コラム
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take170「超高速!参勤交代 リターンズ」

今度は江戸から地元湯長谷へ男たちの辛いロードは続く!?

 興行収入15億円を弾き出した前作は、弱小貧乏藩が通常なら8日かかる参勤交代をたった4日で完遂するという異色の設定と、廃れゆく時代劇の様式美がうまく融合し、第57回ブルーリボン賞作品賞受賞などの高評価をゲット。それを受けて製作された続編では、さらなるピンチが藩士たちを待ち受ける。

 苦難の参勤交代を苦肉の策で何とか切り抜けた湯長谷藩だったが、ほっとしたのも束の間。今度は湯長谷に向けて帰路につくことに。その旅費を工面するため、各自の得意技を生かして銭稼ぎに奔走する中、家老から衝撃の報告が入る。あろうことか、湯長谷で一揆が起こったというのだ。幕府から派遣された目付が湯長谷に到着する前に一揆を収めなければ藩のお取り潰しは確実で、その猶予はあと2日。こうして、行きの倍速での帰路走破、ルート短縮のための危険な川渡り、人手不足、謎の刺客の襲来、強欲で冷徹な老中、松平信祝による湯長谷藩潰しと湯長谷城乗っ取り計画、そして、ラストで展開する1千人の幕府軍をたったの7人で迎え撃つ湯長谷藩の攻防と、待ち受けるピンチは数も質も前作以上。そんな細部に作り手の意気込みがうかがわれる構成だ。

 湯長谷藩を率いる主人公・内藤政醇にふんする佐々木蔵之介が劇中で見せる“ゾンビメイク”、政醇の側室、お咲役の深田恭子が見せるコメディエンヌぶり、悪役の老中、信祝をアイライン濃いめで熱演する陣内孝則、信祝の不穏な動きを見張る南町奉行、大岡越前を「心は(大岡越前役で有名な)加藤剛さんのつもりで演じた」という古田新太等、前作からの続投組と新顔が醸し出すアンサンブル演技にも注目。そして、前作では断念した湯長谷藩の地元、福島県いわき市での現地ロケにも注目してほしい。(興行収入:11億6千万円)

<映画うわさの真の相>
プロデューサーから熱烈ラブコール 主題歌は斉藤和義

 主題歌「行き先は未来」を歌うのは斉藤和義。プロデューサーから「男たちの熱さを表現したいと思ったとき、最初に思い浮かんだ人」との熱烈ラブコールを受けた斉藤は、前作のファンでもあったことからオファーを快諾。「歌詞も映画のストーリーにマッチしていて、ライブ感あふれる楽曲になったと思う」と本人も仕上がりに大満足。

【映画情報】
超高速!参勤交代 リターンズ (16年「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会)

9/9(土)
WOWOWシネマ 午後8:00~午後10:15
 無事に江戸に着いた湯長谷藩一行だったが、国元で一揆が起きたため、往路の倍の速さで帰るはめに陥る。時代劇コメディーの続編。老中・信祝の陰謀に負けず、無事に江戸に着いた政醇(佐々木)ら湯長谷藩一行は、さっそく帰路につくことに。が、その道中、国元で一揆が発生したとの知らせが入る。政醇らは大慌てで往路の倍の速さで帰ることに。ようやく国に着くと、城が乗っ取られていた。

監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介 深田恭子 伊原剛志 寺脇康文 上地雄輔 知念侑李 柄本時生 六角精児 市川猿之助 石橋蓮司 陣内孝則 西村まさ彦 古田新太

Text=清藤秀人



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