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遊川和彦が「過保護のカホコ」に込めた思いとは? 高畑充希ら魅力あるキャストが演じる“人間賛歌”

 高畑充希が、史上最強の箱入り娘・根本加穂子(カホコ)役を演じ、民放ドラマで初主演する「過保護のカホコ」(日本テレビ系)。娘のカホコを親友だと思っている母・泉を黒木瞳、娘に嫌われることが怖い“娘依存症”の父・正高を時任三郎、カホコに対して唯一辛らつな言葉をぶつける大学生・麦野初を竹内涼真が演じる。同作の脚本を手掛けるのは、数々の話題作を放ってきた、ヒットメーカーの遊川和彦。現代の“過保護問題”を描くことになった経緯や、作品に込めた思いを聞いた。

「“過保護”から愛や家族の話にというテーマが膨らんだ」

 もともと僕は兄弟が多くて過保護に育てられた記憶がないものですから、どちらかというと過保護への憎しみが強いんです(笑)。だから最初は「こんなドラマ書けるか」って思ってた。でも今の日本は親子にしろ、社会にしろ、過保護がいっぱいじゃないですか。だけど誰かを愛すること、大事にすることはとても良いことでもある。そう考えると、“過保護”から「愛とは何か」「家族とは何か」って、どんどんテーマが膨らんでいくのが面白いと思ったんですね。

 その意味で、完全に自分を投影しているのが初です(笑)。僕みたいに初側の人間はひねくれてるんですよ。カホコのように愛を一身に受けてきた人間はやっぱり素直だし、人を疑わない。それは僕からすると、すごくうらやましくもあるんです。そこに初も感動するから、その姿勢や気持ちを失くせとは言いません。ただ、「そのままじゃ生きられないだろう?」と思うから、「そのままでいいのか?」とは言う(笑)。その怒りも、愛があるからなんですが。だってカホコが過保護でも、他人なんだから放っておけばいいじゃないですか。そこで真剣に怒るのは、初が人間に対する愛をしっかり持ってるから。そこは意識して演じてくれと、竹内くんにはうるさいくらい言ってますね(笑)」

 ただ、そんなカホコの真っすぐさと予測不可能な面白さを演じるのは、相当なスキルがないと難しい。しかも周囲がつい甘やかしたくなる、根本的なかわいさも必要。そう考えると難しい役だと思ったけど、高畑さんの名前が上がった時に、彼女の演技力ならできると思いました。

「本当の意味で家族を大切に守る思いがあれば、不安とか孤独に負けず、勇気を持って生きていける」

 今はこういう時代で、何を大切にして、どう生きていけばいいのか不安な人も多い。でもその中で、本当の意味で家族を大切に守る思いがあれば、不安とか孤独に負けず、勇気を持って生きていけるんじゃないかと思うんです。そういうことをカホコの素直な生き方や、ドラマの展開を通じてね、なんとな~くでも感じてもらえたらいいかな、と。よく「遊川だから、これからひどい展開になるだろう」と言われるし、実際、カホコにもひどいことは起きるんだけど(笑)、ただそういう経験をしたからこそ、最終的にカホコは自分の生き方とかを周囲に感謝していくようになる。そして周りも、そんなカホコに癒やされるからこそ、彼女がそのままでいられる世界を守りたいと願うんですね。初だって、家族を否定してきた人だけど、カホコの影響で考えが変わっていく。最近は僕自身、家族とか親子って、お互いが守ると同時に守られることなのかなって感じますね。

 「過保護のカホコ」はなんともジャンル分けがしづらいドラマだけど、本当にいろんなキャラが立った人間を、魅力ある役者が演じる人間賛歌のドラマだと、考えています。ず~っとママと娘の過保護な芝居が続くと思ったら大間違いです(笑)。1話ごとに全員のキャラクターが本当に微妙に変わっていくので、カホコや家族、周囲の人達がどう変化していくのか、その姿を見届けてほしいですね。

【プロフィール】 
遊川和彦(ゆかわかずひこ)  
社会現象となった「家政婦のミタ」(2011年/日本テレビ系)をはじめ、「◯◯妻」「偽装の夫婦」(2015年/ともに日本テレビ系)、「はじめまして、愛しています。」(2016年/テレビ朝日系)など、話題作を続々と放つ。今年1月に初監督を務めた映画「恋妻家宮本」が公開された。
【番組情報】
「過保護のカホコ」 
日本テレビ系 
7月12日スタート 
水曜午後10:00~11:10(通常は、午後10:00~11:00)
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