋ぼったくり」に、一人で入った要。この店名ののれんをくぐるのは、勇気がいりそうですね。

「僕自身は、知らない店に一人ではなかなか入れません。だから、要のように、一人で居酒屋へ行くというのは憧れます。もし、『ぼったくり』ののれんを見かけたら……。好奇心をかき立てられますよね。『どこまでぼったくられるんだろう?』って(笑)。友達が一緒だったら入りますね。『名前のセンスがすごい』と気になって入店して、その後、店名と美音さんの人柄のギャップにやられると思います」

──「ぼったくり」では、お酒を通して、さまざまな縁がつながっていきます。

「僕自身、外でも家でも、一人では基本的に飲まないんです。共演者の皆さんと飲みに行ったり、打ち上げでは飲んだりします。僕はお酒を飲むと明るくなって、ずっと笑ってるんですよ。新たな縁というわけではないのですが、テンションが上がっている状態でいろいろな人と接するので、普段より仲良くなれたことはありますね」

──中村さんは、BSジャパンで1~3月は「最後の晩ごはん」で主演され、4月からはこの「居酒屋ぼったくり」に出演。いずれも、“食”がキーワードですね。

「今回のお話をいただいた時は、『最後の晩ごはん』の撮影中でした。『最後の晩ごはん』での僕は、料理人として“作る”側だったんですけど、今回の要は、客として“食べる”役。なので、『最後の晩ごはん』撮影時は、他の役者の方々が、どうやって食べる演技をしているのかを見ながら、勉強していました。他の方の演技以外にも、グルメリポートを参考にしましたね。食べる前に、箸で食材を持ち上げて2秒ぐらい見るとか。その時も、カメラのアングルを考えて、ちゃんと食材の形が見えるようにするんです。それで、1口目はちょっとゆっくり目に食べる。2口目からの食べ方も、その役柄の心情によって違うんですよね。めちゃくちゃおなかがすいているんだったら、2口目からはすごく早く食べた方がいいとか」

──“食べる演技”を、事前に研究をされたんですね。そのほかに撮影時に気を付けたことはありますか?

「僕は食べることが大好きなので、撮影はとても楽しかったです。気を付けた点は、朝はとりあえず何も食べないで現場に行ったことでしょうか。毎回食べるシーンがあるので、1口目の演技は、自分から自然なものを引き出したいと思ったんです。この作品では、美音役の片山さんが、ゼロから料理を実際に作っているんです。冷蔵庫から食材を出すところから始まって、時には調理シーンだけで15分以上長回しすることもありました。片山さんも、本気で料理に取り組まれていました。その過程を見ているので、食べる時も、おいしさが全く違ってくるんです。食べている時の演技は、お芝居よりも、素のリアクションのパーセンテージが高いぐらい。これは、監督の“作戦勝ち”ですね」

──「居酒屋ぼったくり」といえば、おつまみにぴったりの日本酒も欠かせません。

「日本酒が出てくる撮影だと、実際は水を飲んでいることが多いですが、今回の撮影では、実際に飲んでいます。『この料理とお酒を一緒に味わったらどうなんだろう?』と、すごく興味があったんです。そのおいしさを、見ている人に伝えられたらなと思いました。だから、監督に『飲めますか?』と聞かれた時は、『飲みたいです』と即答しました。スタッフの皆さんに環境を整えていただけたおかげで、本当にリアルなリアクションを届けられたかなと思います。ただ、撮影後は酔っ払ってしまいました(笑)。普段はビールやサワーを飲むことが多いので、日本酒になじめたことも新しい発見でした」

──美音の父の代から店に通うシンゾウ役にイッセー尾形さん、OL役のアキ役に福田彩乃さんと、個性的なキャストがそろいました。

「先輩方から若い方まで、幅広い年齢層の方々がキャスティングされていて、本当に豪華です。ただ、要は閉店間際にふらりと店に立ち寄ることが多いので、美音さんと2人きりのシーンがほとんど。他のキャストの方々には、あまりお会いできなかったんです。一度だけ、アキ役の福田彩乃さんの演技を、ちょっとだけ見られました。ちょうど酔いが回って楽しくなったあたりの演技だったと思います。アドリブもたくさん入れて、すごくいい味を出していらっしゃって、芸達者で面白かったです。オンエアで他の方々の演技が見られるのが楽しみなんです」

──食にまつわるドラマが展開する本作。好き嫌いに関するエピソードも登場します。

「僕自身、野菜が嫌いでほとんど食べなかったんです。子どもの頃は、お肉とお菓子だけで生きてました(笑)。変わったのは、仕事をするようになってから。たとえばロケで弁当を出していただくことも多いですが、魚と肉とご飯を食べているだけでは、おなかがすいてしまいます。健康のためにも、野菜を食べなきゃと思うようになりました。特に、シイタケに関しては、印象的なエピソードがあります。ある作品で演じた役が、シイタケが嫌いだったんです。僕もシイタケが嫌いで……。でも、作品の中で何度もシイタケが出てきて、食べなきゃと思っているうちに、食べられるようになりました。ひょっとしたら、食わず嫌いだったのかもしれませんが。野菜嫌いは、仕事の中で、生きるために克服してきた感じです。作品にはちょっとした工夫で、ある野菜を克服するエピソードがあります。僕も実際やってみたら、すごくおいしかったので、皆さんもマネしてみてほしいですね」

──登場するおつまみは、マネしたいものばかり。番組最後には、登場する料理とお酒の紹介コーナーがあります。中村さんご自身は普段、料理をされますか?

「僕自身は、『包丁を持っちゃいけない人間だ』と思っていたんです(笑)。でも、年齢も30歳になりましたし、これからは、料理も作れた方が男性としてもカッコいいなと思っていて。『最後の晩ごはん』で料理の練習をしましたし、『居酒屋ぼったくり』のオンエアを見ながら勉強して、僕も何か作れたらなと思います。プライベートでも、おつまみと日本酒を組み合わせて楽しんでみたいんです」

──人情が感じられるストーリーも魅力ですね。

「人間にとって大切な食を中心に据えたドラマがすごくすてきです。食べることって、誰もが必要なことじゃないですか。どんな年齢の方にも楽しんでいただけるストーリーになっています。出てくるお料理も、なじみ深いメニューをワンポイントアレンジしたもの。見終わった後は、きっとマネして作りたくなるはずです。そして、僕が演じる要は、謎多き男。僕自身、もうちょっと続きを演じてみたいので、皆さんの応援で続編が作られたらうれしいですね」

【プロフィール】 
中村優一(なかむら ゆういち)
1987年10月8日生まれ。神奈川県出身。俳優として映画、ドラマ、舞台で活躍。主な出演作は「仮面ライダー響鬼」(「仮面ライダー電王」(テレビ朝日系)など。ドラマ「最後の晩ごはん」(BSジャパン)で主演を務めた。
【番組情報】
「居酒屋ぼったくり」 
BS12 トゥエルビ 
土曜 午後9:00~9:30


原作シリーズ累計65万部を突破した、秋川滝美の人気小説をドラマ化。舞台は、東京下町。小さな商店街にある「居酒屋ぼったくり」の主人・美音(片山萌美)は両親亡き後、妹の馨(高月彩良)と2人で店を守ってきた。姉妹は客が抱える困り事を聞きながら、常連と一緒に悩み、解決していく。ある雨の日、店にたまたま入った会社員の要(中村優一)は、その居心地のよさにひかれて、常連になる。各話の最後には、登場する料理と酒の解説コーナーも。

取材・文/仲川僚子 
撮影/尾崎篤志

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