コラム
LINEで送る

TV界でモテモテ? 現役もOBも大活躍“東大生”のブランド力とは

東大生の多様化で、バラエティーとの相性抜群に!

テレビを見ていてよく耳にするけど、実際はきちんと知らない(かもしれない…)時事ネタや話題を追いかけ、解説する連載「TVガイド新書」。
今回は、最近バラエティーに引っ張りだこの〝東大生〞に注目。インテリ芸人らが東大生に挑むクイズ番組「東大王」のプロデューサーに直撃します!

<東大生への興味が東大生メインの新番組を生んだ!>

 学力日本一の国立総合大学であり、〝東大〞の通称で知られる東京大学。テレビ界ではすでに、東大出身のタレントが「インテリ芸能人」、「高学歴タレント」として定着しているが、最近では素人の〝現役東大生〞にもスポットが当てられている。東大生の日常生活やキャラクターに迫ったものや、高い知識を披露するクイズ番組など出演番組は多岐に渡り、そのどれもが人気を博している。圧倒的な頭脳を誇る学生が集うことは知られているが、その実態は未知のため、視聴者の興味をかきたてるようだ。東大生がメインとなる人気のクイズ番組「東大王」(TBS系)を企画したプロデューサーの福田健太郎氏も、元々東大生に興味があった一人だ。そこから「東大王」の企画は誕生した。

 「私の高校時代に、周りに東大を受験する友人がいました。ともに全国大会に出場するようなラグビー部で、同じ練習メニューをこなしていたんです。いつ勉強しているのかなと思うんですけど、普通に学年1位をとって、東大に合格していきました。僕らとは、脳の回路が違うんじゃないかって興味がありましたね。そういった経験があった上である時、東大と、西の名門大学である京大(京都大学)のどっちがすごいのか疑問になって、東大対京大のクイズ番組を考えたのがきっかけです。その後、東大の中で一番すごいのは誰なのかと絞ったほうが、視聴者の方に伝わりやすいと考え、『東大王』という番組は企画されていきました」

 〝東大生〞というブランド力があるとはいえ、テレビの世界では素人になる彼らをメインに据えるのは勇気がいるが、MCにヒロミ、山里亮太を迎えて、4月から日曜のゴールデンタイムにレギュラー番組としてスタートを切った。

 「メインとなる回答者が東大生とはいえ素人の方たちなので、視聴者がどう思うのかが正直怖いですね(笑)。ただ、甲子園や箱根駅伝って知らない選手が出ていても見ていて面白いじゃないですか。スポーツのような生ものの戦いの臨場感を、頭脳でもやっていきたいと思ったんです。MCのヒロミさん、山里さんは、東大生のちょっと変わったところを視聴者と同じ目線で突っ込んでくださいます。難度の高い問題でガチンコ勝負ばかりだと息が詰まっちゃいますけど、MC2人と東大生たちとの自然な掛け合いを通して、場が和んでいるように思いますね」

<東大生は昔からいるのに、なぜいま脚光を浴びるのか?>

 番組を通じ、実際に東大生と接することになった福田氏が感じた東大生とは?

 「番組に出てもらっている東大生の方しか接したことがないですが、コミュニケーションは苦手そうだと感じますね(笑)。ヒロミさん、山里さん、東大生の彼らと食事に行ったことがあるんです。その時は普通に話してやっと距離が縮まったなと思っていたのに、水上(颯)君は次に会ったらまた1からやり直しなんですよ(笑)。変わっているキャラの方は多いですが、『東大王』では面白いことをさせようとか、演出をするつもりはないんです。彼らの素のままで戦ってもらって、面白い部分が出てくれるのが一番だと思います」

 高い学力を有するのに、浮世離れしたキャラとなれば、そんな東大生を見たいという視聴者が大勢いても不思議ではない。しかし、ずっと以前から高い学力と個性的なキャラの東大生はいたはず。なぜ、いま脚光を浴びるのか? ちょっと前のおバカキャラブームの反動なのか?そんな質問を福田氏にぶつけてみると…。

 「東大は女子の比率が低いと言われていますけど、『東大王』にも出演してくれた鈴木光さんなど女子が増えたり、東大生も多様化してきています。昔の東大生のイメージはガリ勉という感じでしたが、今は茶髪の子がいたり、ファッションが奇抜な子やチャラい子がいたりと多様化したことで、いじりどころも含めて、東大生に対する切り口も多様化したのでは。今の東大生への注目が、おバカキャラブームの反動なのかは、わかりません。それがわかれば、僕らも番組作りがすごく楽になるんですけどね(笑)。視聴者の方はクイズでおバカキャラの出演者がとんでもない回答をするのを、クイズ番組としてではなく、バラエティー番組として楽しんでいたんだと思います。その一方で東大生のような頭の良い人たちが、すごく難しい問題に答える本物の頭脳の戦いを見たいという思いもあるはずと期待しています。『東大王』でそれを掘り起こしたいですね」

 日本一の大学としての東大の権威に加え、学生の多様化が新たな〝東大生〞のブランド力に。エンターテインメントとの相性も良く、今後はテレビの世界にも多くの人材を輩出する可能性が高まる。東大生ブームはまだまだ続きそうだ。


「東大王」などで活躍する“東大生たち”
難問を軽々解く天才!現役東大生
 東大王2017優勝の伊沢拓司(大学院1年)、頭脳王2連覇の水上颯(医学部4年)、東大王2017予選1位の鈴木耀介(工学部4年)らが登場。毎回、超難問クイズに正解し、その知能の高さを披露している。

OBにも注目!活躍中の東大出身タレント
「世界ふしぎ発見!」の司会を務める草野仁を筆頭に、菊川怜、八田亜矢子らが芸能界で 活躍中。また、林修や弁護士の本村健太郎らがクイズ番組などで秀才キャラとして人気。
番組情報
[東大王 SP]
6/18(日)
TBS系 午後7:00~8:56
レギュラー放送は毎週(日)午後7:00~7:56
 東大王チームを倒すべく、同じ国立大学の名門である京都大学と大阪大学、さらに私学の学力最高峰である早稲田大学と慶應大学の4チームが参戦する2時間SP。各大学の精鋭が、母校の誇りをかけて頭脳バトルを繰り広げる。

今回、取材したのは…

福田健太郎さん(株式会社TBSテレビ 制作局制作一部)
 ’01年、株式会社TBSテレビ入社。営業や編成を経て、’16年に制作局に異動。プロデューサーに抜擢され、現在は「珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー」「東大王」を手がける。

Interview=山木敦

LINEで送る

TVガイド最新号

TVガイド
2017年7月7日号
発売日:2017年6月28日
特別定価:350円
表紙:大野智

新着 タレント連載

テレビ視聴率ランキング

地上波録画視聴ランキング

BS録画視聴ランキング

PAGE TOP