気まぐれドキュメンタリー散歩

コラム
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映画館に革命を! ミニシアターの熱血副支配人に密着したメ~テレドキュメンタリーの劇場版を公開!!

 愛知県・名古屋市にあるミニシアター「シネマスコーレ」は、実にユニークな劇場。それもそのはず、この劇場には“名古屋を映画で一番熱い地にしたい”と“名古屋映画館革命”という野望を企てている副支配人の存在があるのです。地元メ~テレ(名古屋テレビ放送)が、今年2月1日にこの副支配人に密着したドキュメンタリー「シネマ狂想曲~名古屋映画革命~」を放送したところ、深夜帯でのオンエアにもかかわらず、大きな反響を呼びました。「劇場で上映してほしい」との声が、メ~テレ、シネマスコーレ双方に届いたのだそうです。この声に答えるべく、劇場版を急ピッチで制作、ゴールデンウイークのスタートする4月29日から同劇場で上映することになりました。

 主人公のシネマスコーレ副支配人・坪井篤史さんは、生活のほとんどすべての時間を映画や映画館のことだけしか考えていないと言い切る38歳。映画を愛するゆえに映画のことだけに集中できるミニシアターで働いているという筋金入りです。既に、地元大学で非常勤講師を務めるほか、ライバル局の映画情報の深夜番組にレギュラー出演するなど、地元では知る人ぞ知る存在です。そんな坪井副支配人が采配を振るうシネマスコーレは、オリジナリティーにあふれた企画や装飾に囲まれ、映画に携わる人々を温かく支えてきました。映画を愛する人にとっては心躍る空間になっています。ゆえに、役者や配給会社など幅広い関係者が注目。多くの映画監督からも愛され、「シネマスコーレで何か面白いことがやりたい」というオファーが絶えないのだそうです。その求心力の中心が坪井さんなのです。
 実は、このドキュメンタリーの監督・撮影・編集を務めたメ~テレの樋口智彦ディレクターも坪井さんの魅力に引き寄せられた1人のです。岐阜県出身の樋口さんも大の映画好きで、坪井さんのイベントに通うファンで、TwitterでVHSビデオに関する会話をしたのがファーストコンタクトだったと明かしています。その出会いがあったことで、坪井さんを題材にドキュメンタリーを作りたいと番組企画を提出したのでした。樋口監督にとってドキュメンタリー番組は初めてであるとともに、入社3年目(当時)にして初めて1本の番組のディレクター業務への挑戦です。映画好きの初々しい若手制作者と型破りな映画の達人が「シネマスコーレ」を舞台にドキュメンタリーで夢のタッグを組む感じでしょうか。また、坪井さんが「大好きな映画監督さんで大好きな役者さん」と崇める竹中直人がナレーションにキャスティングされていることも、作品に彩りを加えています。公開前日の28日には坪井さんと樋口監督による前夜祭も予定されているとのこと。スクリーン内外で展開される2人のコラボに早くも期待が高まります。

 公開初日にはスクリーンにも登場する映画監督の白石晃士氏、5月にも同じく映画監督の松江哲明氏の来館が決定しているなど、副支配人としての坪井さんは連日、「超絶なるイベントを仕込みます」と宣言。51席の座席を求めて連日、超絶なる争奪戦が繰り広げられること必至です。映画好きは勿論、そうでなくても興味が尽きない異色のドキュメンタリー作品。放送直後からエリア外でも観たいという声が上がっていたとのことですが、劇場版でさらにその声が高まりそうです。シネマスコーレだけでなく是非全国で上映してほしいと願っています。

劇場版「シネマ狂想曲~名古屋映画館革命~」
■2017年 出演/坪井篤史 木全純治 白石晃士 松江哲明 カンパニー松尾 井口昇 前田弘二 宇野祥平 内藤瑛亮 直井卓俊 来栖直也 森裕介 大浦奈都子
ナレーション/竹中直人 プロデューサー/清水伸司 村瀬史憲
監督・撮影・編集/樋口智彦 (C)メ~テレ

 *名古屋を映画で一番アツい都市にしようと、ミニシアター「シネマスコーレ」でさまざまな上映企画やイベントを仕掛ける副支配人の坪井篤史氏に密着。アパートの1室にVHS映画を7000本以上も溜め込むなど、映画をこよなく愛する坪井氏の生き様を追う。ある日、映画館の常識を打ち破る「超次元絶叫システム」が始動する・・・。

上映 愛知県・シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8-12)
4月29日(土)~6月2日(金)予定
*詳細スケジュールはシネマスコーレ
 http://www.cinemaskhole.co.jp/
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Y・I
株式会社東京ニュース通信社 コンテンツ事業局担当
1988年入社。30代から放送局担当記者に転身、後にTVガイド編集部。同副編集長、デジタルTVガイド編集長ほか番組表・解説記事製作の部門長、西日本メディアセンター編集部長などを歴任。全国各地で放送されている質の高いドキュメンタリー番組と、精魂こめて地道に番組作りに勤しむ制作者の姿に注目してきた。人生の糧となるドキュメンタリーの名作・力作の存在を、より多くの視聴者知らせるべく、日々ネタ探しの歩みを続ける。

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