コラム
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take154「天使と悪魔」

謎解きの鍵はセリフで説明するローマ観光ツアー

 ダン・ブラウンの世界的ベストセラーを映画化した「ダ・ヴィンチ・コード」の前章で、ハーバード大学教授、ロバート・ラングドンが宗教象徴学の知識を武器に難事件に挑むシリーズ第2弾。爆発すれば核にも勝る破壊力を持つ“反物質”を巡り、秘密結社イルミナティの陰謀を阻止すべくラングドンがローマの町を駆け抜ける!

 前作ではレオナルド・ダ・ヴィンチが自作に残した暗号とうんちくが謎解きの鍵になっていたが、本作ではラングドンがそれらをセリフで解説。とはいえ、本作に登場する次の3人の学者・芸術家とその謎を事前に予習しておくとより楽しめるはず。1、ガリレオ・ガリレイ。ラングドンは、彼が天動説を主張する当時の教会に対して地動説を唱えたために有罪を宣告され、研究を続行すべくイルミナティに潜入したのではと考える。2、ラファエロ・サンティ。ガリレオの図表に“サンティの墓”という言葉があるのは彼もイルミナティと関わりがあるのでは?3、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ。バチカンの寵愛を受けた芸術家。ラングドンは彼をバチカンに潜入したイルミナティのスパイではないかと疑う。

 教皇の死去に伴い行われるコンクラーベ(教皇選挙)。それを前に、かつてバチカンによって弾圧され、消滅したイルミナティの残党がもくろむバチカン破壊計画を、ラングドンは過去に戻って謎を解読しつつ、未然に食い止められるか? 舞台になるのはベルニーニが手がけたサン・ピエトロ広場、ラファエロが設計し、ベルニーニが内装を手がけたサンタ・マリア・デル・ポポロ教会、ベルニーニの代表作であるナボーナ広場の四大河の噴水など。これは映画によるローマ謎解きツアーでもあるのだ。(日本での興行収入:33億5千万円)

<映画うわさの真の相>
教会の視点と違う!そんな映画は撮影拒否?製作側と教会側の攻防

 当初、ロン・ハワード監督が撮影を希望していたサンタ・マリア・デル・ポポロ教会とサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会でのロケに関して、ローマの教区は撮影を拒否。その理由について教区のスポークスマンは「教会の視点とは異なる作品に手を貸すことはできない」と説明。結果、教会側が拒否できない外観のみの撮影となった。

【映画情報】
天使と悪魔 Angels & Demons(09年米)

5/22(月)
NHK BSプレミアム 午後9:00~11:20
 秘密結社の陰謀を阻止するため、ラングドンがガリレオ・ガリレイの残した暗号に挑む。「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ第2弾。教皇が病死したバチカンで、4人の教皇候補が誘拐される。犯行に及んだのは、ガリレオも所属していたとされる秘密結社のイルミナティ。4人を救うために、バチカンはラングドン教授(ハンクス)に助けを求める。彼はイルミナティに通じる暗号を解き始めるが…。

監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス アイェレット・ゾラー ユアン・マクレガー ステラン・スカルスガルド ピエルフランチェスコ・ファビーノ ニコライ・リー・コス

Text=清藤秀人



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