懐かしテレビほの字組

連載

もはや若者にはファンタジー!? 刺激的な伝説の大映ドラマ「スクール☆ウォーズ」

「懐かしテレビほの字組~町あかりの昭和テレビ再発見!~」 第三回

 1991(平成3)年生まれにもかかわらず、戦後の昭和文化に強い憧れを抱いている私、シンガーソングライター、町あかりです。そんな私が、読者の皆さまからオススメの「昭和のテレビ番組」の情報をいただき、実際に観てみよう!という連載企画「懐かしテレビほの字組」。

 今回オススメしていただいたテレビ番組は、TBS系ドラマ「スクール☆ウォーズ」(1984~85年)です(余談ですが、最初タイトルを聞いた時、TBS系の昼ドラマ「キッズ・ウォー」(99~2003年)とゴッチャになっちゃいました)。ふむふむ、人気テレビドラマ制作会社の大映テレビ制作なんですね。以前から「大映ドラマ、面白いから観てみなよ」と言われたことは何度かありました。「え~っと、堀ちえみがスチュワーデスやってたやつとか…?」「なんか、めっちゃ大げさな演出がなされてるドラマ…?」という超・雑な知識しかない中、早速「スクール☆ウォーズ」1984年10月6日放送の第1話を観てみることにしました。

 京都市伏見工業高校ラグビー部と、その監督で元日本代表フランカー(フランカーって何?って感じでしたが…。ラグビーのポジションなんですね)の山口良治さんをモデルとしたフィクションドラマとのこと。当時の毎日新聞の初回番組広告に書かれていたキャッチコピーは、「負け犬根性をなくせ!無名のチームを高校ラグビー日本一に導いた青年監督の、信頼と愛に貫かれた教育の姿!」…だそうで…。う~! コワイよ~! 私みたいな文化系が一番ニガテとするやつだ…。でも、時代らしさや「大映ドラマらしさ」を面白がって観よう、と覚悟して観始めました。

 まず、ナレーションの独特な雰囲気にビックリ。これは一体、何?? 調べてみたところ、芥川隆行さんという大映ドラマには欠かせない方のナレーションなんですね。この大真面目な雰囲気が、ドラマの大げさっぽさを際立たせているように思います。大映ドラマ初体験の者からするとこのナレーションがとても「異様」に思えるのですが、当時を知る方に聞いたところ「別に聞き慣れていたし、それほど違和感はなかった」とのことでした。ほんとに??

 しかしだんだんこれがツボにハマッてきてしまいました…。例えば、「主人公が試合前日、緊張で眠れなかった」というたったそれだけの話なのに、「滝沢賢治は前夜一睡もしていなかった…それは云々…」とあんなに厳かな雰囲気で読み上げられたら、眠れなかったことがなんだかすごい出来事のように思えてきます。おもしろい…。これは大映ドラマ以外のドラマ、特に最近のドラマでは味わえないですよね。

 そうそう、オープニングで主題歌の「ヒーロー」(麻倉未希)のイントロ部分で「この物語は……」という渋いナレーションが入るのなんて、いいですよねえ。とっくに誰かマネしてそうですが、もし誰もやっていなければ私もやりたいくらいです。自分の楽曲で…。

 あと、黒電話が出てきたり、セーラー服のスカートが長~いのがシンプルに新鮮! そうそう、信じられないことに、学校でタバコ吸ってる学生がいたり。84年当時って、ファッション的にも「不良みたいなのがカッコイイ」という価値観が横行していたように思えます。なんでだろう? かっこ悪いなぁ…。そんな生徒たちに対して、先生や先輩による暴力シーンが出てきたりします。すごい世界…。悪しき慣習だと思うんですけど…。もしかしたら、今やどこの高校を探しても見られない幻の光景かもしれませんね (もし今、「スクール☆ウォーズ」みたいな高校生活を送ってるよ、っていう方がいたら教えてください)。私が運動部じゃなかったこともあると思いますが、たたかれたり蹴られたり、水を飲ませてもらえないみたいな経験ってないなあ。聞いたこともないです。皆さん、ありましたか? これって、当時としてもリアルな話だったんでしょうか? 気になります (地域差もあるかな?)。

 それで思い出しましたが、先日ある会社の新入社員が、上司に「お前」と呼ばれたことをきっかけに退職してしまったというニュースがありましたね。いろんな意見があると思いますし、辞めちゃったのもそれだけが原因じゃないのかもしれないけど、正直この新入社員の気持ち、分かります。「お前」なんて、ヤダ~! 暴れたり、感情的に反抗することもなくて、なおかつ荒い扱いを受けることに対しての免疫もない、という10~20代は多いんじゃないかなあ。私もそっちのタイプかも。でも、「スクール☆ウォーズ」を観ることによって、体罰や暴力や暴言に対する免疫力がつくかもしれません(笑)。いやはや、自分の経験や体験とかけ離れた、もはやファンタジーのように思えてしまう、刺激的な作品でした。

 さて! こちらの連載では、読者の皆さまからオススメの「昭和のテレビ番組」を引き続き大募集しています。現在でもDVDや再放送などで観られる番組を教えていただけますとうれしいです。遠慮なく、どしどしメールをお寄せくださいネ!

【オススメの「昭和のテレビ番組」募集中!】
町あかりさんに見せたい昭和のテレビ番組を募集します!
番組名、見せたい理由、見せたいシーンを書いて、下記アドレスまでご応募ください。
抽選で、町あかりさんの最新アルバム「EXPO町あかり」を7名様にプレゼントいたします。
machi-honoji@tokyonews.co.jp
町あかり
シンガー・ソングライター。作詞・作曲、編曲、イラスト、衣装制作まで自身で行う。2017年ビクターエンタテインメントからメジャー3rdアルバム「EXPO町あかり」をリリース。他の歌手への楽曲提供も行う。文鳥を溺愛中。

町あかりオフィシャルブログ 
http://akrmc.blog135.fc2.com/
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