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「ホリデイラブ」終盤の鍵を握る松本まりかを直撃! 里奈は「モンスターだけどとてつもなく純粋で憧れです」

 仲里依紗さん演じる高森杏寿が壊れた夫婦に絆を取り戻そうと尽力するドラマ「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)。杏寿の夫・純平(塚本高史)が井筒里奈と不倫をしてしまったことにより、平和だった高森家の日常が崩れ落ちてしまいました。渡(中村倫也)という夫がいながらも、運命の相手だと信じ込んでいる純平をあの手この手で自分のものにしようと近づいてくる里奈の存在が、再構築を目指す高森家にとっての大きな脅威となっています。終盤を迎えるドラマのキーパーソンである里奈を演じる松本まりかさんに、「嫌われる覚悟で挑んでいる」という里奈についてのお話をたっぷりと伺いました!

──3カ月間、里奈を演じている今、どのように感じていますか?

「最初に原作を読んで、その後、第1話や2話を撮影していた時から比べて、話数を重ねるごとに自分の想像をはるかに超える里奈になっているんです。それにどうやって追い付けるか、自分の里奈像を大きくしていく作業だったなと思います」

──制作発表会見では、「思いっ切り嫌われる覚悟で」とおっしゃっていましたね。

「嫌われましたね、見事に(笑)」

──「あざとかわいい」と言わるなど、ネット上の反響も大きいですね?

「『あざとかわいい』っていう言葉を認識したのが1話のオンエアは終わってからなんです。『こういうのがあざとかわいいっていうんだ』って自分では意識していなかったですけど、ぶりっ子とは確実に違うっていうふうにはやっていましたね。最初に言われた時はすでに4話くらいまでの台本をいただいていたので、『みんな里奈をかわいいだなんて形容はできなくなる』って思っていました(笑)」

──だんだんと「怖い」方向に向かっていますね。

「最初は里奈がもうちょっと当たり障りないというか、おとなしいのに奪っちゃうという感じになるのかなと思ってたけど、2話くらいで『私ちょっとホラー要素になっているのかな?』っていうことに気付きました。回が進むにつれて自分は怖い存在なんだということを自覚し始めたというか。最初に里奈という役をいただいたイメージからは、いろんな意味でモンスター化しているキャラクターだなと思います」

──そのあたりは演じていて楽しさを感じたりしますか?

「やりがいはありますよね。『どうやってこのせりふを言うんだろう?』とか『彼女はどうしてこんな行動をするんだろう?』っていうあたりで、毎回追い付けないものに必死にしがみ付いて自分のものにしていかないといけないんです。小さなハードルではなく、毎回高いハードルを与えてくれるキャラクターですね」

──共演者の方々のリアクションはどうですか?

「皆さんから『怖い』っていうのがありますよね(笑)。塚本さんからは『怖いよ…』とか『もう嫌だよ…』っていじられますし、中村さんからは『俺たちはやらなきゃな』って言われますし。仲さんと初めて一緒に芝居したのが4話の四者面談のシーンで、緊張感を持ちたくて会話もほとんどなかったんです。だけど、最後にケータイを見せるところで仲さんが思わず『ぷっ』って、あまりの里奈のおかしさに笑ってくれたのがちょっとうれしかったというか。役柄的にはそれはダメなんですけど、面白い存在になってきているのかなと実感しました」

──いい雰囲気で撮影されているんですね!

「皆さんが里奈を面白がって作ってくれてるという感じがしますね。メークや衣装、カメラのアングル、照明などすべてのもので出来上がっているのが里奈のキャラクターなんですね。監督とも、シーンによってどれくらいの怖さでいくかとか常に話しているんです。そういうことがすごく楽しくて。一緒に役を作っているというか、みんなのイメージの上に乗っかって自分のパワーが何百倍にもなって里奈っていうキャラクターができているんですね。みんなの集大成というか集結というか、そういう意味で『一緒に作るって楽しいな』『ドラマってこんなにも楽しいんだ』ってすごく思いましたね」

──里奈の性格で共感できる部分はどのあたりですか?

「里奈ってとてつもなく純粋だと思うんです。普通は大人になっていく上で、『こういうことはできない』とかいろんな葛藤があって、それで人への思いやりが育ったり。本当に自分がやりたかったことっていうのは、意外と大人になるとできない。でも、それを彼女はやっちゃうというか。人への想像力がやはりちょっと足りないというか、そこは育たなかったんですけど、元々あった美しいものを大人になっても持っていられるというのは、私にとっては憧れだと思うんですよね。そういう部分って大人になって人への思いやりを持ったとしても、もしかしたら自分の努力次第で保てるかもしれない。そういうことを思い起こさせてくれるというか。そのすごく純粋な部分を今の混沌とした社会で保てるっていうのは一つの魅力だし、共感に近いものを感じますね」

──「純粋」だとか「ピュア」だとか、一言で表してしまうには足りないかもしれませんね?

「ピュアすぎて真っ黒にもなっちゃうし、漆黒にもなっちゃうし…。そういう人って本当に希有だと思いますが、共感できることでもありますよね」

──今回のドラマでは、濡れ場であったり、激しく罵られたりと、かなり体当たりの演技を要されたと思いますが、強く印象に残っているシーンはありますか?

「全部が結構衝撃的なので思い出深いですね。5話で渡さんとの突然のベッドシーンがあったんですけど(笑)。あれは現場に行ってみて、『おぉ、そこまでか!?』っていう」

──想定以上のシーンだったんですか?

「想定以上でしたね。自分もなんとでもなれって思っていましたし、すごく衝撃的なシーンにしたいっていうのもありました。1話の純平さんとのベッドシーンがとても甘くて官能的で、5話では別の衝撃的なシーンにしたいねって話していて、すごく過激なものになりましたね。役者さんのアイデアとかその場の空気で、あそこまでのことになるんだって驚きました。それはこのシーンだけじゃなくて、ほかにもいろいろありました」

──皆さんでアイデアを出すというのは結構あるものですか?

「アイデアを出されるのは中村さんが多いですかね。私は中村さんと塚本さんのシーンが多くて、『どういうものを食べてる』とか『どういうふうにする』とか、いろんな発想を持ってきてくださるのが中村さんで。塚本さんはその場で対応してくださって。2人とも180度違ってて面白いですよね」

──役者さんも人それぞれ違うんですね。では、残りわずかとなったドラマ終盤の見どころを教えてください。

「一つの結論というか、いろんなことが終わっていくと思わせる7話なんですけど、その後8話に大爆弾が残っているんです。びっくり仰天するくらいの8話の台本で、『こんなことになっちゃうの…?』『なんでこんなことするの…?』って言いたくなる里奈なんですけど、そこをちゃんと落とし込めてやれたらいいなって思いますね。皆さんは里奈の立場になれないかもしれませんが、私は否定しないで『なぜこういうことをやるのか…。いや、こういうことやっちゃうよね』みたいに考えて演じているので、ただ触れるだけでもいいので里奈の心を見てもらえたらうれしいですね。こういうモンスターでも人なんだ、その人もこの世にいるんだよっていうのが、フィクションだけどフィクションじゃないものとして、みんなの心に触れればいいなって思います」

──最後に、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

「里奈のことを嫌いだとか反発の感情を含めて、皆さんがこのドラマを面白がって見てくれるのがとってもうれしいし、ありがたいです。嫌な感情も良い感情も、すべてのご意見が本当にありがたい貴重なものだと思っていて、皆さんの反響がパワーになっています」

──ありがとうございました! 3月9日放送の第7話と16日放送の最終回も楽しみにしています!

「あざとかわいい」に始まって、「怖い」と大反響の里奈に、普段からなりきっているという松本まりかさん。とんでもないことをしてしまうキャラクターだけど、実際の世の中でもそういった理解しがたい存在がいるんだと、深いお話までしてくださりました。最終回では、大爆弾が残っているということですので、残り2話をぜひお見逃しなく!

【プロフィール】 
松本まりか(まつもと まりか)
1984年9月12日生まれ。東京都出身。女優としてドラマや映画、舞台などに出演するほか、声優やナレーターとしても活動。最近の出演は、ドラマ「僕らの勇気 未満都市2017」「先に生まれただけの僕」(ともに日本テレビ系)、映画「過ぎて行け、延滞10代」など。
【番組紹介】
「ホリデイラブ」 
テレビ朝日系 
金曜 午後11:15~深夜0:15 
※地域によって放送時間が異なります

テレビ朝日担当 K・T

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