気まぐれドキュメンタリー散歩

コラム
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長崎、広島で各テレビ局が制作した核・平和関連番組の上映イベント開催! 今年は長崎⇔広島の相互上映も

 戦後72年目の今夏、長崎と広島の放送局と放送ライブラリーとが連携し、各局が制作した被爆・平和関連番組を共同で上映するイベントをそれぞれの地で開催します。まず7月30日(日)から8月6日(日)にかけて「NHK・民放4局番組上映会 テレビが伝えた被爆の記憶 from ナガサキ」が、続いて8月14日(月)から18日(金)まで「NHK・民放4局番組上映会2017~テレビが記録したヒロシマ~」が行われます。会場はそれぞれ長崎原爆資料館(原爆資料館ホール)と広島平和記念資料館(メモリアルホール)で、ともに入場無料です。広島の会場は、これまでNHK広島放送局内でしたが、今年は国内外の来場者に観てもらおうと広島平和記念資料館へとスケールアップしました。

 このような形式での上映会は、2015年にまず広島から始まり、昨年は長崎でも行われました。今回が2回目の長崎では、NHK長崎放送局と地元民放4局が1998年から2016年にかけて制作された15本の番組のほか、広島の5つの放送局が制作した5番組を加え、計20番組を上映。今年3回目となる広島では、NHK広島放送局と民放4局が1997年から今年制作までのドキュメンタリー、ドラマなど17作品と、長崎の放送局が制作した5番組を合わせ計22番組が上映されます。このように相互の地域発の番組を上映することで今回はより多彩なラインナップになっています。しかも、まだ放送ライブラリーに登録されていない比較的最近の番組もあり貴重な機会です。それぞれの番組のテーマも、記録写真、原爆の絵、語り部、外国人被爆者、核廃絶、福島の原発事故との関連、などなど多岐にわたっており、原爆が人間にもたらした被爆の実態と被害者の壮絶な人生をいろいろな角度から知ることができます。今年は戦後70年のような節目の年ではありませんが、過去の貴重な記録を見直すことは、そこに残された尊いメッセージを後世につなぐためにも意義があると思います。さらに、若い世代にとってこんなにわかりやすく学べる教材はないのでは。また、一部の作品は英語版も用意されているので外国の人たちにもお薦めです。夏休みで帰省する人や観光で現地に行く方は是非。願わくは、首都圏ほか全国各地でも定期的に開催してほしいイベント。関係者の皆様、どうかご検討をお願いします!

[NHK・民放4局番組上映会 テレビが伝えた被爆の記憶 from ナガサキ]
会期/7月30日(日)~8月6日(日)
時間/午前10時~午後5時
※終了時間は日によって異なります
※7月30日は午後1時15分よりオープニングセレモニー
(各局の女性アナウンサーによる番組紹介などを予定)
会場/長崎原爆資料館・原爆資料館ホール
長崎市平野町7番8号
入場無料
詳細・上映時間などは下記で確認ください。
http://www.nhk.or.jp/nagasaki/jyoueikai2017/index.html
<上映番組リスト>
NBC長崎放送
「消えゆく記憶 ~発掘された原爆写真~」
■2016年5月30日放送
*アメリカに残された膨大な写真を掘り起こし、70年前の事実を求めて写真の中の人や遺族を探し歩いた。

「静かな声」
■2013年5月30日放送
*14歳で被爆した語り部・松添博さん。81歳の春、がんで声を失うが、もう一度伝えたいとリハビリを始める。

「ストーンウォーク ~ヒバクシャと歩む道~」
■2005年10月19日放送
*アメリカ同時多発テロで夫を失った米国人女性が、戦争犠牲者を追悼するための平和行進(長崎‐広島間を歩く)の主催者の1人として被爆者と交流し、生きる希望を見つけていく。

KTNテレビ長崎
「11時1分の刻印 ~よみがえる 閃光に消えた町~」
■2016年2月27日放送
*長崎原爆投下前の爆心地周辺の町並みをCGで再現。あの日から70年、被爆者の心に刻まれた光景、思いを次代に伝える。

「ここで生きる ~ナガサキから見たフクシマ~」
■2012年3月10日放送
*福島第一原発事故後、福島にいち早く支援の手をさしのべたのは、原爆の惨禍を体験した長崎だった。長崎から、核の平和利用で被害を受けた“フクシマ”の1年を振り返る。

「日本人だった ~在韓被爆者のいま~」
■2003年5月27日放送
*「日本人として」被爆したが、海外に住み被爆者援護の枠外に置かれて何重にも苦しむ韓国人被害者の現在を追う。

NCC長崎文化放送
「私は原爆を伝えたかった」
■2003年8月5日放送
*原爆を落とした側と落とされた側、日米の関係者へのインタビューで原爆投下の双方の視点から後世に何を伝えたいのかを探る。

「爆心地から世界へ ~被爆70年・継承~」
■2015年12月28日放送
*「赤い背中」の写真で被爆地長崎を象徴した谷口稜曄(すみてる)さん。戦後70年、NY国連本部で「核なき世界」を強く訴えかけた。

「被爆、敗戦から始まった ~林京子・秋吉敏子のメッセージ~」
■2006年8月9日放送
*被爆作家・林京子とジャズピアニスト・秋吉敏子を招き長崎市で開いた国際平和シンポジウムの記録とインタビューから2人のメッセージを伝える。

NIB長崎国際テレビ
「継承者たち ~戦後70年 ツナグ 平和の原点~」
■2015年8月15日放送
*被爆者の平均年齢は80歳を超え、新たな“継承”の形が模索されている。「継承者」として一歩を踏み出した2人の女性を通して平和の原点を探る。

「NNNドキュメントʼ01 17歳のメッセージ ~高校生1万人の署名~」
■2001年8月13日放送
*2000年夏、1人の高校生が国連欧州本部で核兵器廃絶を訴えた。帰国後、署名集めの活動を始めたが1万人の署名への道は険しかった。

「NNNドキュメントʼ98 埋められた刑務所 爆死した朝鮮の人びと」
■1998年8月10日放送
*爆心地に近かった旧長崎刑務所浦上刑務支所では収容者を含む134人が爆死したが、収容されていた朝鮮の人々の遺骨はいまだ返還されていない。

NHK長崎放送局
「NHKスペシャル 知られざる衝撃波 ~長崎原爆・マッハステムの脅威~」
■2014年8月18日放送
*長崎に投下された原子爆弾。2013年、爆風による破壊を解明する手がかりが見つかった。衝撃波「マッハステム」の脅威に明らかにする。

「NHKスペシャル 赤い背中 ~原爆を背負い続けた60年~」
■2005年8月9日放送
*うつ伏せで横たわる少年のカラー写真。癒えることない背中の傷と原爆の記憶を背負い続けてきた谷口稜曄(すみてる)さんの戦後を見つめる。

「そして男たちはナガサキを見た ~原爆投下兵士・56年目の告白~」
■2001年8月9日放送
*原爆投下から1カ月後、長崎に入ったアメリカ軍の調査団の中には原爆を投下したB‐29の乗組員6名もいた。彼らを取材し、どういう人生を歩んだのかを描き出す。

NHK広島放送局
「NHKスペシャル 原爆の絵 ~市民が残すヒロシマの記録~」
■2002年8月6日放送
*広島市とNHK広島放送局は「原爆の絵」の募集。かつて集めた分も合わせ3000枚に達する「原爆の絵」をデータベース化する作業が進められている。

RCC 中国放送
「人間 中沢啓治 そして、『はだしのゲン』は生まれた」
■2013年8月6日放送
*「はだしのゲン」の作者・中沢啓治さんの生涯を、約40年間にわたる取材映像やゆかりの人々の証言をもとに描いたドキュメンタリー。

HTV 広島テレビ
「いしぶみ ~忘れない。あなたたちのことを~」
■2015年8月1日放送
*広島テレビが1969年に制作した「碑(いしぶみ)」のリメーク版。広島出身の綾瀬はるかが遺族の手記を朗読し、池上彰が現地を取材。是枝裕和が独自の手法で演出。

HOME 広島ホームテレビ
「オバマの17分 ~当事者たちの証言~」
■2016年12月30日放送
*普通の人々が犠牲になったことを示したアメリカ・オバマ大統領の17分間のスピーチと、日米での取材から、広島訪問の意味を問いかける。

TSS テレビ新広島
「ヒロシマを遺した男 ~原爆資料館 誕生秘話~」
■2014年8月6日放送
*広島平和記念資料館は、ある1人の学者の信念によって誕生した。初代館長・長岡省吾の軌跡を追った。
[NHK・民放番組上映会2017 テレビが記録したヒロシマ]
会期/8月14日(月)~8月18日(金)
時間/午前10時~午後6時
※終了時間は日によって異なります
会場/広島平和記念資料館 東館地下1階・メモリアルホール
広島市中区中島町1-2
入場無料。満席の場合は入場制限することがあります。
詳細・上映時間は下記で確認ください。
http://www.nhk.or.jp/hiroshima/hibaku/event/screening.html
<上映番組リスト>
NHK広島放送局
「NHKスペシャル 原爆の絵 ~市民が残すヒロシマの記録~」
■2002年8月6日放送
*広島市とNHK広島放送局は「原爆の絵」の募集。かつて集めた分も合わせ3000枚に達する「原爆の絵」をデータベース化する作業が進められている。
※英語版あり

ドラマ「戦後70年 一番電車が走った」
■2015年8月10日放送
*原爆投下のわずか3日後の広島で、路面電車が再開された実話をモチーフにドラマ化。一番電車を運転した16歳のヒロインを黒島結菜が好演。阿部寛らが出演。

「NHKスペシャル 決断なき原爆投下 ~米大統領 71年目の真実~」
■2016年8月6日放送
*アメリカで原爆投下は当時、トルーマン大統領が「多くの命を救うために」決断したとされる。だが、実は明確な決断はなかった可能性が浮上。関係者の肉声などを検証し原爆投下71年目の真相に迫る

RCC中国放送
「人間 中沢啓治 そして、『はだしのゲン』は生まれた」
■2013年8月6日放送
*「はだしのゲン」の作者・中沢啓治さんの生涯を、約40年間にわたる取材映像やゆかりの人々の証言をもとに描いたドキュメンタリー。

「未来へ ~原子野からの息吹~」
■2015年4月20日放送
*「70年は草木も生えない」と言われ街の移転さえ議論された被爆地。が、人々は懸命に生き抜き、ふるさとを再建、発展させた。戦後70年、ヒロシマ復興の記録を生の証言でつづる。

「未来へ 母子草の花 ~原爆小頭症患者 母と子の70年~」
■2015年7月27日放送
*子は母親の胎内で原爆の放射線を浴び、知能と体に障害を負って生まれた。差別や偏見の中、母はたった一人で子を守り続けたが、2014年にこの世を去る。原爆で理不尽にも苦難の人生を強いられた母と子の70年をたどる。

HTV 広島テレビ
「消えた町並みからのメッセージ -CGでよみがえる8月6日-」
■2005年12月17日放送
*広島で被爆直下の町並みをCGで復元しようという試みが進んでいる。地元大学の学生が、元住民たちから聞き取りをし、世代を超えた被爆体験の継承にもなっている。

「NNNドキュメント’14 無言の語り部 ヒバク遺品は訴える」
■2014年8月4日放送
*家の床の間に古びたやかんを飾っている被爆者がいる。父の遺骨を自宅の焼け跡で見つけたこのやかんに入れて、疎開先から帰った。彼はこのやかんを原爆資料館に寄贈するか悩んでいる。

「いしぶみ ~忘れない。あなたたちのことを~」
■2015年8月1日放送
*広島テレビが1969年に制作した「碑(いしぶみ)」のリメーク版。広島出身の綾瀬はるかが遺族の手記を朗読し、池上彰が現地を取材。是枝裕和が独自の手法で演出。

「WATCH~真相に迫る~ なぜアメリカ人はヒロシマに? ~検証 オバマ訪問から1年~」
■2017年5月21日放送
*2016年度、広島県に宿泊した外国人の数は過去最多を更新。その中で最も多かったのはアメリカ人だった。
なぜ増え続け、彼らに被爆の実相がどう映るのかをひも解く。

HOME 広島ホームテレビ
「炎の記憶 ~革命家が見たヒロシマ、そして…~」
■2007年12月29日放送
*キューバでは毎年8月6日に式典やニュース番組が特集されている。きっかけはキューバ革命。キューバの革命家チェ・ゲバラが広島を訪れた。彼は広島に何を見いだし、キューバにもたらしたのか?

「テレメンタリー2009 オバマに核廃絶を宣言させた男たち」
■2009年11月14日放送
*2009年4月、米・オバマ大統領が「核兵器のない世界を目指す」と演説。これまで核政策を推し進めてきた軍事大国の大統領が、なぜ核廃絶を宣言できるのかを問う。

「オバマの17分 ~当事者たちの証言~」
■2016年12月30日
*普通の人々が犠牲になったことを示したアメリカ・オバマ大統領の17分間のスピーチと、日米での取材から、広島訪問の意味を問いかける。

TSS テレビ新広島
「夏の陽の下で」
■1997年8月6日放送
*原爆で片足を失った女性が、「核兵器廃絶」「平和」という願いを伝えよう世界中を回る姿を描いて、あらためて被爆者の願いを訴える。

「語られなかった真実 ~原爆で死んだアメリカ兵~」
■2004年8月6日放送
*原爆で14万人もの命が奪われた中に、十数人の米軍捕虜も含まれていた。広島で被爆死した米軍捕虜の遺族らを通して、戦争とは何かを考える。

「ヒロシマを遺した男 ~原爆資料館 誕生秘話~」
■2014年8月6日放送
*広島平和記念資料館は、ある1人の学者の信念によって誕生した。初代館長・長岡省吾の軌跡を追った。

「ひろしま百景 ~被爆70年・奇跡の街~『広島の天使』『命の水』『声よ届け』『復興のシンボル』」 
■2015年7月7日放送ほか
*広島に残されている歴史資料(写真・被爆手記・被爆絵画)や当時の映像資料を使いながら、奇跡の街の復旧・復興を紹介。シリーズの中から4作品を厳選。
※英語版あり

NHK長崎 「NHKスペシャル 知られざる衝撃波 ~長崎原爆・マッハステムの脅威~」
■2014年8月18日
*長崎に投下された原子爆弾。2013年、爆風による破壊を解明する手がかりが見つかった。衝撃波「マッハステム」の脅威に明らかにする。

NBC長崎放送 「消えゆく記憶 ~発掘された原爆写真~」
■2016年5月30日放送
*アメリカに残された膨大な写真を掘り起こし、70年前の事実を求めて写真の中の人や遺族を探し歩いた。

KTNテレビ長崎
「11時1分の刻印 ~よみがえる 閃光に消えた町~」
■2016年2月27日放送
*長崎原爆投下前の爆心地周辺の町並みをCGで再現。あの日から70年、被爆者の心に刻まれた光景、思いを次代に伝える。

NCC長崎文化放送
「私は原爆を伝えたかった」
■2003年8月5日放送
*原爆を落とした側と落とされた側、日米の関係者へのインタビューで原爆投下の双方の視点から後世に何を伝えたいのかを探る。

NIB長崎国際テレビ
「継承者たち ~戦後70年 ツナグ 平和の原点~」
■2015年8月15日放送
*被爆者の平均年齢は80歳を超え、新たな“継承”の形が模索されている。「継承者」として一歩を踏み出した2人の女性を通して平和の原点を探る。

※番組掲載順は公式発表に沿っています
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株式会社東京ニュース通信社 コンテンツ事業局担当
1988年入社。30代から放送局担当記者に転身、後にTVガイド編集部。同副編集長、デジタルTVガイド編集長ほか番組表・解説記事製作の部門長、西日本メディアセンター編集部長などを歴任。全国各地で放送されている質の高いドキュメンタリー番組と、精魂こめて地道に番組作りに勤しむ制作者の姿に注目してきた。人生の糧となるドキュメンタリーの名作・力作の存在を、より多くの視聴者知らせるべく、日々ネタ探しの歩みを続ける。

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