カルピスの「カルピスウォーター」が登場して今年で22年。発売当時は清涼飲料水の販売数量の記録をぬり替え、爆発的売り上げを誇るヒット商品となった。今でも若年層を中心に愛され、カルピスブランドをけん引する存在となっている。 長い間、安定した販売を続けている理由の一つとして、毎年変わる青春いっぱいのCMがある。過去には後藤久美子、内田有紀、土屋アンナ、長澤まさみらが若者たちの夏のシーンを彩ってきた。昨年からは、今年4月にスタートするNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のヒロインに抜てきされた能年玲奈(のうねんれな)が全力で青春を届けている。
今回、新しく出来上がったCMは、リニューアルした「カルピス」独自のおいしさを表現するため「Refresh&Go!」をテーマに制作した。頑張る人の心を癒やし、「また頑張ろう」という前向きな気持ちになって欲しいという思いが込められている。ここで能年は、これまでマンガや小説の中の恋しか知らなかったのに、初めて恋をしてしまった女の子を演じている。
「恋の宣誓 春」編。砂浜で能年は、気持ちの高まりに押されて、大きな声で「きゅんって、何の音ですか?」と叫んでしまう。そしてなぜか白い旗を持って「わー」と声を上げて砂浜を全力で走り出す。けれど途中で転んでしまう。顔に砂を付けたまま「カルピスウォーター」をグイっと飲んで気持ちを落ち着かせる能年。最後は「リフレッシュ&ゴー」とポーズ決めるのだった。 また、もう少し先にオンエアがスタートする「恋の宣誓 夏」編でも、「ひとりぼっちじゃドキドキできない!」と叫んで走り出す。そう、彼女は"恋をすると胸がときめく"ことを知ったのだ。じっとしていられず、そのまま海に飛び込む。最後は「リフレッシュ&ゴー」のナレーションに合わせて海から顔を出すのだった。 撮影は、沖縄県宮古島で朝日もまだ出ない薄暗い時間から行われた。白い旗を持って走り、そのまま転ぶシーンでは、撮影前、能年はスタッフから「顔面から突っ込まないようにね」と注意されていた。でも、いつでも"全力"の彼女は、トップスピードで走り、決められたポイントで大胆に転んだ。勢い余って足が浮き上がり、体は思い切りえび反りに。スタッフ全員が息をのんだ。でもカットの後の元気な笑顔にホッと胸をなで下ろしたそうだ。
海に飛び込むシーンは、どう飛ぶか事前に地上で何度も練習した。そのかいあってか、一発OK。何度も飛び込むことを考えて用意していた何枚もの衣装は使わずじまい。海から上がった能年にスタッフからは、「よくやった!」の拍手がおこったそうだ。 ところで、このCMのバックに流れ青春を盛り上げているのは、いきものがかりがCMのために特別に書き下ろした「123〜恋がはじまる〜」。依頼を受けたのがCM撮影前だったため、絵コンテやセリフでストーリーを確認してから制作に取り掛かったという。アラサーの3人だが、CMの爽やかさに負けないようにと作ったそうだ。
▽広告代理店=博報堂
▽アカウントディレクター=古米和磨
▽AE=宮崎登史
▽ECD=北風勝
▽CD=安藤宏治
▽C=米田恵子
▽演出=永口紗也香