コラム
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異色の新ドラマが登場! 鈴木おさむの考える“新企画”の極意とは?

SFだけど、あるある!? スマホ男はどうやって生まれたのか?

テレビを見ていてよく耳にするけど、実際はきちんと知らない(かもしれない…)時事ネタや話題を追いかけ、解説する連載「TVガイド新書」。
今回は、新ドラマ「脳にスマホが埋められた!」の企画を手掛ける鈴木おさむさんを直撃。斬新な設定やタイトルの秘密を聞いた。

<ストレートなタイトルに時代性が見える!?>

 ガラケー持ちの冴えないサラリーマンが、ある日突然、他人のスマホのメッセージを覗き見ることができる“脳内スマホ人間”になってしまう!? 奇抜な設定が目を引く新ドラマ「脳にスマホが埋められた!」(日本テレビ系)は、鈴木おさむさんの著書「新企画」に収録された内容のひとつが企画になっている。鈴木さんが自らの企画の手の内を明かした本を基にしているだけに、このドラマにはハッとするアイデアが満載。そこで鈴木さんを直撃し、企画が生まれた背景を聞いた。

 「もともと、Wi―Fiって面白いなってことをずっと思っていたんです。僕らがただの空気だと思っているところに、実はデータが飛んでいるってことでしょ? その電波を頭でキャッチできたら面白いなっていうのが入り口です。タイトルはドラマ化するにあたって考えたんですけど、『脳にスマホが埋められた!』という、ストレートなタイトルは時代に合ってるんじゃないかと思います。今、バラエティーでは企画内容自体がタイトルになっている番組が当たっているんです。僕が好きな番組でいうと、『池の水ぜんぶ抜く』とか出川(哲朗)さんの『充電させてもらえませんか?』とか。タイトルで企画内容を説明すると早いんですよね。これからはドラマでもそういうタイトルが増えてくるんじゃないかと思っています」。

 著書の中でも「企画はタイトルが9割」「略したくなるフレーズをみつけよう」とタイトルの重要性を語っている鈴木さん。今作のタイトルも「“脳スマ”と略せるのがいい」と考えているそう。また、映像化にあたっては、主演の伊藤淳史が大きな役割を担っていると語る。

 「伊藤くんは最初にオファーした時点で引き受けてくださったんですが、まさにベストキャスト。イケメンじゃない方がいいって言うと怒られちゃうけど(笑)、コンプレックスを持っている男がだんだんのし上がっていく時に、ベースがイケメンだと物語を邪魔するんです。それに、伊藤くんは『電車男』や『ビリギャル』の先生役など、企画性のある作品に非常に合いますよね。企画をフラットに見せる“通訳能力”があるというか」。

 今作に企画者として参加している鈴木さんは、脚本を担当する森ハヤシさんにいくつか要望を出したそうだ。

 「守ってほしかったのは“脳にスマホ”という設定から離れていってほしくないということ。人間ドラマも大事ですけど、ガラケーしか使えなかった男がスマホを使いこなせるようになっていくところは大切にしてほしいと。ガラケーの人がスマホを使いこなせるまでの“あるある”がほしいなって思ったんです」。

<意外なものを掛け合わせオリジナル性を発揮>

 主人公が“スマホ人間”になるという設定はSFだが、実は“あるある”が盛りだくさんなのが今作の特徴だという。

 「“脳にスマホが埋められた”という設定はぶっとんでいるけど、覗き込んだスマホでの会話の内容は文句だったり、恋愛話だったりと“超あるある”なんです。だってみんな、朝の電車の中から寝る時までずーっとスマホを見ているでしょ? みんながずっと手放さないスマホの中にあるものを描くわけだから、最強の“あるある”なんじゃないかと思うんですよ。でも、これまで意外とドラマでスマホにスポットが当たることはなかった。スポンサーの関係もありますが、テレビにはスマホをライバルとして捉えている部分もあるんです。でも僕はそうは思わないし逆に面白いと思うんですよね」。

 ストーリーだけでなく映像面でも“あるある”感が伝わるような工夫をしている。

 「これは演出家の方にお願いしたんですが、頭の中で見えているスマホの画面ややりとりの吹き出しが、そのままドラマの画面に出てくるようにしてほしいとリクエストしました。こうするとポップに見えるし、“あるある”感が強くなると思って。スタッフの皆さんは大変だったと思うので、申し訳なかったのですが、実際に映像を見るとよくできていました」。

 ちなみに、ガラケー利用者の圭太同様、鈴木さんもガラケーを手放せないとか。

 「僕は、通話がガラケーなんです。これは“業界あるある”ですけど、テレビ局のプロデューサーやプロダクションのマネージャーはものすごく通話時間が長い(笑)。だから、ガラケーとスマホの2台持ちの人が多いんです。スマホはどんどん電池減っちゃいますから、電話機能だけでいったら、実はガラケーは最強なんですよ(笑)。だから、ドラマの中でも実はガラケーが重要なカギを握っているんです」。

 最後に、改めて今回のドラマのおすすめの楽しみ方を聞いた。

 「“スマホあるある”を見てクスっと笑いながら、伊藤くん演じるガラケー人間の成長物語を楽しんでほしいですね。肩肘張らずに、スマホをイジりながら見てほしいなと思います」。


番組情報
[脳にスマホが埋められた!]
7/20(木) 日本テレビ系
毎週(木)午後11:59~深夜0:54
 圭太(伊藤)は、ある日突然"脳内スマホ人間"になり、最初は戸惑うが、徐々に使い方をマスターしていく。そんなある日、圭太が務める会社に所属するマラソン選手・本吉佳蓮(秋元才加)が出社。オリンピックでも期待されている彼女だが、圭太は彼女の悩みに気づく。
お互いAKB48卒業生である秋元&篠田麻里子の共演も実現!
これが原作本!
「新企画」
¥1300(税別)幻冬舎

今回、取材したのは…

鈴木おさむさん(放送作家)
19歳の時に放送作家となり、数多くの大ヒットバラエティー番組を手がける。自らの結婚生活をエッセイにした「ブスの瞳に恋してる」の執筆をはじめ、小説、映画の脚本、舞台の作・演出など多方面で活躍する。

Photo=蓮尾美智子 Interview=加治屋真美

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