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丸山夏鈴 ロングインタビュー
「吉田豪 meets 丸山夏鈴」後編

 月刊「B.L.T.」の人気連載・プロインタビューである吉田豪氏が、
毎月、気になるアイドルや女優にインタビューを敢行する連載「ぶらり豪」。

 2013年10月号、2015年3月号に登場したのは丸山夏鈴という、一人の少女である。現役の大学生アイドルだ。ライブハウスを中心に精力的に活動をしていた、一人のアイドルである。

 ここまで聞けば、何ら変わらない一人のアイドルである。ただ、彼女が他の人とは違うところがある。それは、悪性の脳腫瘍摘出手術を子供のころから7回受けている。そして、現在、一部が肺に転移し、癌の治療中でもあるのだ。

 B.L.T.は、今でも前を向いて、そしてアイドル活動を続けている丸山夏鈴さんを応援したいと思っています。できることは、伝えること。伝わることによって、それぞれが何か感じてもらい、そして彼女のファンになってもらえたら嬉しいと思っています。

 今回、吉田豪さんのご好意もあり、登場してもらった2回のインタビュー全文特別版を前編・後編として公開します。

 後編では、入退院を繰り返しながらも、ファンやアイドルへの真っ直ぐな想いで活動をつづける彼女の、今後の活動の決意も語られる笑いも出てしまうくらい前向きなインタビューです!

【2015年3月号 掲載 インタビュー全文】

――この企画に2回出る人は初めてなんですよ。

丸山 そうですよね、私も2回出るとは思ってなくて。

――じっくり話すのは前の取材以来なんですよね。今回はネットでも公開するというのもあるので、前回話したようなことも振り返りながらじっくり聞こうかなと思ってます。

丸山 はい、よろしくお願いします。

――初めて会ったのは、ボクが『BLT』の別の取材で渋谷のライブハウスに行ったときで。

丸山 はい、山田渚ちゃんの取材だったんですよね。

――荒ぶってツイッターで余計なことを書くことでおなじみのメグリアイのメンバー、山田渚さんですね。そんな彼女が『アイドル界のイギー・ポップを探せ!』という企画イベントで「つながり禁止」というパンクユニットを組むっていうんで、そのデビューライブを観に行ったら、オープニングアクトで丸山さんが出ていて。

丸山 私、もともとメグリアイさんの練習生だったんですよ。

――あ、そうだったんですか!?

丸山 そうです。ミスiDの合格がわかる前にメグリアイの練習生で。それで(岡崎)みさとちゃんのセンター色が強いから、レッスン1回行って辞めて。

――早いなー(笑)。

丸山 それでミスiDの合格がわかったので、いまの事務所に入って活動を始めたんですけど。オープニングアクトをやったライブも、メグリアイさんのつながりだったと思います。

――それで偶然デビューライブを観ちゃったんですよね。

丸山 フフフ、そうなんですよね。

――配ってるチラシをに入院歴が書いてあったんで「なんで入院してたんですか?」って聞いたら「脳腫瘍です」って言われて、すごいアイドルが出てきたなって衝撃を受けたんですよ。

丸山 ホントはあんまり言いたくなかったけど、でも最近起きたことっていうと、それしか書くことがなかったから。

――近況は病気だけ(笑)。

丸山 フフフフ。

――実際インタビューしたときも、病気のことはそんなに強調してほしくないって感じでしたもんね。

丸山 はい。私のファンになってくれた人とか、友達もそうなんですけど、私のこと病気とは意識してなくてふつうに接してくれてます。病気だからファンになったんじゃなくて、ふつうのアイドルを好きになるみたいに好きになったよって言ってもらいました。だから、今回のCAMPFIRE(デビューCD発売のための応援プロジェクト)も支援ということでちょっと抵抗があったんですけど、ただ単に楽曲が欲しいからとか、リターンの内容が楽しみだとか、そう言ってもらえたのでちょっと心が軽くなりました。

――CAMPFIREに関しては複雑な感情は見え隠れしてましたよね。

丸山 そうです。募金(丸山夏鈴応援募金)もホントはやってほしくなくて。私のために動いてくれてるのはありがたいんですけど、でも私が活動してないのにお金もらってるってホントに……申し訳ないなと思って。募金を治療費に充てるって言われても、お金があっても病気が治るわけじゃないから。そこは複雑な部分がありました。だからツイッターとかブログとかちょっと止まり気味だったんですけど。

――ブログはかなり止まってましたね。まあ、お母さんのツイッターを見てたら大丈夫なんだっていうのはわかりましたけど。

丸山 フフフ。だからお母さんのほうがアイドルじゃん、みたいにみんなからツッコまれて、「お母さんに推し変しようかな」って言われて(笑)。

――福島在住のお母さんが上京して同居するようになって、お母さんがツイッターで毎日何をどれぐらい食べたのか発表するようになったという(笑)。

丸山 そう、お母さんがついてきてるので、無理やり食べさせられて。

――お母さんとは仲いいんですか?

丸山 ケンカしますけど。

――してますよね、それは伝わります。

丸山 ホントですか?

――お母さんがツイッターで報告したりしますからね。

丸山 ああ(笑)。私のために心配してくれるのはいいんですけど、やっぱり過保護な部分があって。

――いまも仕事を休んで上京して同居してるぐらいですからね。

丸山 仕事に行けよって思うんですけど。ご飯が食べられるので、いいかなってちゃっかり思ってます。妹とはケンカするんですけどね。

――大病を繰り返したってことで、勝手に真面目なイメージを持たれやすいじゃないですか。そうでもない感じが見えてくるのがいいと思いますよ。

丸山 「会ってみたら違った」ってみんなにいつも言われます。「クールなタイプなのかなと思ったら、わけわかんないタイプだった」とか。友達のあいだでもイジられキャラだし、高校からそれで育っちゃったので。アホです、私は。でも生徒会長やってたんですよ! 中途半端に真面目なんですよ。

――前の取材のときも、のほほんとした感じは出てました。

丸山 あれが去年の8月1日で、TIFの1年前でしたね。

――TIFにはずっと出たかったみたいですね。

丸山 その取材のときに「TIFに出る」って言っちゃったので。社長の前で宣言しちゃったし、出たいなと思って。

――あのときオリジナル曲が初めてもらえて、TIFに出たいっていう目標ができて。その結果、ミスiD枠という大勢いた中の1人だとはいえ、とりあえず出演自体は実現して素直によかったと思いましたよ。

丸山 (ミスiD実行委員長の講談社の)小林司さんにも前から気にかけていただいて。私、セミファイナリストで、賞ももらってないしファイナリストにもなってないんですけど。

――今回のTIFの出場メンバーに、初年度のミスiDの人はほとんど関わってないじゃないですか。

丸山 そうですね。たぶん手探り状態だったんですよ。第1回のミスiDは2回目と全然違って生写真販売もなかったですし、やり方も全然固まってなくて、何がなんだかわかんなくて。いまでも夏江紘実ちゃんとか小鳥遊しほちゃんとは仲良くさせてもらってるんですけど。

――翌年以降のミスiDの仲良し感と比べると、ちょっと寂しい思いとかしないですか? 「なんか、私の後の人たちはすごいみんな一丸となってるじゃん!」って。

丸山 そう! 2014年の子とか2015年の子は、「何このクラス感?」みたいな。2013年はクラスにもなってない、ふつうのミスコンみたいな感じだったから。小林さんの「ミスiDはクラスの隅っこにいるようなヤツを集めてみました」っていうツイート見たとき、「え、何言ってんの?」って正直思ったんですけど(笑)。でも、変わった人が多いですよね。

――完全に変わり者コンテストになってきましたからね。

丸山 でも、おもしろいオーディションだったなと思います。

――そしてミスiDを経てソロアイドル活動を始めたものの、何度も入院を繰り返すわけですけど、前の取材からいままでの間にいろいろ考えたと思うんですよ。どんなことを考えてました?

丸山 あれから数ヶ月活動期間があって、ワンマンライブやって、セカンドワンマンやって、そのあとに手術のためにまた入院することになってしまって。またすぐ刑務所から帰ってこれるだろうみたいな感じで。

――なんで刑務所たとえなんですか(笑)。

丸山 すぐ帰ってこれると思ったんですよ。13年の12月に手術して、年末には退院できるかなって思ってたら、頭の傷がふさがらなくて。で、もう一回傷の修復手術をしました。それで時間かかっちゃって。入院の期間が長くなると、ホントにナーバスになって。前回の取材の前の入院のときは電話ボックスに閉じ込められたみたいな感じで写メ撮ったり、ホントにいろんなところで写メ撮ったりして元気だったんですけど、そのときの入院は心がキューッてなって。クリスマスも年越しも成人式の日も病院で。

――一応、成人式的なものはやったんですよね。

丸山 そうなんです。風邪ひいたら困るし、体調崩しちゃいけないし、ホントは病院から出ちゃいけないんですけど。だけどお母さんが主治医の先生にお願いしてくれて、手術の前日、私に内緒でお母さんが「いまから外出するよ」って言って私をホテルに連れてって、メイクされて着付けされて、神社にお参りに行って。で、写真を撮って。写真が撮れただけで満足でした。本当の成人の日は雪がどっさり降ったので、ざまあみろと思って(笑)。

――まあ、自分が参加できないイベントは潰れればいいのにと思いますよね(笑)。

丸山 はい。成人式当日だと、ホテルでは集団で次々と流れ作業みたいにやる感じなんですけど、私だけ特別にのんびりメイクしてもらって、特別扱いのお嬢様待遇でした。

――入院であまりにもいいことなさそうだから、それぐらいは特別待遇されてもいいですよね。

丸山 まあ、高いお金払ってるし(笑)。お正月と成人の日も病院じゃないですか。病院食に紙がついてて。「成人おめでとうございます」とか「クリスマスですね」とか「お正月ですね」とか書いてあるんですよ。

――その心遣いが余計寂しくなりますよね。

丸山 成人の日の紙が入ってたときは、成人の日にここにいるなんて寂しいヤツだなとか思ってるんじゃないかと思って。まあ、心遣いがうれしかったというか、寂しいけど(笑)。

――気持ちは相当落ちてたわけですよね。

丸山 でも、ポケモンやってました。あと看護師さんがキャラが濃い人なので、楽しく過ごせました。看護師さんって病院のアイドルなので。だから元気もらえます。福島の看護婦さんってかわいい人ばっかりなんですよ。だから豪さんも病気にかかったら福島に来たらどうですか?

――誰も見舞いに来てくれないでしょうけど(笑)。

丸山 そう、誰も見舞いに来てくれないんですよ、遠すぎて! 唯一来てくれるのが、おじさんだけ。

――当時、また活動できるのかっていう不安もあったんですか?

丸山 そのときはもう戻れないだろうって思ってたので。長引いて、いろいろあって。で、退院して、テレビでAKBの子とか若い子が出てるのを観て、そこでも気持ちが落ちたりしました。14年3月に福島中央テレビさんが主催する『ふくしま再興祭り』っていうイベントがあって。仮設住宅が隣にある大きなイベント会場なんですけど、そこでご当地アイドルとか、あと同じ事務所のT!Pっていうアイドルとかが大きなステージでライブしたんですよ。それを観に行って、生のライブを観て、あとお客さんがたくさんいるのを見て衝撃を受けて。あと私のために群馬からお客さんが来てくれて。私、何もしないのに。

――物販にいるって告知はしてたんですね。

丸山 はい。物販にいたんですけど、全然何もしないのに。1時間ぐらいしかいなかったんですけど、ただそれだけのために会いに来てくれた人がいて。やっぱり待ってる人がいるんだな、戻らなきゃって思いました。で、戻ってきました(笑)。

――半年ぶりの復活ライブ(14年6月7日、池袋KINGSX TOKYO『丸山夏鈴のアイドル七転八起』)がすごく良かったんですよ。

丸山 ああ。やりたいことをやらせていただいた感じですね。さっちゃんの背中の上に乗ったり、仮面女子のスチームガールズさんの神谷えりなちゃんの胸に触らせていただいたり、いろいろやりたい放題やりました(笑)。

――司会進行も担当してましたけど、ゲストとトークで絡むのが全部よかったですよ。かなりの大病をした人の復活ライブなのに、悲壮感がまったく出ない呑気な感じがすごいなと思って。

丸山 1回目のワンマンライブでみんな泣かせちゃって。「泣かせるライブでよかったんじゃないの?」っていろんな方に言われたんですけど、でも私はそんなしんみりしたライブにはしたくなくて。だから笑うしかなくて、ワチャワチャしてました(笑)。

――あのときも締め切りがヤバいから行けないかなと思ってたら、お母さんにDMで誘われたんですよね。

丸山 あ、お母さんから連絡来たんですね、知らないところで(笑)。

――お母さんはボクとつながってるんで、アイドルならクビになってますよ(笑)。で、こういう活動があると、やっぱり張りが出てくるものですか?

丸山 そうですね。張りが出てくるし、忙しいけど、ご飯も忘れるぐらい熱中できます。大学の先生方はこの活動してることは知ってるので遅れるとか欠席するとかは理解してくれてるから、やると決めたらやらなきゃなって思って。

――学校で聞きづらいですけど、この前、学校の先生に怒ってましたね。(【「カナダで行方不明の日本人の方がいて、捜索打ち切りの話をしたら、教授が「その人の死が明日からの私たちの生活に影響しますか?」だって( `ω´ ) むかついた( `ω´ )何様( `ω´ )授業受ける気なくしました( `ω´ )学務課に履修取り消してもらおう( `ω´ )」とツイート】

丸山 フフフフ。非常勤の先生なので。結局、面倒くさいから履修登録を削除してなくて(笑)。昨日はその先生の授業があって、受けました。怒ったけど、まあいっかってなっちゃうんです。

――「私だって怒ります!」とか宣言してたのに!

丸山 フフフフ。怒った週の金曜日に小林さんと山戸結希監督がランチに遊びに来て。それで「夏鈴ちゃんは怒ったことあるの?」って聞かれて、「私だって怒りますよ!」って。普段は感情を押し殺すタイプで、「何考えてるかわからない」ってみんなに言われるんですけど、キレたら怖いと思いますよ!

――キレるんですか?

丸山 たぶん。

――それぐらいの感じ(笑)。ライブは体力的にはどうなんですか?

丸山 8月と9月にライブが結構あったんですけど、8月後半ぐらいから呼吸が荒くなって。

――TIFのあとぐらいから明らかに体調悪くなってましたもんね。

丸山 ゲホゲホッ……どうしよ、この酸素ボンベ、3時間しか持たないんですよ。6月に復帰したときは肺の違和感はなくて、これからも大丈夫だろうと思ってたんですけど。最初、喉が痛くなったので、クーラーつけっぱなしで寝てたから風邪ひいたんだろうと思ってたんですけど、変な咳が出るようになって。近くの病院に行こうと思ってたら、お母さんに「夏鈴はこういう病気を持ってるから、いつも診てもらってる福島の病院で診てもらったほうがいいんじゃない?」って言われて、そっちで診てもらうために診察が遅れちゃって。TIFもあったし7月後半から8月の頭が忙しくて。8月4日あたりに診察してもらって、そのときレントゲン撮ったら白く写ってて。気管支炎だと思ったら、脳腫瘍の細胞が肺に入ってしまって呼吸を妨げてるっていう説明を受けて。「え、それって肺がんなんじゃないですか?」って、そのときは思い切って聞けなくて。それで薬をもらって帰りました。

――福島の病院に行って正解だったんですね。

丸山 その週に仕事があったので、福島から新幹線で東京に来てライブ2日間やって、また福島に帰って病院に行って、またこちらに来て生活して大学も始まって。で、9月になってミスiDの2015年のファイナリストの工藤えりなちゃんのカラオケオフ会っていうのがあって、私ちょっとパソコンいじれるのでチラシを作ってたんですね。えりなちゃんパソコン音痴なので作って、業者に注文してあげて、それを一緒に秋葉原の駅前で配ってたんですよ。そのときもちょっと肺がおかしくて、陸で溺れてるような感じで。もう「えりなちゃん、自分のことだから自分で配って。私、あっちでひとりで見学してるから」って感じで。それで立ってたら外人さんに道を聞かれたりして、結局案内して歩き回ってました(笑)。

――何の意味もなかった(笑)。

丸山 そこまではボーダーラインでギリギリ歩けたんですけど、だんだん日が経つにつれて、家から5分ほどのところに駅までの道のりを歩くのが本当につらくて。あとスーパーで買い物するときに歩き回るのも本当につらくて。キャリー引きながら移動するのもしんどくなって。秋葉原でライブがあったんですけど、そのときは死にそうな感じで、「大丈夫ですか?」とか一般の人に言われながら歩いて行ってました。あと、石巻のライブもやっぱりつらくて、食欲なくて痩せ細ってたんです。月イチで抗がん剤もやってましたし、立ってるのがつらくて。でも、野外のトラックのステージだから、隠れる場所といったらトラックのうしろしかないんです。ヲタさんに見られるのも嫌だし、平常心を保ってなきゃいけないのがそのときはつらかったです。ライブの持ち時間が20分だったんですけど、主催のみちのく仙台ORI姫隊さんが、私に何があってもいいようにスタンバイしてくれてたそうです。

――いまはどれくらいのコンディションなんですか?

丸山 この前歌ったんですよ、おばあちゃんのカラオケで。

――ああ、お母さんが感動してツイートしてましたね。「もう歌えないと思ってた」って。

丸山 ヘヘヘヘ、しなくていいのに。おばあちゃんスナックやってて、そこのカラオケで10曲ぐらい歌ったんです。そのときも今日みたいに地元のテレビ局の方に密着しててもらってたから、そのきっかけもあって歌うことになって。それで初めてまともに歌ったら、声出るじゃんって思って。石巻とか9月のときよりは落ち着いて、陸で溺れてる感じはもうないんですけど、やっぱり息がつらくなるときもあります。……私、もしかしたら障害者手帳もらうようになってたかもしれないんですよ。でも、酸素濃度の検査してもらったら大丈夫だったので、まだ電車が割引にならないです、フフフ。

――1曲歌って酸素ボンベ休憩を入れて、みたいなやり方だったらライブもできるんですかね?

丸山 どうなんでしょう? でも、変わらないと思います。どうせこれ(酸素ボンベ)邪魔だし。外して歌えるし、しばらく外してしゃべることはできるし、外してちょっと歩くこともできるし、いまのところ大丈夫です。定期的に吸ってればいいんじゃないかなって。

――なんとかライブは実現させたいですけどね。

丸山 なんか、私が死ぬみたいな感じのツイートすると、みんなから連絡来るんですよ(笑)。

――そりゃそうですよ!

丸山 さっき授業中に連絡がきてこれから返そうと思ってるんですけど、ずっと連絡取ってなかった高校の先生から連絡きて。あと何年も連絡取ってない友達とか(笑)。もうすぐ死ぬみたいなこと書いてごめんなさい、フフフフ。

――まあ、嫌でも考えますよね、生きるだの死ぬだのについて。

丸山 どうして宇宙があるの? とか、どうしてここにみんないるの? とか思うことありませんか? あと、死んだおじいちゃんは天国で何やってるのかなとか、天国なんてあるのかなとか考えたりもします。たぶん、みんな考えるじゃないですか。だからよくお母さんに、「夏鈴が死ぬときはチェリーも一緒に入れてね」って言ってて。

――小型犬なら入れやすいでしょうけど(笑)。

丸山 あとゲーム機。でも、まだまだ大丈夫です。だって不死身ですから。

――これで手術は何回目になるんですか?

丸山 7回か8回? もう何回入院したかわかんないです。あと、中学校のとき車に轢かれそうになったんですよ。青信号だと思ったら光の関係で見えてなくて、赤信号だったことがあって。でも大丈夫でした。だから不死身です!

――そんなに心配して急に連絡してこなくても大丈夫。

丸山 フフフフ、そうです。夏前に事務所の社長に「私もうすぐ死ぬかもしれない」って言ったことがあって。それはちょっとジョークのつもりで言ったんですけど、そしたら肺がんってことがわかって。

――そんなジョークないですよ(笑)。

事務所社長 しかもライブ中ですよ。

丸山 ライブ中、泣きながら言ったんですけど。早くCDを出してほしくて泣きながら言ったんですよ。それたらホントに死に近づいてる感じになっちゃったと思って、ヘヘヘ。

――全然笑いごとじゃない!

丸山 フフフ、私って嘘で言ったことがホントになっちゃうんですよ。去年、英会話の授業を取ってたんですけど、もうすぐ入院するので学校来れなくなりますって嘘で言ったんです、フフフフ。でも、ホントに入院することになっちゃってー(笑)。だから、なんかもう……怖いなって思って。

――言霊はあるんだ! 気をつけないと。

丸山 ヤバいヤバい!

――「不死身」って連呼してたほうがいいですよ。

丸山 社長、暴露しちゃいました(笑)。

――ただ、いろいろ心配してましたけど、相変わらず飄々とした感じでよかったです。

丸山 でも11月初めぐらいはホントにいまとは違いました。体が痩せ細って。

――最近、顔が丸くなってきたってTwitterで書いてましたね。

丸山 そうです。お母さんがご飯作ってくれてるせいだと思うんですけど。

――「せい」じゃなくて「おかげ」ですよ(笑)。

丸山 フフフフ。でも、体重は変わらないんですよ。だから太らせようとお母さんが必死にポテチとか買ってきたりしてます。

――前にツイッターで印象的だったのが、「私は性格に難があるので結婚はできないと思います」みたいな発言なんですけど。

丸山 あれは……フフフ、その通りだと思います。モテないし。社長がよくわかると思います。

事務所社長 あんまり人を寄せつけないですね。人を懐に入れない。

丸山 感情を押し殺すっていうのもあって、寄せつけないのもそうなのかな。

――とりあえず、いまの感じを伝えますよ。何か言い残したことはないですか? やりたいこととか。

丸山 いまいっぱいいっぱいなんですけど、とりあえずいま自分にできることを確実にやるっていうことと、やっぱり来年も活動できるようにっていうことと、来年もTIFに出られるようになることですかね。2枚目、3枚目ってCDを作りたいです。あと、また声のお仕事もやりたいし、最近は撮影会やってないから写真もいいかなって。だから、まだまだ頑張ります!

撮影=稲垣純也

【丸山夏鈴】
‘93・8・2福島県出身。獅子座。A型。
’12年 ミスiD2013オーディションに参加。アイドルとしてデビュー。以後、手術などで休業を繰り返しながら活動。’15年2/5肺がんであることを「news every」にて公表。
1stシングル「Eternal Summer」が発売中。

オフィシャルブログ「かりんの夢への階段」http://ameblo.jp/pukarin-cho/

【吉田豪】
‘70年東京都出身。プロ書評家。プロインタビュアーなど、さまざまな肩書きを持つほか、タレント本コレクターという一面も。また、テレビやラジオなど、幅広く活躍中。「聞き出す力」発売中。

「豪さんのチャンネル」http://ch.nicovideo.jp/go-san

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