約2年間の育児休暇を経て、昨年1月にステージ復帰を果たした元“モーニング娘。”の辻希美。アイドルとしての人気を確立していた彼女は、復帰後、以前と変わらず“妹的”イメージのビジュアルをキープし、そこに“ママ”という絶対的事実が加わり、新しいジャンルへと活躍の場を広げている。彼女の大人気ブログ「のんピース」には料理や育児の様子がつづられていることで、男性ファンに加え、若い女性や主婦といった新たな層からも多くの支持を受けている。
そんな彼女を企業もほっておくわけがなく、今回、クラシエホームプロダクツが、主力ブランドである発売16年目のボディーソープ「ナイーブ」の新CMに彼女を起用した。“泡まで元気な植物生まれ”という特長を、明るく元気な彼女のキャラクターで表現している。
「ナイーブ」と書かれた穴から顔を出す辻の「お風呂だよーっ!」のセリフを合図に壁が取り払われ、音楽が始まる。泡をイメージした衣装を着た辻は20人のダンサーをバックに、音楽に合わせて踊り出す。「ふこふこ ふかふか アワンワーン」 、「ふこふこ ふかふか アワンワーン」。泡をイメージしたダンスで「泡まで元気な植物生まれ!」の歌詞に合わせる。泡を持った手元からカメラが引いて辻の横顔が映る。そして「もう一回!」と、同じように辻は穴から顔を出して叫ぶ。「ふこふこ ふわふわ アワンワーン」と別アレンジのダンスを披露。最後は、「植物生まれ!」とウインクした表情のアップで締める。
撮影は、昨年12月。朝9時に現場入りした辻は、早速、2日前にできたという振り付けを教わる。05年に巨大フラフープ回しでギネス認定されたほど身体能力に優れている彼女は、30分ほどでダンスをマスターしてしまった。撮影衣装に着替えてスタジオに入り、バックダンサーにあいさつをし、入念に動きを確認する。「本番行きまーす」とのスタッフの声を合図に、大きなパネルがスタジオ左右から中央に移動してくる。合わさると真ん中がくり抜かれており、辻が顔を出す部分となる。アニメ「はじめ人間ギャートルズ」の替え歌で作られた今回のCM曲の長さは15秒。したがって1テーク撮影するたびに通しで踊る。途中でNGが出ると撮影は初めからとなる。辻のアップから一気にカメラが引き、全体を映し出すというCM冒頭部分の撮影だけでもタイミングがなかなか合わず、何度もテークを重ねた。ハイヒールで踊り演じる辻の負担は大きい。それでもつらいそぶりも見せず、30秒タイプのCMの最後にアドリブでウインクをばっちり決めて見せた。ダンスシーンは全部で30テークを超えていたという。10時間の撮影の最後は、スタッフ全員との記念写真で終了した。
▽クリエーティブディレクター=北風勝▽制作ディレクター=内山正浩▽コピーライター=時松哲哉 石下佳奈子▽演出=江湖広二▽プロデューサー=堀江佳輝