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さえない主人公の市村正親が死体と波乱のワケありドライブ!! ドラマ「最後の同窓会」で最後は“ちょっと” 格好良く?

 ワケありの大人たちが波乱の旅を繰り広げるヒューマンコメディーで、平成29年度文化庁芸術祭参加作品となるドラマ「最後の同窓会」(テレビ朝日系)。同窓会で50年ぶりに再会した小学生時代の仲間たちが、翌日なぜか死体とのドライブに!? このドラマで、小学生時代はみんなのリーダーだったが、その後は可もなく不可もなくの人生を送ってきた60歳の主人公・高槻功を演じるのは、映画やテレビドラマ、舞台などでさまざまな役を演じてきた市村正親さん。その市村さんに直撃し、「ワクワクした」という作品についてや、角野卓造さん、でんでんさん、片岡鶴太郎さん、松坂慶子さんといった同世代の共演者が集まった現場の様子などを伺いました!

──このドラマの出演が決まった時の感想を教えてください。

「最初に台本を読んだ時、大人版の『スタンド・バイ・ミー』みたいな雰囲気だなと思ってワクワクしました。配役を見たときも、最高の同窓会になるなと思いましたね。でんでんさん演じる田村実が死んで、その実をみんなで孫のピアノ発表会まで連れて行くっていう話だけど、大の大人が子どもに帰れた作品という感じかな」

──大人版「スタンド・バイ・ミー」ということですが、病人のためにというのはあっても、死体のために立ち上がるという話はあまりないように思えますが、そのあたりはどう思いますか?

「そういうところはある種コメディーだよね。『実が死んでも孫のコンサートに行くって言ってただろ』というのは、やっぱりお芝居だからできるのであって。ドラマの中でしかできないユーモアっていうのかな?」

──死体役のでんでんさんはいかがでしたか?

「本人も喜んでやってるんだよ(笑)。でんでんさんはせりふがある時は緊張してて、死んで長ぜりふが全部なくなってこれから死体だっていう時から、とても生き生きとやってましたよ(笑)」

──死体なのに生き生きなんですね(笑)。同世代の5人でずっと一緒に撮影ということですが、現場の雰囲気はどうでしたか?

「『どんな薬飲んでる?』とか『今尿酸値は高い』とかコレステロール値の話とか、そういういうような話が多かったよね(笑)。ヨガをやっている鶴ちゃん(片岡鶴太郎)が一番健康的。でんでんさんは卓球が趣味で、やっぱりそれぞれが好きなものの話になると目がキラッキラしてますね。角野さんとはお互いいたわり合いながらでした。松坂さんはわれわれの花だから、わき目でちらっと見ては『ああ奇麗だな』って思いながら。いつも5人で車の中に押し込まれて楽しかったですよ。死体役のでんでんさんに車の中で松坂さんが『ギャーギャー』と言って声がかれちゃって(笑)。あの辺のシーンは本当に楽しかった」

──市村さんご自身の同窓会の思い出などを教えてください。

「高校生の時に仲良くなった女の子がいて、高校の同窓会に彼女も来てほかの仲間も来た時にみんなが僕たち2人を隣同士に座れるようにしてくれたりとか。僕が『いいよそんなの。昔の話なんだから』って言って、仲間たちが『いいじゃんかよ、同窓会なんだから』と言ってきたり(笑)。そういうのがあったりしますね。一番最近は4年くらい前かな? 卒業してから10回は会ってないけど、5、6回は同窓会に行って仲間たちと会ったりしてます。あとは、みんなで舞台を見に来てくれたりしますね」

──市村さんが演じた高槻功は一見、癖のあるような感じですが、どんなキャラクターだと思いますか?

「子どもの時にリーダー格だった人で、世の中に出て行ったらそうでもない人って結構いるんですよね。なかなかみんな思い通りにはいかないじゃないですか。だから、いわゆる一般のサラリーマンの代表のような気もしますね。『普通に大学卒業して普通に会社入って…』というせりふがありますが、普通であって特にマイナス面がない幸せな人生なんじゃないかなっていう気がするけど、彼の性格からすると何かがあった方がいいっていう。なかなか複雑で面白いと思います」

──市村さんご自身に通ずる部分はありますか?

「5人のキャラクターの中では、高槻が合ってたんじゃないかと思いますね。最後にみんなに『お前の人生ってこうだろ?』って言うあたり、やっぱり僕かなあという感じはしますね。『普通に卒業して普通に会社入って…』というあのせりふはなかなか良いと思いますよ。舞台じゃありえないから、新鮮だったね。でも考えてみたら、僕も家にいる時は普通だから。稽古場に行って初めて普通じゃなくなる、みたいな」

──では、最後に「最後の同窓会」の一番の魅力や注目点などを教えてください。

「60代のおじさんたちがおばさんを求めて同窓会に集まる話です。市村正親が本当に情けない、情けなーいサラリーマンの姿で物語がスタートしますが、最後にはちょっと格好良く見えます。外を歩いているおじさんを見て『だらしないな』と若い人たちが思うような人でも、その方にも青春はあっただろうし、心の中には何か燃えているものを持ちながらダラーっとしているんだよ(笑)。だからうわべだけで見ちゃいけないっていう、そういうおじさんたちの心をちょっとのぞいてください!」

──今日はありがとうございました!

 取材中、同世代の皆さんが集まってまるで本当の同窓会のような撮影を思い出し、楽しそうに語っていた市村さんでした。奇妙な同窓会から始まる波乱のロードムービーとなっている本作。最後は爽やかに心に沁みるドラマとなっていますので、ぜひお見逃しなく! 市村さんご自身は「最後のちょっと格好良く見えます」とのことでしたが、「ちょっと」ではなく、「とても」格好良く見えます!

【プロフィール】 
市村正親(いちむら まさちか) 
1949年1月28日生まれ。埼玉県出身。A型。1973年に劇団四季「イエス・キリスト=スーパースター」でデビューののち、さまざまな舞台や映画、ドラマで活躍。映画「泥棒役者」が公開中。また、12月5日からのミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」に主演。
【番組情報】
平成29年度文化庁芸術祭参加作品「スペシャルドラマ 最後の同窓会」 
テレビ朝日系 
11月26日 午前10:00~11:50 

可もなく不可もなくのつまらない人生を送ってきた高槻功(市村正親)は、小学生時代の同級生・坂田典夫(角野卓造)からの誘いを受けて渋々同窓会に顔を出す。そこに集まっていたのは、余命宣告を受けた典夫、過去の過ちから娘に拒否されている田村実、強盗事件を起こして逃走中の米倉正一(片岡鶴太郎)、息子夫婦と同居して肩身の狭い思いをしているマドンナ・花岡真知子(松坂慶子)だった。真知子は息子夫婦に強引に連れ戻されてしまい、さらに翌朝実がひっそりと死んでいた。無性に腹が立った功は「こんな終わり方で同窓会が終わってたまるか!」と、「死んでも孫のピアノ発表会に行く」と言っていた実の遺体を会場まで運ぶことを提案する。

テレビ朝日担当 K・T

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