コラム
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若手アーティストがドラマ主題歌起用や俳優業へ“音楽×テレビ”の可能性が広がっている理由とは?

都心で唯一の野外オールナイトフェス「BAYCAMP」の魅力に迫る!

テレビを見ていてよく耳にするけど、実際はきちんと知らない(かもしれない…)時事ネタや話題を追いかけ、解説する連載「TVガイド新書」。
今回は、日本のロックシーンにおいてカウンター的存在のアーティストを数多く手がけてきた青木勉氏を直撃! 音楽とテレビの関係性とは?

<個性的なアーティストが出演する大人の夜遊び!>

 もはや夏の風物詩となった多数の音楽フェスの中で、首都圏唯一の野外オールナイトロックフェスとして、存在感を放つイベントが「BAYCAMP」。その仕掛け人が、ライブ制作やイベント運営を行うエイティーフィールド主宰の青木勉氏。日本のロックシーンにおけるカウンター的アーティストを数多く世に送り出している青木氏を直撃し、現在の音楽とテレビの関係に迫る。まずは現在の音楽シーンで、異彩のイベント「BAYCAMP」はどのように誕生したのか?

「簡単に言うと、〝ロック〞をテーマに夜遊びする場を提供したいということです。『RISING SUN ROCK FESTIVAL』とか、野外のオールナイトイベントの感じが好きで、それを東京近郊でも味わえないものかと待っていたんですが、誕生しないので自分でやるしかないと始めました(笑)。首都圏では、音の問題などで難しいのですが、周りが工場地帯で人が住んでいない島にある神奈川県川崎市の東扇島東公園と言う最高のロケーションを見つけ、地元の方の協力を得て’11年に実現にこぎつけました」

 今や「BAYCAMP」は、ロックから受ける衝動的なドキドキとワクワクを体感できる、新たな尖ったロックイベントとして多くの支持を集める。そんなイベントを実現するのが出演アーティスト。青木氏の人脈が、「BAYCAMP」を、他のイベントと一線を画するものにする。

「出演者のブッキングは全部自分でやっているので、偏りがあると思います(笑)。具体的なポイントは言えないですが、自分がいいなと思うのが大切ですね。メジャーなアーティストが出演する大型イベントなど、いいイベントは世の中にたくさんありますが、『BAYCAMP』では、そういう大型イベントに出演しないアーティストも含めて、尖ったアーティストや表現のふり幅があるアーティストに自由にライブができる場を提供したいという思いもあります。初期から出演しているキュウソネコカミなどが、今やメインを張って出続けてくれているので、アーティスト側も楽しんでくれていると思います。今年は出演してほしいアーティストもいっぱいいるので、ステージを1つ増やして4ステージで行われます。アーティストには、夕暮れ時や夜、ハイテンションの夜中、夜明けなど、流れに合うように出演していただきます。ストーリーがあるので、来てくださる方には、それを感じていただけたら嬉しいですね」

<アーティストと演出の変化が可能性を広げる>

 音楽の現場の最前線にいる青木氏は、音楽とテレビの関係をどう見るのか?

「僕個人は、チャンスという認識でいます。テレビでライブ感を伝えるのは限界がありますが、楽曲やパフォーマンスの良さは伝えられます。昔は歌謡曲がメインで、ロックバンドの出演はまれでしたが、最近はロックバンドの魅力も伝わる演出をしてくださっていると感じます。特に『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)は玄人ウケする演出で、すごくパワーがありますね。僕の担当アーティストを紹介していただいた時は、その後にMVの再生回数が短期間で100万回を超えるということがありました。昔はテレビには出ないという考えの方もいましたが、今はみんな出たいと思いますよ。音楽番組だけでなく、アーティストが役者としてドラマなどに出演するのも、表現の幅が広がるという意味で、いい効果があると思います。例えば、自分が担当している銀杏BOYZの峯田和伸は、NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』に出演しています。今秋に峯田自身が日本武道館ライブを行うのですが、偶然にも峯田が演じる宗男のビートルズ日本武道館公演(’66年)に関するエピソードが描かれたりして刺激を受けたようです」

 そして、現代の音楽シーンには、ある期待感を抱く。そのカギを握るのは……。

「僕が小さい頃は歌謡曲やアイドルが全盛期で、松田聖子さんの曲など誰もが歌えるような、その時の世相を反映した曲がありました。やはりそういう曲が欲しいと思いますし、’20年の東京五輪に向けて、また世相を象徴する曲が現れると感じています。スポーツのイベントですけど、エンターテインメントも絶対にリンクしますし、音楽的にもここ3年は注目ですね。東京五輪は日本全体が盛り上がるきっかけになると思いますし、『BAYCAMP』も’20年には10周年を迎えるのでワクワクしますね!」


青木さんに聞いた! 今後大注目の若手新人アーティストは?
「teto」
結成して1年半ほどですが、銀杏BOYZの前身、GOING STEADYに出会った時ぐらいの衝動を感じます。タイプは違いますが、それぐらい骨があって、エネルギーがありますね。
「リーガルリリー」
ライブパフォーマンスと独特な世界観が魅力の女の子3人の3ピースバンドです。「関ジャム」で取り上げられたことがきっかけで人気に火がついて、今とても勢いがありますね。
BAYCAMP2017
’11年に初開催し、今年で7年目を迎える野外オールナイトフェス。メインの2つのステージでは交互にライブが行われ、キュウソネコカミ、SHISHAMO、水曜日のカンパネラ、夜の本気ダンス、フレデリック、POLYSICS、BIGMAMAなどが出演する。今年より新設されたMOROMIステージには、teto、リーガルリリーのほか、yonigeやDENIMSなど若手アーティストが登場。

9/9(土) オールナイト/雨天決行/荒天中止
会場● 神奈川県・川崎市東扇島東公園・特設会場
時間● OPEN:午後0:00/
   START:午後2:00/CLOSE:午前5:00
問い合わせ●チッタワークス044-276-8841
 

今回、取材したのは…

青木勉さん(株式会社エイティーフィールド 有限会社ロックエージェントジャパン 主宰)
ライブ制作やツアーブッキングなどを行うロックエージェント「エイティーフィールド」主宰。キュウソネコカミや水曜日のカンパネラなど、多数のアーティストを担当。

Interview=山木敦

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