コラム
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15年ぶりのオーディション
石原プロが考える“次世代スター”の条件とは?

変容するオーディションを取り巻く環境…
新たなる国民的スターは発掘できるのか?

 テレビを見ていてよく耳にするけど、実際はきちんと知らない(かもしれない…)時事ネタや話題を追いかけ、解説する連載「TVガイド新書」。
 今回のテーマは「オーディション」。石原プロが15年ぶりに新人オーディションを開催中ということで、現代の“スター”の条件を考えます。

「石原裕次郎生誕80周年 石原プロ次世代スター発掘オーディション」
主催:4K未来映像プロジェクト実行委員会(石原プロモーション/全国ケーブルテレビ局)
後援:日本ケーブルテレビ連盟 特別協力:チャンネル銀河/ファミリー劇場 協賛:第一興商/755 グランプリ受賞者には100万円、その推薦者には300万円が贈呈される。

来たる4K時代を前に石原プロが新人を発掘!

 この夏“石原軍団”の愛称で親しまれてきた石原プロモーションが、新人発掘オーディションの開催を発表。「石原軍団 全国総スカウト計画」と銘打ち、次世代スターの発掘を目指す。「裕次郎を超える規格外の若者のご応募をお待ちしております」と、言葉に力を込めるのは、同事務所で広報を担当する仲川幸夫常務取締役。今回、このタイミングでオーディションを開催する理由を聞いた。

「石原裕次郎の生誕80周年を迎えた今年、映画製作にまい進した故人の遺志を継ぐべく『4K未来映像プロジェクト』が発足し、目玉として弊社では15年ぶりとなる新人発掘オーディションを開催することになりました。目指すは4K映像時代にふさわしい大型スターの発掘です」

 ちなみに「4K未来映像~」とは、4K映像による新作映画とテレビ番組の製作。次世代の映像コンテンツで活躍が期待される新人発掘を核に、石原裕次郎の主演映画「黒部の太陽」の4K化、「チャンネル銀河」「ファミリー劇場」および全国の提携ケーブルテレビ局での石原プロ作品の放送や、ビデオオンデマンド配信などを含めた総合プロジェクトだ。

「15年前は、大塚製薬さんをスポンサーにプロジェクトを進めましたが、今回は全国185局のケーブルテレビ局さんと協力した新たな試み。4Kカメラで西部警察のロケ地を巡る紀行番組『西部警察全国キャラバン!!ロケ聖地巡礼』を、9月からJ:COMさんのオンデマンドで配信するなど、オーディションと連動した企画も行う予定です」(石原プロ、企画・音楽出版担当部長、齋藤厚子氏)

「弊社が製作する4Kによる映画には、グランプリ、準グランプリの受賞者が出演(’17年公開予定)。完全新作の刑事アクションを予定しています」(仲川氏)

15年間で社会状況が変化
求められる男性像は?

 石原プロが主催するオーディションは、’00年に応募総数5万2005人の中から徳重聡がグランプリを受賞した「21世紀の石原裕次郎を探せ!」以来となる。しかし、この15年間で取り巻く状況は大きく変化した。

「かつては郵送による応募でしたが、今回は郵送とWEB、カラオケDAMさんの協力による映像を使った応募が可能となり間口が広りました。一方で、応募資格者(15~24歳)の中には裕次郎はもとより、15年前のオーディションも記憶にない方々が多くいるはず。そのため応募要項の告知が重要になります」(齋藤氏)

 また、世の中から求められる男性像も大きく変わった。15年前は、次世代の裕次郎発掘を目指したため、最終選考に残った10人は、いずれも“タフ・ガイ”裕次郎を彷彿とさせるスポーツマンタイプ(徳重も大学までサッカー部)だった。

「そこが審査で最も難しいところ。最近は特に見た目だけでは俳優の本質が分からない。例えば長髪にピアスで軽そうなのに、驚くほど男らしい演技をする方もいる。選考する際は応募者の中身も見極めたいですね」(仲川氏)

 では、長年“男の中の男”を見てきた石原プロスタッフが考える、これからの時代を担う新しい男性スター像とは?

「現在、活躍されている若い俳優さんは以前よりルックスが多様化していますし、一見して線は細くても芯が強い若者もいるでしょうし、難しいですね」(齋藤氏)

「今の時代、どんな男性が人気を呼ぶのか本当に分かりませんが、奇しくも『4K未来映像~』の記者発表で石原まき子会長が応募者に向けて言った『今の時代に受ける、いっぷう変わった方』というキーワードに鉱脈があるんじゃないかと。もちろん、裕次郎がそうであったように『明るく健康で、素直』といった普遍的な要素もあるとは思いますが」(仲川氏)

 映画、テレビ、WEBとコンテンツがあふれる時代だからこそ、スターには人とは違った生き方に裏打ちされた圧倒的な存在感が求められるのかもしれない。

「よくよく考えたら、裕次郎も当時は相当、破天荒な男でしたからね」(仲川氏)

 10/31で募集を締め切り、渡哲也も目を通すという書類審査などを経た’16年の3~4月には、候補者たちが裕次郎ゆかりの地・ハワイで合宿。東京での最終選考でグランプリが決まる。

「AKB48しかり、見ている方も選考に参加し追体験する時代。一般投票も行い、ケーブルテレビや地上波で選考の模様をお届けできるよう努力します」(齋藤氏)

 石原プロが、おおよそ45年ぶりに製作する新作映画が封切られる’17年は、裕次郎の没後30年という節目の年に当たる。次世代のニューヒーローの誕生、そして選ばれた彼ら若い世代の俳優が躍動する、『西部警察』を超えるような規格外のアクション作品の復活を願いたい。


石原軍団スター伝説
伝説の男、石原裕次郎
 昭和を代表する大スター。’56年、兄・慎太郎の芥川賞受賞作「太陽の季節」の映画化を機に銀幕デビュー。まき子夫人と出会った「狂った果実」で初主演。映画製作にも情熱を燃やし、わずか27歳で石原プロを設立。’70年代以降はテレビでも活躍した。

男の中の男が集まる石原軍団
 今回、病床で第一次審査を行うと意欲を燃やす“団長”こと渡哲也を筆頭に、’16年1月に映画「さらばあぶない刑事」の公開を控える舘ひろしや神田正輝、「21世紀の裕次郎~」でグランプリを獲得した徳重聡など、男らしい面々が在籍する。

アクションの名作「西部警察」
 ’79年にテレビ朝日系でスタートした石原プロを語る上では欠かせない傑作アクション刑事ドラマ。銃撃戦やカーチェイス、爆破シーンが毎回のように盛り込まれ、マシンXなどのスーパーマシンも人気に。テレビシリーズ3作、SPも制作された。

驚異の大オーディション!
 徳重聡らを輩出したオーディション。応募総数は5万2005名。グランプリを獲得した徳重をはじめとする各賞の受賞者は、揃って「西部警察SPECIAL」(’04年)に出演した。今回行われるオーディションでは、果たしてどんなスターが生まれるのか?

今回、取材したのは…

仲川幸夫氏(石原プロモーション)
 石原プロモーション常務取締役執行役員。総務・広報を担当。「西部警察」をはじめとする石原プロ製作作品の宣伝プロデューサーとしてもらつ腕を振るう。

齋藤厚子氏(石原プロモーション)
 同部長。総務部企画担当および音楽出版担当。第一興商と共同で手掛けた「西部警察カラオケ」がヒット。

Interview=橋本達典

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